トロフィーは案外安い
トロフィー・盾の購入場所はリサイクルショップと専門店です。
専門店ではトロフィーが1つ799円から、プレートオーダーが1枚324円からと安価でした。合計しても1,000円ちょっとくらい。
これに味をしめた私はカップ1つ、トロフィー1つ、大きい盾1つ購入しました。
たいして何もしていないのに。
注意を受ける
玄関に飾ったところ、それを見た夫に『ちゃんとコンテストに出て自分の力で勝ち取ってのトロフィー・盾だと思います。真剣にやっている人に失礼です』と言われます。『まったくその通りだ!』と思いました。
反省したので、こんなプレートを作りました。
今から何かしらの賞を開催するのは困難なので(しかも自分が優勝するとはかぎらない)何もしなくていい賞、『存在しているだけで優勝』。
表彰式の撮影日は12月1日。ちょうど個人事業主の開業届を税務署に出して5周年なので『フリーランス5周年記念』。
毎年自分が独立した日に何かやろう。とは思っていましたが、結局何もせずに終わっていたのでこうやって形にすることで自信が湧いてきます。
普段は家で寝転がっていることが多いのですが、玄関にあるトロフィー見たさに外出する頻度が高くなりました。
トロフィーを見るだけで「外に出たい」と気持ちがアガります。
外出頻度が高くなり運動量が増えると適度に汗をかいてリフレッシュ効果も。なんて好循環。
よし、表彰式をやろう
トロフィー・盾を揃えたところで私にこんな欲がでてきます。『表彰式がやりたい』と。
群馬県で会場をおさえて人を集めました!完全自己プロデュースです。
集まってくれた人紹介!
私プロデュースの表彰式に集まってくださった方々を紹介します。
ついでにみんなの職業も教えていただきました。
一目見て会長に就任。専門学校で先生をしているそうです。
ディレクターズスーツを着て来てくれるナイス会長。
前日から高崎入りし、ビジネスホテルに泊まって『ビジネスホテルのこだわり大全』を満喫してきたそうです。
胸につける白いお花バッチを持って来たことから副会長に就任。
こんべーのファンで、イベントなどに顔を出してくれていた土橋さん。
『イナゴを食べる』という本をKindleで自費出版する。という面も。
4年前、私がコワーキングスペースで働いているときに知り合った小苅米さん。
何をしているのかちゃんと聞いたことがなく、謎のままでいて欲しいので今回も聞きませんでした。
私の募集が2回、自分のTwitterタイムラインにまわって来たそうで「人が集まっていないのでは?」と心配になりかけつけてくれました。(初対面)
ちょうど職場を退職したばかりで無職を満喫しているそうです。
集まってくれたみなさんの紹介は以上です。
これでなんの肩書きもない方達が集まってくれた。ということがわかったでしょうか。
今回表彰される私
私は絵を描くのが得意で学生時代、絵画コンクールで賞を何度かとったことがあります。
しかし絵画コンクールは最高の金賞をもらっても『賞状+ボールペンなどの記念品』が多く、学生時代にトロフィーをもらったことはありませんでした。
運動部に所属していた夫の実家にはトロフィーや盾が多く飾ってあり、文化部と運動部の違いを感じました。
そういえば学校の朝礼で賞状授与があっても、大体が運動部だったな。
表彰式の始まりです!
