投稿 2025年8月6日

みんながどんな自由研究をやってるか調査して自由研究にする~自由研究の思い出3

『デイリーポータルZ式 自由研究 ENJOY BOOK』発売記念! 自由研究の思い出を募集するコーナー3回目です。

今回も珠玉の思い出が集まりました。あの夏を思い出しながらご覧ください。

1975年宮城県生まれ。元SEでフリーライターというインドア経歴だが、人前でしゃべる場面で緊張しない生態を持つ。主な賞罰はケータイ大喜利レジェンド。路線図が好き。(動画インタビュー)

前の記事:昔の製法で塩を作る、抜け殻を提供する~自由研究の思い出2

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レゴで作る「死後の審判」

それではどんどん紹介していきましょう。

授業中の眠気に悩まされていたので、眠気の研究をしたことがあります。

睡眠時間、食事の時間と内容、眠気が生じたらその時間帯と眠気の度合を5段階で記録。そのようにして1ヶ月ほど統計を取りましたが、結局、これといった法則は見い出せず、今も仕事中の眠気に悩まされています。(大盛有閑)

まだ研究は続いていると言えるでしょう。 

小学校高学年の頃(昭和時代)、朝刊の予想最高気温と自宅で測った最高気温をグラフにしたことがありました。8月の数日だけ30度を超える日があり、その日は予想の精度が落ちるという結果になりました。あの頃は涼しかった・・。なお温度計は水銀でした。(よよよ)

令和の今は「8月の数日だけ30度を下回る」ですらも怪しい状況です。恐ろしい。

子どもが小学生の時に、百均で調達したレゴをベースに闇を感じる自由工作を作っていました。「古代エジプトの死後の審判について」というレポートを添えていて、小五ながら中二感のある仕上がりでした。(たろう)

 jiyu3_title.JPG

最高です! 目は自分で描いたんでしょうか。雰囲気を出すために暗くして撮ったのが「死後」感が出ていますね。

6年生の時、夏休み最終日に友達が訪ねてきて、どんな自由研究をしたか聞かれました。「xxxを作ったよ」と言うと、「ふーん」と言って帰りました。

何だったんだろう、と思いましたが、その子の自由研究は「みんなはどんな自由研究をしたか」でした。クラス全員に聞いて回ったようで、30人程の自由研究テーマが一覧表になっていて「A君はまだしていない」とか「B君は学研の6年の科学にでているのそのまま」とか「C君は親にやってもらったらしい」とかコメントがついてて、こんなのアリ?と思いました。

友達からの評判は良くなかったですが、教育委員会か何かの賞をもらってました。(桐ちゃん)

自由研究の自由研究、思いついたとしても実際にやるのがすごい。それも夏休み最終日に。

しかし手抜きをバラされたうえに何らかの賞を受賞しれたとなれば友だちの評判が落ちるのもやむなし。大きな犠牲を払ったと言えるでしょう。

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牛乳からプラスチック

「大人の自由研究」と評されるデイリーポータルZですが、きちんと小中学生の自由研究にも役立っているという報告も。

「デイリーポータルZ式 自由研究 ENJOY BOOK」の発売記念企画ということだそうですが、何を隠そう私もDPZの記事を元に自由研究を遂行した1人です。

馬場さんの「夏の自由研究。牛乳から色々作ってみよう!」という記事内で牛乳からプラスチックを作っているのですが、中3のときにこれをいろんな乳製品で実験し、生成量の比較に加えて化学反応のメカニズムについてレポート形式でまとめました。

当時通っていた中学校では学年ごとに最優秀の自由研究が校内誌に載る文化があったのですが、確か最終選考まで残ったみたいです。惜しくも大賞は逃しました。(おーみやん)

素晴らしい研究結果です。そしておーみやんさん、11歳のころから読者だそう! 馬場さんの記事はこちらです。 

牛乳に含まれるタンパク質から作った「カゼインプラスチック」というもの。硬そう​​​。
現在高校生の息子が小学生の時です。雑草をテーマに選びました。生えてる時期、場所、からだのくふう(光を浴びるのに適している・蜜で虫を集められる・根が深くて水を吸い上げられるなど)を一つ一つ調べて表にした力作でした。
しかし考察に「ざっそうは きびしいばしょでも 生きぬく くふうが すごいです ぬいたりしたら おそれおおいので 草ぬきは やめようと思いました」と書かれてしまい、庭の草抜きの手伝い要員を失う結果になりました。(タナボタばんざい)

自由研究によって大自然への畏怖を知らしめた結果、貴重な若手人材を失ってしまいました。

「ポジティブな言葉を掛けたサボテンと掛けないサボテンの成長速度を比較」しようとして、ひと夏でどちらのサボテンもダメにしました。水をあげすぎて根腐れした様です(忠貴)

前回、同級生三人と藻塩を作られていた方です。ガチ勢エピソードのあとに人間味あふれる失敗談を聞くと安心します。 

小学生時代の自由研究は、ほぼ毎年壁新聞でした。大きめの画用紙に、例えば旅行で行ったハワイだったら、真ん中にどん!と地図を描き、見どころ紹介を書き、砂浜の砂を貼り付けていました。家族旅行も楽しみつつ、自由研究まで終わらせられちゃうとは、旅行好きだった両親に感謝です。
今年の夏は3世代で福井に行く予定なのですが、新幹線好きな息子(小3)にはまだ内緒です。「壁新聞おすすめだよ!福井とかいいんじゃないかな?」と謎なススメをする母に対にして、すごく不思議な顔をしています。ネタバレが楽しみです。(とまぴー)

そういえば前回「同じマンションに住む幼なじみが旅行の思い出話をでかでかと壁新聞にまとめてきた」という投稿がありました。まさか幼なじみでしょうか。

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とにかくいい思い出

最後に「いい思い出だな~」という投稿をご覧ください。

中学の自由研究はグループでやってもいいので、友達の家にみんなで行って再放送の男塾をかけながらやりました。
模造紙に色を塗る筆が足りなくて自分だけ待機になってしまい、悔しいので指に筆をつけて塗って怒られました。あと、グループなので名前だけ貸して一度も顔を出さないずるい子も当然いました。(サンマ定食侮辱罪)

「再放送の男塾かけながらやりました」「指に筆をつけて塗って怒られました」。まさに夏の思い出。大人になっても妙に覚えているのがこういう記憶です。

都道府県の特産品を調べてまとめるという自由研究をする中で、親の助言のもと各県のHPから「特産品について教えてください」といったメールを送りました。

当時(20年くらい前)は今ほどサイトも洗練されておらずメールの手段も限られていたはずですが、結構な数の県から返信が来たのを覚えています。自由研究がんばってねと励ましの言葉をくれたり、別途資料を郵送してくれた県もあったりして、行政のやさしさとインターネットのすごさに触れました。

返信されたメールは印刷して発表資料に(物理的に)添付して提出しました。(しろみ)

 ホワイトなインターネットの思い出です。行政の人もうれしかったんでしょうね。


自由研究の思い出は今回で終了です。真正面から取り組んだ人、ギリギリになって慌てた人、提出したあと恥ずかしい思いをした人、仲間と思い出を作った人……さまざまドラマを知れてうれしかったです! 

皆さま投稿ありがとうございました!

まだまだ余裕で間に合う!

デイリーポータルZ式 自由研究 ENJOY BOOK

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