特集 2022年12月19日

湯沸かしがあれば、川は最高の足湯スポット

暑い夏の日、川の水に足をつけて涼んだりするのって最高ですよね。

冬はあれの逆で、あったかいお湯に足をつけることができたら最高だな〜と考えていました。

それで思ったんですが、川の水を沸かせば、足湯になりますね!

ファンクバンド「踊る!ディスコ室町」のまこまこまこっちゃんです!ギターを弾いています!京都在住!

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足湯って、気持ちよさそう…

つい最近まで、足湯って、自分と全く関係ないものだと思っていた。観光地とか、大きめのサービスエリアに設置されていたりして、大人がボーッと腰掛けている世界。なにが楽しいんだ、とまで思っていた(すみません)。

ところが最近、考えが変わってきた。温泉地を旅行したとき、道すがらに点在する足湯を眺めていると、なんだかいいものに見えてきたのである。

特に、温泉街の足湯は楽しそうなのだ。景色を眺めながら、足だけをお湯につけてのんびりできるって最高じゃないか。冬の風がキリッと冷たいのも、良かったりするんでしょう。

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めっちゃ工事していた道後温泉。まわりに点在する足湯が、なんか気持ちよさそうに思えてきた……

自分としては革命である。

なにが楽しいのか、とまで思っていたものが、なんだかめっちゃいいものに見えてきたのだ。これが大人になったということなのか。足湯やりたい。やってみよう!

川でやると気持ちよさそう

温泉旅行のあいだには足湯にチャレンジすることは叶わなかったけど、身近な場所で足湯を再現できたら、それ以上のことはない……というわけで、鴨川にやってきた。

夏場には、よく足を水につけて涼んだりする。足湯ができれば、冬の鴨川も楽しめることになって無敵なんじゃないか。

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夏は冷たい水が気持ちいいんですが、
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12月はさすがにちょっと寒い。ここに足湯を登場させて四季を制覇したい!

景色もいいし、水も手に入れやすい。足湯を楽しむためのステージとして、鴨川はこれ以上ないものに思えてきた。川の水も冷たいとはいえ、バケツで足が浸かる程度のお湯なら、ちょっとガスを使えば簡単に沸かせるだろう。

川の水を沸かしたい

お湯は、だいたい4リットルもあればいいだろう。4リットルを加熱するのは大変だけど、鍋で熱湯をつくって、それを川の水で割れば(お風呂ふうにいうと、水でうめれば)40度のお湯になるのではないか。今回はそういう作戦です。

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川の水温は11度。水風呂の温度だ
よどんでいるところは藻が浮いていたりするので、流れているところから水を汲むとよさそう 
バーナーで、川の水を温めます
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湯につかると、なぜか笑ってしまう!

川の水を火にかけて、寒さをこらえつつ待つこと10分。鍋の水が沸騰した! さっそく適温の湯にしてしまいましょう。

いきなり熱湯いれるとバケツによくなさそうなので、まずは冷たい水を用意して​​​​​
熱湯を投入!​​​​
ピタリ賞!!

よっしゃ40度! 理想的な風呂の温度だ。頭のなかではカノンが流れてきました(実家の風呂が沸いたときのお知らせ音ですね)。

ちょっと張り切りすぎて、熱湯を沸かす10分のあいだも裸足で過ごしていたので、体が冷えている。さっそくですが入湯させていただきます。

どんなもんかな〜
あ!
あったかい!!!!
あったかいな!!

あったかい! 冬の川辺で、急に足があったかくなったので笑ってしまう。意外性の笑いなのかな……それか、これが有名な緊張と緩和ってやつなのかもしれない。少なくとも、縮こまっていた足は緩んできた。

冬場の風呂としては「ややぬるい」とも思える40度だけど、冷えた足が一気にほぐれて、かなり気持ちいい。やってよかった。そして足湯の良さが、いま完全にわかった。いいものですね。今まで悪く思っていてごめんなさい。

たったこれだけのお湯の量なのに!
ずっとこうしてたいですね

撮影を手伝ってくれている友人にもすすめたところ、みんな浸かった瞬間に笑い出している。そういうもんなのか!

「あーあったかい!!」
「足湯いいなこれ!」
お湯を追加して、2台体制になりました

この日、京都の気温は12度ほど。もちろん寒いんだけど、足が暖められている限り、冷たい風も心地よく感じる。やっぱりロケーションもいいし、これは立派な露天風呂である。

あとこれは余談だけど、メガネを外すと一気にお風呂の気分になる。同行者はみんな視力がよかったので同意は得られなかったが、目が悪い人たちはぜひ試してみてほしいテクニックだ。

メガネを外すだけでお風呂気分!
目が悪い人の視界は、お風呂にいるあいだずっとこんなかんじです
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ぬるくなったら追い焚きだ!

しばらくはしゃいでいたのだけど、まあ沸かしたお湯をいれているだけなので、バケツの温度はどんどん下がってくる。

しかし、こちらにはガスがある。一部だけ沸かしなおせばいいだろ。追い焚きだ!

お湯の一部をすくって
再加熱!
再投入!(足は出しておこう。やけど防止!)
無事40度の世界に戻れました

たぶん傍から見ていてもよくわからないと思うんだけど、足が湯に浸かっているだけで、ずいぶん優雅な気持ちになる。

平安時代とかにこういうアクティビティがあったとしたら、貴族のあいだで大流行していたのではないか。みやびな趣味だ。きっと百人一首にも詠まれたりしただろう。

茶を(川の水じゃなくてミネラルウォーターで)淹れるとさらに優雅に!
ランニング中のおじさんが珍しそうに見てくるので「足湯です」と説明すると、ふーんといいながら走り去っていった。
 

家でも楽しい

その後、調子に乗って家でも足湯を楽しんでいるが、これ、けっこういい。

リモートワークや、読書とも相性がいいように思う。簡単には動けなくなるから、作業に集中できるのだ。

ただし、どれだけ慎重になっているつもりでも、床は多少びちゃびちゃになります。

しれっとリモート会議に参加しているが、足元はポカポカである​​​
しかしお湯はこぼれる。床掃除だと思って拭いてます
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