いつだって最高
旅にいく前、高知出身で東京で働く友人は「高知を紹介するなら夏に行ってほしかったな」と言っていた。夏はアクティビティが多いし、よさこい祭りもある。それに正月にいくとなると店が開いてないかもと残念がっていた。
だがどうだ、実際は地元の人たちのおかげでこんなに素晴らしい旅ができた。冬限定のかんば餅にもありつけた。いつだって、高知は、日本は、最高じゃないか。
今日の取材を終え友人とのんでいると、そこへ「べろべろの神様」を代表とするユニークなイラスト、粘土細工、ソフビなどをつくる作家デハラユキノリさんがご友人たちとやってきた。
実はデハラさんとは4年ほど前に、「おきゃく」というのんべえの為のお祭りでもお会いしていた。
そのとき私は取材中で、ほんの数分しか接点が無かったがなぜかビールを一杯おごってもらった。
その気前の良さが印象的で、またお会いしたいと思っていた方だ。
まさか再会できるなんて!
高知ではラジオに出演したりファンが多く、東京にも拠点があるため私の知人にもデハラさんを「みんながついていきたくなるような、生きる弘法大師」と言ってあがめている人がいる。デハラさんの名前は他でも耳にしていたし、、すごいお方なんだな…!
嬉しいことに席に混ぜていただき、地元飲みを体験することができた。
こんなご時世だから控えたけど、返杯(同じさかずきでお酒をつぎあう恐ろしい飲み方)のやり方も丁寧に教わることができた。
お腹がよじれるほど楽しかった。また泣いた。
次のお勧めは、中心街をちょっと行ったところにある新月という和菓子屋さん。
ここではなんと自分で団子が焼けるという。
餅を焼くことはあるが団子を焼く機会はなかなかない。
団子なのでモッチリというよりはネットリとした食感で、焦げたところが美味しい。みたらしと、控えめな甘さの美味しいあんこを乗せた。
ちなみにすぐ近くに板垣退助の出生地があるのでそれも寄るといいだろう。
さて旅も終盤だ。
向かったのは多くの人が勧めてくれた竹林寺。
特にひろめ市場で女性が「日本人に生まれてよかったと思う」と言ってくれた所だここだ。
広すぎず狭すぎず、良いお寺だ。
読経の声も聞こえ、ザ・日本である。
木漏れ日さす中を歩くのも気持ちいいし、奥にある建物で見つけた、静かに水の波紋を眺められる場所もいい。
そしてデハラさんも言っていたが、ここにいる像たちの優しい顔がたまらない。
こういった、自然や空間や像、そしてお参りする人たちの様式美なんかを愛でられる日本人でよかった、と私も思う。
改めて、おでんを食べられる日本人で本当によかったと思う。
帰りの飛行機の時間がせまってきた。
竹林寺から下り、今回の旅で何度も歩いた帯屋町商店街の中にある喫茶店に向かった。ここはデハラさんのお友達が教えてくれた所だ。
中はけっこう広い。椅子や照明器具がどれもとてもかわいらしく、すごく落ち着く。
実は昼頃にも寄ったのだが満席だったという人気ぷりだ。
という感じで、今回もたくさんの地元の人たちにお世話になった。
高知の皆様、本当にありがとうございました!
旅にいく前、高知出身で東京で働く友人は「高知を紹介するなら夏に行ってほしかったな」と言っていた。夏はアクティビティが多いし、よさこい祭りもある。それに正月にいくとなると店が開いてないかもと残念がっていた。
だがどうだ、実際は地元の人たちのおかげでこんなに素晴らしい旅ができた。冬限定のかんば餅にもありつけた。いつだって、高知は、日本は、最高じゃないか。
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