1%のレモン果汁
さて、こんどはこの飲み物が主役。
レモン味における1%果汁の意味を探っていきたい。
レモン味は飲み物の種類が豊富なのでとても実験しやすい。
なんといっても、この商品の存在が大きい。
そう、無果汁なのだ。
無果汁ということは、これに1%のレモン汁を加えたら果汁1%のレモン飲料ができる。
キリンレモン + 1%レモン果汁 = CCレモン
もちろん味の違いはあると思うが、果汁の存在感という点ではこの式が成り立つはずである。
炭酸水 vs 炭酸水+1%レモン
まずはこちらも、いったん炭酸水で試してみたい。
グレープのときは「これっぽっち」とおもった1%だが、レモンは普段ポッカレモンを経験と照らし合わせて、けっこう多いなと感じる。もしかして果汁1%って多いのか?
こんどは全員目をつむっていきます。
こたえは、せーの!
自信のほどには差はあれど、全員正解。やっぱり炭酸水においては果汁1%は意味がある、ということになりそうだ。
そしていよいよ本題。キリンレモンに果汁1%を足す実験に入っていく。
キリンレモン vs キリンレモン+1%レモン
この撮影に先立ってワインエキスパートの資格を持つライターのJUNERAYさんにきいたら「物質によって人間が香りを感じられる最小の濃さは異なるが、この薄さで香料まで入っているとさすがに負けてしまうのではないか。おまじないみたいなものかも」との予想だった。
もう明らかにわかんなそうだったので、先に目隠ししないで飲んでみることにした。
僕は口に入れた瞬間の印象に違いを感じた。キリンレモンがスーッとフェードインしてくる感じであるのに対し、果汁入りの方は最初から太いレモン味がやってくるような、そんな印象。
そこであらためて、目隠しテスト。
二人がテストを終えたところ、結果は、正解率1/2。全くのランダムで選んだ時の正解率である。やはり果汁1%に意味はないのか…?
ここで編集部・安藤さんも登場。残る藤原さんと一緒に飲み比べてもらう。この二人は事前に飲み比べていない、ぶっつけのブラインドテスト。その結果…
というわけで、4人中ひとりは確信をもって正解。のこりの3人は自信がない状態ながらも2人が正解ということで、
あたりが結論ではなかろうか。
1%表示の効果
ところで、最初にチャレンジした橋田さんと僕だが、目隠しをしていない状態では「果汁入りのほうがうまい」と答えていた。
果汁入りが明示されているということは、ファンタのボトルに堂々と「果汁1%」と書かれているのと同じ状態である。わかっていれば、舌でも明らかな差を感じられるのだ。
というわけで、こんなことも言えそうだ。
…ということで結論が出てしまいましたが、次のページにもう一つおまけ実験があります。レモンフレーバーの炭酸水、飲んでますか?