特集 2025年12月22日

家庭用品の町、和歌山県海南市「家庭用品まつり」に参加した!

おれの戦利品を見てほしい

会場を買い回ると、私のぱんぱん袋はボリュームを増し、なかなかとんでもないことになった。この中から戦利品を紹介していきたい。

結局ゆうパックで自宅へ配送。ビニールをテープで巻いただけで送れるという学びがあった。
いったん広告です

 ほんまにいっぺん使てみて! バスマット <オカトー>

そんなん言われたら使うでしょう。

おばあちゃんがこれでもかというぐらい推してくるバスマット。
バスマットやキッチンマットを主力としている老舗、オカトーの商品である。

おばあちゃんの右ストレートが力強い。「許すまじ」というセリフもいい。言いたくてもなかなか出てこない言葉だ。

 使ってみたがたしかに水はけ感がすばらしい。二人で使ってもびしょびしょにならず、陰干しで翌日には乾季のようになっていた。

この縫い目の中になにかがみっしり詰まっている。足で踏むとマッサージ感があるぐらいぎゅっとしている。
正体はたっぷりの吸水パルプ。おばあちゃんが映画「パルプ・フィクション」のジョン・トラボルタのチョキポーズをキメているのはパルプとかけているのだろうか。
いったん広告です

 抗菌バスマット「乾度良好」(オカ)

上質感のあるたたずまい。

 もういっちょバスマットいってみよう。1934年創立、マット類やキッチン用品をはじめ幅広く家庭用品を手がけるオカのロングラン商品である。
その名にふさわしく、乾き具合はたいへん良好だ。

水をかけてささっとなでるともうサラサラ。
毛足が長く、感触がやわらくて心地よい。バスマット界のペルシャじゅうたんではないか。

 

いったん広告です

洗剤いらず底のスミまでよく洗えるピカピカコップ洗い<サンコー>

ピンクのアフロはただのアフロではない。

 家庭用品まつりを語ってくれた角谷理事長が社長を務めるサンコーのコップ洗いスポンジである。丸っとしていて奥までごしごしやれて便利そうだが、いちばんのセールスポイントはピンクのアフロ部分にある。

「一本一本の繊維の断面が、丸でなくて三角になっていて、汚れをかき出す効果が強くなっているんです」(角谷さん)」
底の隅まで洗えてる感じがよい。
とくに水筒の洗い心地がたまらない。と、届いた!という快感。
同じ繊維を使った浴槽洗いもある。

 

いったん広告です

シュロの孫の手<深海産業>  

毛になったのか、孫よ。

海南のルーツであるシュロぼうきが会場で映えていた深海産業製の斬新な孫の手である。

かっこいい。ザ・クラフトマンシップといったたたずまい。

 もともとはシュロ縄を製造していたが、伝統的なシュロぼうき製造の技術を継承し、さらに発展させるべく職人育成のプロジェクトを立ち上げ、新たな工芸品として一品一品手作りの品を送り出している。

会場では何がアウトかよくわからない程のアウトレット品を格安で即売し、人気を博していた。そんな中で目が合ってしまったのがこの孫の手だ。

孫ってこんな手してましたっけ。

「使ってみたら虜になりますよ」と言われ、さっそくタワシ化した孫の手に背中をさすらせてみた。

うお!ちくり!

ファーストコンタクトは結構ちくりとくる。うお、刺さってきたとなる。しかし上下に滑らすと、しなやかなシュロが心地よい刺激でかゆみをかき消すだけでなく、マッサージ感も感じられる。いい孫を持った、実家の庭はお前にやろう。

 

いったん広告です

スピンホイールコランダ(コクボ)

これは使えるオーラがみなぎっておる。

ザルとボウルが2層になった製品である。ザルの部分がくるっと回るようになっている。

球体になると中にポケモンを入れたくなる。

 野菜を入れて洗った後に傾ければそのまま水切りが可能なのだ。

片手でいける。

まだ野菜でしか試していないがそうめんやそばを湯がいて水洗いするのにも使えそうだ。

くるっとさせて振ればしっかり水切りもできる。写真が寄り過ぎて台所でヘルメット洗ってるやつみたいになってしまった。

コクボのブースはトンチが効いていながらシンプルで使いやすいデザインのキッチン用品が大放出されていて、移動が困難なほどの人だかりだった。

「去年これ使ってたけどなかなか丈夫でよかったわー」とかお客さんのコメントがとにかく目利き。

 

ほんとの推しアクリルとそぼくなスマホスタンド(エルオー) 

100均雑貨を取り扱っているが、まつりでは2品で100円というバザー顔負けの爆安ショップを降臨させていたエルオー社のブースで選んだ2アイテムを紹介したい。

押しアクキーとそぼくなスマホスタンド

 推しに「推し」とつけるアクキー、この視点があったかと感服するしかない。アグレッシブな推し活にはかかせないアイテムである。

先日べつやくさんにいただいたハブぐるみを推すとしよう。

スマホスタンドはなんだろう、なんか目が合って手に取ったとしかいいようがない。ペットに感じる運命とはこういうものなのかもしれない。座らせてみると、そこはかとない哀愁が彼を包みこみ放っておけなくなる。

どうせぼくなんか。

 

創意工夫を凝らした品々が、山のように、雑多にあって爆安い。フリーマーケットや蚤の市とはまた違った独特の熱気に満ちた空間をさまよい、気がついたら両手にぱんぱんの袋を抱えていた。

いまだに練馬の我が家の一角を海南が占拠し、私に使われるのを待ちこがれている。買い物の楽しみを見つけたり、思い出したりできる催しなのでほんまにいっぺん行ってみて。

海南濃度がやばい。
 

取材協力:海南特産家庭用品協同組合 https://www.kainantokusankateiyk.jp/index.html

編集部からのみどころを読む

編集部からのみどころ
「家庭用品」という漠然としたジャンル分けでありながら、見るとまさに家庭用品としか言いようがないラインナップ。ビニール袋にいっぱいになったスポンジは平凡なものが一線を越えたときの興奮があります。いいなー(林)

ここから

デイリーポータルZをはげます会

会員特典コンテンツです

この先は「デイリーポータルZをはげます会」会員向けの有料コンテンツです。会員になるとごらんいただけます。

 

<もどる ▽デイリーポータルZトップへ

記事が面白かったら、ぜひライターに感想をお送りください

デイリーポータルZ 感想・応援フォーム

katteyokatta_20250314.jpg

> デイリーポータルZのTwitterをフォローすると、あなたのタイムラインに「役には立たないけどなんかいい情報」が届きます!

→→→  ←←←

 

デイリーポータルZは、Amazonアソシエイト・プログラムに参加しています。

デイリーポータルZを

 

バックナンバー

バックナンバー

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