さっそく作ろう
さっそく作っていこう。用意するものはこちら。
今回はArduinoというマイコンを使うのだが、その種類に気を付ける必要がある。
⚠️Arduinoの種類に注意⚠️
今回はArduinoに命令を書き込んでマウスとして使えるようにします。そのためにはArduinoにHID機能が備わっている必要があります。例えば以下の機種であればOKです。
・Arduino Uno R4
・Arduino Leonardo
・Arduino Micro
・Pro Micro
※Arduino Uno R3はNGなので注意してください。
私は今回Arduino Microを使う。
まずはパソコンにArduino IDEというソフトウェアをインストールしよう。ダウンロード完了後、ボタンをポチポチと押して行けばインストールできる。
つぎに、パソコン、Arduino、チルトスイッチをつなぐ。
それからArduino IDEに次のコードを入力しよう。内容はわからなくても、ひとまずコピー&ペーストすればだいじょうぶ。
#include <Mouse.h>
void setup()
{
pinMode(LED_BUILTIN, OUTPUT); // 内蔵LEDを出力に設定
pinMode(2,INPUT_PULLUP); // 2番のピンを入力に設定
Mouse.begin(); // PCにマウスとして認識させる
}
void loop()
{
if(digitalRead(2) == HIGH){ // スイッチがオフのとき
digitalWrite(LED_BUILTIN,LOW); // LEDをオフにする
Mouse.release(); // マウスを離す
}
else{ // スイッチがオンのとき
digitalWrite(LED_BUILTIN,HIGH); // LEDをオンにする
Mouse.press(); // マウスを押下する
delay(100); // 0.1秒待つ
}
}
コードが書けたら、「→」のボタンを押そう。
「→」ボタンを押すと、Arduino本体に命令が書き込まれる。
実はもうこれで完成。
テストしてみよう
ここまでできたら、うまく動作するかテストしてみよう。まずはチルトスイッチをかたむけてみよう。
どうしてLEDが光ったのかと言うと、そういう命令をArduinoに書き込んでいるからだ。さっきのコードをよく見てみよう。
チルトスイッチをかたむけると、この「LEDをオンにする」という命令が実行されたので、LEDが光ったというわけだ。
ということは、同時にもうひとつの「マウスを押下する」という命令も実行されているはず。マウステスト用のWebサイトで試してみよう。
つりざお型コントローラで遊ぶ
作ったコントローラを使うことで、すでにあるゲームをよりリアルな動きで遊ぶことができる。私が作ったゲーム「つるばんバスピス」で遊んでみよう。
これを専用コントローラでプレイしたい。チルトスイッチをおもちゃのつりざおに固定する。
つりざお型コントローラができた。遊んでみよう。
自分で作ったコントローラで操作している!
つりざおを上に引くとチルトスイッチがかたむきを検知し、マウスが押しっぱなしになる。するとゲームの中のルアーが上に移動する。
魚つりというよりザリガニつりみたいな動きだが、それでもマウスで操作するよりずっと楽しい。リアルな感じがいい。
バット型コントローラで遊ぶ
つぎに、私が作ったもうひとつのゲーム「しろくまさんのホームランコンテスト」で遊んでみよう。マウスをクリックするとバットをふることができる。
これもコントローラでプレイしよう。今度はチルトスイッチをバットにくくりつける。
バットを構えているときはスイッチがオフだが、バットをふるとスイッチがオンになる。
画面の中と外がシンクロしている! (ちなみにしろくまさんは通常右打者ですがキーボードの「L」を押すと左打者になります。)
ほかにも遊べるゲームを探そう
ほかにも遊べるゲームはないだろうか。要はクリックのみで操作するゲームであればこのコントローラが使える。
例えば、クッキークリッカーというゲームはクッキーをクリック連打するのが主な操作だ。連打につかれたときは今回のコントローラを振り回せば楽に連打できる。
ほかにも遊べるゲームを探して、それ用にコントローラのデザインを工夫するのも面白そうだ。