特集 2023年9月27日

ジン6種を飲み比べて、違いを感じてみた

ロンドンの街の美しさ、ジンという酒の悪名高さ

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Satoru:このゴードンというジン(右から2番目)は初めて見ましたけど、おいしいですね。

石川:香りが特段爽やかな感じがします。洗練されているというか。

JUNERAY:飲んだ後に鼻に抜けていく香りがすごくいいですね。なんていうか、全体的に綺麗な感じ。

岡田:僕はこれが一番好きかもしれないです。ギルビージンも甘くておいしかったけど。

JUNERAY:所感ですけど、お酒好きな方はゴードンとタンカレーが好きな方が多いような気がしますね。

 

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テイスティングも終盤で、「全部おいしいなあ」状態になってきた人たち

石川:タンカレー(1番右)は味が濃いというか……もったり? してる感じがします。​

岡田:香りがひときわ強いですね。ボンベイも強かったけど、ハーブとかの匂いが濃い感じ

石川:この、ラベルに大きく「LONDON DRY GIN」と書いてあるのは他と種類が違うんですか?

JUNERAY:ジンの中でも「LONDON GIN」っていうタイプがあって、超ざっくり言うと香り付けに天然の素材を使ってるものです。
この中だとボンベイとゴードン、ビーフィーターもLONDON GINですよ。ラベルには書いてないけどウィルキンソンジンも多分そう。

岡田:ロンドンはやっぱりジンの街なんだ。

Satoru:そういえば、ちょうど先週にロンドンを訪れました。ジンは飲まなかったけど、たしかにあの街並みにマッチするかも。注文しておけばよかったな……

 

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「ロンドンの街の美しさに乾杯!」

JUNERAY:締めそうな雰囲気のところすみません、一応読者さんにそれぞれの印象をお伝えしたいので、好きな味だったジンを1種類選んでいただいてもいいですか?

Satoru:難しいですね〜、でも1番最初のウィルキンソンがなんだかんだ言って飲みやすかったかな?

石川:僕もウィルキンソンがいいなと思いました、シチュエーションを選ばず飲める感じがして。

岡田:シチュエーションを選ばずにジンを飲んでる人がいたらやばい。

Satoru:透明な酒なら仕事中に飲んでいてもバレないからいいですね。ウィルキンソンはすごく……「ストレスに効きそうな味」。

JUNERAY:よくない効き方な気がするなあ。

 

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1番シンプルな味わいかと思いきや、人気の高いウィルキンソン。

岡田:僕はギルビージンと、ゴードンが好きでした。ギルビージンは甘い感じがして個性的で、ゴードンは爽やかさが際立ってる感じ。

石川:ギルビージンはよかったですね。オレンジの匂いと言われたら確かにオレンジだなと思いました。

Satoru:オレンジの匂いはちょっと分からなかったなあ、もう一回飲むか……

岡田:ジンのループにはまってる人だ。

 

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ということで、この日のメンバーに人気だった銘柄はギルビージン(左)とウィルキンソンジン(右)。

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全員のコメントをまとめると……

・NIKKA WILKINSON GIN……クセがなくてすっきり、香りは1番穏やか、シチュエーションを選ばず(?)飲めそう など

・BEEFEATER GIN……レモンっぽいジューシーな香り、居酒屋で飲んだことがあるジンはこれな気がする、「華やか」な感じ など

・BOMBAY SAPPHIRE……1番香りがガツンとくる、インパクトが強い、針葉樹系の香りが特に強い など

・GILBEY'S GIN……ねっとりと甘い感じの香りで香水っぽい、オレンジに近い香り、味もなんだか甘い気がする など

・GORDON'S LONDON DRY GIN……香りは落ち着いているけど爽やか、洗練されている、瑞々しい感じ など

・TANQUERAY LONDON DRY GIN……重厚感のある(もったりとした?)香り、割っても存在感がありそう、ハーブやスパイスの香りが強め など

 

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「そろそろつまみがほしいですね」とSatoruさん(テイスティングなんだってば)

Satoru:ジンってなんというか、こう……「ペットボトル焼酎」みたいな安酒のイメージだったんですけれど、こうして飲んでみるとおいしいものですね。

石川:「ジンは悪い酒」みたいなイメージがありますよね。

JUNERAY:有名な風刺画で「ビール通りとジン横丁※」っていうのがあるくらいで、かつては悪名高い酒でしたね。
粗悪な蒸留酒でもジュニパーベリーを入れるといい香りになって飲めるからって。

※ビール(醸造酒)は素晴らしい飲み物だが、ジン(蒸留酒)は人を破滅させる悪魔の飲み物だと比較する2枚の風刺画。

石川:確かに、ここまで香りが強いともとの蒸留酒の良し悪しなんて分からないかも。

JUNERAY:ただ、当時は蒸留酒全般を指してジンと呼んでいたという研究者もいるんですよ。
蒸留酒の濡れ衣をまとめて着せられてる感もあるのかなと思います。

岡田:ジンって結局、ジュニパーベリーとか他のスパイスとかを蒸留酒に浸けたものなんですか?

JUNERAY:ジンの作り方は何種類かあるんですけど、ただ浸けただけのタイプはむしろレアだと思います。
今日持ってきた銘柄は、蒸留酒にハーブやスパイスの香りをつけて(またはつけながら)、もう一度蒸留する方法をとっているものです。

石川:ジンってジントニックで飲むものだと思ってたんですけど、こうしてロックで飲むのもメジャーな飲み方ですか?

JUNERAY:ロックで飲まれる方もいらっしゃいますけど、個人的にはジンソーダ(ジンの炭酸水割り)がいいと思いますよ。ジン自体の香りがよくわかるから。

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「でも、これが1,000円ちょっとで買えちゃうのは、やっぱり危ない気がするなあ。」

 


おまけのGinGuessr

このあと、「ジンゲッサー」と称して、ジンの銘柄を目隠しで当てる遊びが始まった。

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「タンカレーなら分かりそう」と言っていた石川さんに、ここぞとばかりにタンカレーを注ぎ……
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目隠ししていた石川さんに飲んでもらいます。
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見事正解! 「味と香りが強いから分かりやすいかも」とのこと。

 

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Satoruさんにはビーフィーター。
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「これは仕返しじゃないですか!? またタンカレーでしょう!」
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不正解を告げられて大笑いしてました。「絶対仕返しされてると思った!」

 

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筆者にはウィルキンソンジン。
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ウィルキンソンジンは家に常にあるから、間違えたら恥ずかしい……!
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でも当たると嬉しい。

 

スーパーやドラッグストアでも、複数銘柄のジンを取り扱っているところが多い。この記事が選ぶ際の参考になれば(なるか?)幸いである。

 

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