けっきょく、ちくわの蒲焼をうなぎに見立てるあては外れてしまったが、もしかしたら本物のように、いったん蒸したりしてみるといいかもしれない。
目打ちでまな板に固定したり、袋から取り出すときに「おっとっと」とつかみ損ねたりするともっといいかもしれない。
以前見たテレビで、タモリさんが酒の肴として「ちくわの蒲焼」を紹介していた。ちくわをそれっぽく切って、タレをつけて蒲焼にしたもの。貧乏時代にそれを「うなぎの蒲焼だ~」と言って食べていたそうである。
あれはいったいどんな味がするのだろう。以来、作ってみたく思っていた。
また、同じく魚からできた練り物なら、うなぎの蒲焼っぽくなるのではないだろうか。
そんなわけで、練り物を片っ端から「蒲焼いて」みることにした。
お金のない日にうなぎが食べたくなっても、もうこれで大丈夫だ!
※2007年2月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
スーパーで、いわゆる「練り物」の棚をあさり、以下の食材を調達してきた。順に見ていこう。
練り物というのは、魚肉に何の種類の魚を使っているかでバリエーションはあるものの、原材料に大きな違いはないようだ。
すみません、しらっと小麦粉モノを混ぜていました。そう、ちくわぶと平打ちうどん。
「細長きゃいいだろ」という、厳格な判断のもと、選定した食材である。
さて、テレビの記憶を頼りに、ちくわなどを「さばいて」いこう。うちのは全部 活きがいいよ!
全部を背開きにして、いよいよタレつけて蒲焼である。いったいこれに背があるのか、という問題はこの際どうでもいい。
くどいようだが、うなぎの代わりになるものがあれば!だって買って帰っても高いんですもの、うなぎ!
さて買ってきた「蒲焼のたれ」で、カバカバ焼いてみたい。タレには単に「蒲焼」と書いてあるだけなので、これを魚肉ソーセージにつけて焼いたって全くかまわないらしいのだ。
魚焼き網を十分熱して、まずは材料を空焼きする。うなぎの蒲焼で検索したら、そういう焼き方があったからだ。なるべく「うなぎ」の場合にのっとって焼いてみたい。
以下、まったくもって茶色い写真がずらずら続くわけだが、それでもひとつひとつ味見の結果を見ていくことにしよう。知人にも加わってもらい、食べ比べてみたのが下の結果だ。
ちなみに星の評価は、5つで「あんた、うなぎそのもの」、1つで「蒲焼じゃなかったらこんなとこにおまえはいられないんだよ」をあらわします(相対評価)。
はっきり申しまして、あのタレをつけて焼けば第1次味覚はほぼ同じなのである。
そこから食べ進むにつれて、食感やら、素材そのものの味が第2次的に出てくるわけですね。
そんな中から、もっともうなぎに近づいたものを発表します。
けっきょく、ちくわの蒲焼をうなぎに見立てるあては外れてしまったが、もしかしたら本物のように、いったん蒸したりしてみるといいかもしれない。
目打ちでまな板に固定したり、袋から取り出すときに「おっとっと」とつかみ損ねたりするともっといいかもしれない。
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