今年一発目の書き出し小説でございます。前回日本にいたカルロス・ゴーン氏は、いまレバノンにいるそうです。それでは今年もみなさまを、めくるめく書き出しの世界へご案内しましょう!
書き出し自由部門
教授に対する2号ライダー的なポジション。
縦書きは添い寝してくれる。
組長の出迎え?!
便器で成金に。
掬えなかった金魚、救われなかった人間。
つづいては規定部門、今回のお題は三つの単語を並べてその味わいを楽しむ『スリーワード』。言葉の距離感、発想の飛躍、語感のおかしみなど、愉しんで下さい。
規定部門モチーフ『スリーワード』
河原と無職と少年野球。
団地の駐輪場って雪溶けない。
青春をアオハルとは言いたくない。
俺のカゴに無理矢理入れてくる。
図形ロマンス。
オチが最高。
#脱毛 #ピラティス #ゴミ屋敷
法王の帽子がメルカリに?!
今回はトリッキーなお題でしたが、レベルの高い作品が集まりました。ただ今回のようなお題の場合、どの程度「笑い」を狙うか、そのさじ加減が難しく、面白くはあったのですが、やむなく見送った作品もありました。
ネタ的な笑いは基本的に、読み手との共通認識の上に成り立つもので、ともすればそれが閉鎖的な内輪ウケになることもあります。決してそれが悪いわけではありませんが、書き出し小説では「置きにいった」ネタではなく、そこから一歩踏み出した、あるいは踏み込んだ、作者の感性がにじみ出た作品を大切にしたいと思っています。
葱山さんのハッシュタグ、もっと広がりそうな面白さを感じたので、次回のお題に使わせていただきます!
『#(ハッシュタグ)』
いまやSNSではフツーに使われている#(ハッシュタグ)、最近ではただの仲間集めではなく、それ自体がひとつの表現になったものも見掛けます。そこで次回は冒頭に#をつけた「なにか」を募集します。単語でも造語でも文章でも構いません。タイムラインに流れてきたら思わず二度見してしまいそうな、ハッシュタグをよろしくお願いします。
締め切りは1月24日、発表は1月26日を予定しております。下記の投稿フォームから部門を選んで送って下さい。力作待ってます!
(最終選考通過者)
ポール•真っ赤鬼 モンゴノグノム 小野芋子 tommy 吉田髑髏 ビールおかわり たこフェリー お皿が乾くの3時間 パチリパンダ 昼行灯 かわいい寝顔 轍眼鏡 いなき 寂寥 ろっさん