特集 2026年4月23日

関東廃コンビニ集

コンビニ巡りをしていると、閉店しているものの、看板は残したまま解体されていないコンビニをよく見かける。

住居としてそのまま残しているお店や、事務所や倉庫として残しているお店もあるのだろう。看板の撤去にお金がかかるというのも聞いたことがある。

解体されないのはそれなりの理由があるとは思うのだが、繁盛していたころはどんな感じだったのだろうか。そんな思いにふける。

カラフルな色褪せた看板、閉まっているシャッター、住宅街に溶け込む姿...なんとも趣がある。

今回はそんな元チェーン店の廃コンビニたちを巡ってみた。

1996年生まれ。
千葉県出身、東京都在住の会社員。
平日の昼間に原付でウロウロすることに幸せを感じます。
主にチェーン店について、街の気になるスポットなどを突発的に調査しています。

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パックマン風の看板がかわいい マイチャミー

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こちらは千葉県千葉市中央区にある閉店済み店舗。

パックマンみたいなかわいらしい看板が特徴的なマイチャミー。

看板の左上には屋号を入れるというのが決まりだったのだろうか。

最盛期の1989年頃には150店舗ほど展開しており、どうやらCMもしていたらしいが、最終的にポプラグループに回収された後、消滅。

現在、看板を残して個人店として営業している店舗も一部はあるようだが、こちらの店舗は閉店済みである。現在は事務所として使用されているという説もある。

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フォルティッシモ?? フジファミリーショップ

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こちらは東京都中央区日本橋にある閉店済み店舗。

音楽記号のフォルティッシモのような看板が特徴的なコンビニ、フジファミリーショップはかつてフジパンが運営をしていたコンビニ。

こちらも看板の左側に大きく屋号が入っている。

閉店しているものの看板が残されている店舗はいくつか存在しており、埼玉県、愛知県にはまだ営業を続けている店も残っているようである。

↓こちらの店舗跡地(東京都小平市)も黄色の屋根?に青看板となっている。

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あの明治のコンビニ フレンドマート

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こちらは東京都墨田区にある閉店済み店舗。

フレンドマートは明治製菓傘下の明治パンが神奈川県や埼玉県を中心に展開していたコンビニである。

フジパンに続き、こちらのコンビニは明治パン。

デイリーヤマザキの他にもこのようなパン系コンビニが多数存在していたとは。

色合いは違うが、なんだか店構えがフジファミリーショップと似ている気がする。

現在、明治パンの売却に伴い、大元は消滅しているようだが、看板を残して営業している店舗は数店舗存在する。

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惑星系コンビニ TCS

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こちらは千葉県八千代市にある閉店済み店舗。

看板が一部見当たらなかったり、少しだけシャッターが開いているのもなんだかいい味が出ている。

TCS(東京コンビニエンスシステム)の加盟店は、大手コンビニエンスストアからの脱退者や、単独店が中心であった。最盛期は100店舗程。

2009年に本部が消滅しているものの、看板を残して個人店として営業している店舗が首都圏に複数店舗存在している。

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IWGPに登場したコンビニ リックス

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こちらは千葉県松戸市にある閉店済み店舗。

こちらもロゴの右側にうっすら屋号を確認することができる。

リックス運営元の全国酒有連は2015年に解散しているが、現在も看板が残っている店舗が複数確認されている。

ちなみに営業が続いている松戸市の別店舗(松戸二ツ木店)はドラマ 池袋ウエストゲートパーク(IWGP)のロケ地に使われたコンビニで、聖地巡礼に訪れるファンも多いのだとか。

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少し怪しげな雰囲気の ニューフレンズ

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こちらは千葉県習志野市にある閉店済み店舗。

少し怪しげな看板のニューフレンズは千葉、茨城に展開していた謎のコンビニチェーン。

ほとんどの店舗が閉店してしまっているため、本部は消滅したと思われるが、上の写真のように、閉店済みにも関わらず看板が残っている店舗も数多く存在している。

茨城にはまだ営業中の店舗もあるのだとか。

レンガがレトロ系 アイマート

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こちらは神奈川県川崎市にある閉店済み店舗。

アイマートは酒類問屋の株式会社石田屋本店が神奈川県に展開していたコンビニ。

その後は別の会社に営業権を譲渡しているが、現在のところは不明。

神奈川県内にはまだ数店舗残っているのが確認できる。

 

ここからは少し特殊な事例を紹介!

ハートフルなコンビニ ショップアンドライフ

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こちらは千葉県市川市にある閉店済みの店舗。

廃ではないが、看板は思いっきり裏返しにされ、デイサービスとなっている特殊な事例。

てか、コンビニの看板って裏返しにするとこんな感じなんだ(笑)

ショップアンドライフは千葉県を中心に展開されていたコンビニだが、チコマートというコンビニに買収されたのち、チコマート倒産とともに消滅している。

現在、看板を残して営業をしている店舗が存在しているのかは不明。

 

↓裏返しにされていない頃のショップアンドライフ

個人店っぽさが光る 001

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こちらの店舗は千葉県船橋市にある閉店済みの店舗。

001は千葉県をメインに展開されていたコンビニだが、なぜか山形県にも同チェーンの店舗が確認できる。

ポール看板のみ001、入り口は001仕様ではなく個人店的な酒屋仕様になっているが、これはこれで珍しいパターンである。

太陽と月が合体している くらしハウス

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こちらの店舗は神奈川県横浜市にある閉店済みの店舗。

文字やマークが消されてしまい、いかにもギリギリ残っている感じではあるが、ポール看板には太陽と月のキャラクターがしっかり残っている。

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くらしハウスはポプラグループによって展開されていたコンビニである。

最盛期には170店舗程展開をしていたが、2026年3月31日、営業中の最後の1店舗が閉店。

これによりくらしハウスのブランドは消滅となってしまった。

↓正しい状態のくらしハウス(別店舗)

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いかがでしたでしょうか。

昔のコンビニの看板はチェーン名にプラスして高確率で屋号が入っていることがわかった。

様々なコンビニが共存していた時代から、中小のコンビニは大手コンビニとの競争に敗れてしまったり、大手へ吸収合併されるようなケースもあり、コンビニの種類自体が少なくなってきた。

今回は閉店してしまっている廃コンビニを取り上げたが、チェーンとしてまだ存続しているコンビニや形を変えて個人店として存続しているコンビニもたくさんあることがわかった。

そのような”レアなコンビニ”を各地で探してみるのも面白いかもしれない。

※記載されている情報は執筆当時のもの、掲載されている写真は撮影当時のものです。

この記事は読者投稿でお送りいただいた記事です。

編集部より寸評

「足で稼いだ記事」の見本のようなレポートでした。これだけの数を集めるのはなかなか大変だったと思います。
しかしこうやって一堂に会してみると、いまの大手コンビニにはない看板の書き込みの細かさであったり色づかいだったり、共通したものが見えてくる気がします。
あと各店舗に関する情報がついているのも、昔のこと、かつあまり記録に残らなさそうな情報なので、地味に調査が大変だったのではないでしょうか。各工程で手間のかかった一本です。(編集部・石川)

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