それでは表彰式を始めましょう。
各々の「表彰式ってこうだよね」というのを再現しながら表彰されてきました。
開会の挨拶
まずは開会の挨拶をします。
表彰されるのは私ですが、みなさんが埼玉・東京から来てくれたことを感謝した開会の言葉です。
架空でも開会の挨拶は緊張します。
まっすぐ立っているのが難しく、緊張でそわそわ体が揺れて身振り手振りが出てしまいました。
「軽い気持ちで表彰式をやってはいけないのでは?」と今さら背中に汗が流れます。
会長の挨拶&ありがたい話
開会の挨拶の次は会長の挨拶です。
「何かありがたい挨拶してください。」と無茶な振りをしたところ、しっかりと挨拶をしてくれました。
写真を見ると、会長はすごく挨拶をしています。
こんなにふわっとした挨拶でも場の空気がしまるので、役柄と服と場所って大切なんだな。と思いました。
表彰式あるある1・存在を消す副会長
会長は前を見ているので気づきませんが、こちら側からは「副会長、会長の話聞いてないな」という感じが伝わってきます。
話を聞いていないのではなく「メインは会長なので、副会長は下を向いて存在を消す」というあるあるです。
表彰状・トロフィー・盾授与
今回のメインイベントです。
トロフィーや盾は賞状のあとに渡すものという認識が私にあったので賞状も作りました。もちろん自作です。
トロフィーと盾の影響でテンションが上がっているので作っているときは一つも恥ずかしくなかったのですが、原稿を書いている今、ちょっと照れています。
表彰式あるある2・会長に渡す介添人
白手袋をした副会長(アシスタント)が会長にトロフィーを一度わたす介添え。
写真にうつっていないですが、副会長の横に机がありそこにトロフィーや盾をおいていました。
表彰式や卒業式の賞状授与の際に必要不可欠な介添え。渡す物と人の距離が遠い場合に介添人がつくそうです。
会長から受賞者に挨拶
会長役の稲垣さんに「受賞者に言葉をかけてください」とお願いをしたところ、「ライターですよね」と聞かれたので「はい」と答えました。
恐縮して話を聞いたので、なぜか怒られているようになりました。
本物の社内の表彰式なら社長が挨拶するのでなおさら恐縮しそうです。
記念撮影タイム
「大体最後に集合写真がある。」ということで記念撮影と集合写真を撮りました。
こういう記念撮影ってあとで写真がくるものなのでしょうか。
貫禄ある方達に囲まれ、しかも中央で写真を撮れたので自分も偉くなった気がします。
表彰式あるある3・胸の花
この花章は副会長の石川さんが持って来てくれたもので、石川さんがこれを出した瞬間「あー!あるある!」と一同声をあげました。
調べたところ花章は、風格を出し雰囲気を盛り上げるもの。として使われているそうです。一種のパーティグッズということですね。来賓が赤色、主催が白色。
以上で表彰式は終了です!
最後に閉式の挨拶があるのですが、すっかり忘れて閉式しました。
私が会長だ!
「渡す側の立場も経験した方がいいのでは?」ということで会長役をやります。
もらうことばかり考えてあげることを考えていなかったので少し顔が緊張しています。
感想を一言で言うと「超気分がいい!」です。
今回はちょうど職場を退職する参加者がいたので『祝・退職』のプレートも作っていました。
みんなの感想
表彰式が終わり、「どうでしたか?」と感想を聞きます。
・自分が偉くなった気がする。
・架空でも楽しかった。
・いい思い出になった。
・フリー素材みたいですね。
が大体の感想でした。
新井さんからは終了後感想が届きました。
自分も表彰する側になるほど年齢を重ねてエラくなった気分になりました。あと、ウソの表彰式なのに、「フリーで5年も頑張ったぬっきいさんに目頭が熱くなりました。初対面ですが……。」
と胸熱な感想をもらいました。
初対面でも人を感動させることはできるのです!
1万円くらいで表彰式はできる
はじめは大きいホールをおさえようとしましたが、それはさすがに…と思いとどまりました。
しかし、クラシックコンサートをやるようなちょっと大きいホールでも一回3時間で9,800円とお手頃な価格でした。今回の会場も3時間借りて2,500円ほどと思ったより安かったです。(群馬価格かもしれません)
トロフィーを買って玄関に飾っただけでこんなに自分の気持ちが満たされるなんて。会場をおさえたり人に呼びかけたりと行動的になり、トロフィーをもらうような人間に無意識になるのでしょうか。
でも行動的だったのは一瞬だったので、ここぞ! と頑張りたい場合は栄養ドリンクでファイト一発してください。