おすすめスポット8:やっぱり人気の高知城からの眺め
翌日。
老若男女問わず地元の人から人気の高知城へ。
特に天守閣からの眺めを見てほしいそうだ。
きのうチャリでやられた足腰をさらに痛めつけながら登る。
天守閣は急角度な階段をいくつも登る。頭上も注意だ(ぶつけた)。
そしてそこから広がる光景は、やはり素晴らしかった。
おすすめスポット9:のんべいの聖地「ひろめ市場」
ひろめ市場はガイドブックに必ず載る場所だ。
中に入ると高知の旨いものがそろうお店が並び、中央には酒とつまみのフードコートみたいになっている。朝から夜まで開いている。
実はきのうの夜来ようとしていたが、入場制限がかかっていて入れなかった。お正月に帰省した人たちできっとにぎわったのだろう。
もっと堪能したかったが、ちょっと足をのばして今日中に行きたいところがあった。
そこは、高知駅からバスで1時間半、通常往復で4000円近くかかる場所だ。
それが、前述の無料期間のためタダで行けちゃうというのだ。
明日は該当日ではないので、貧乏性としては今日中にいくっきゃない。
おすすめスポット10:つい涙が出てしまった「仁淀ブルー」
その美しい川は仁淀川という。
水質が日本一だそうで、本当に美しい。
その美しい川が、道なりにずっと続いていてバスから楽しめる。
それを眺めているとふと、先ほどひろめ市場で会った女性が言っていた「日本人で良かったと思う」という言葉が頭をよぎった。
その場所は旅の後半に訪れる場所のことを言っていたのだが、この仁淀川を見ても私は日本人でよかったなと思った。
そして、個人的な話になって申し訳ないが、この「地元の人頼りの旅」が再開できた事が本当に嬉しくて涙がこみあげ止まらなくなった。
1年半ほど体を崩し動けず、そしてその間にコロナが流行ったりして、2年半ぶりの旅なのだ。
私のたかぶりはまだおさまらず、ずっと泣きながら向かった。
病気の時に弱った脚もこんなに動き、こんなに遠くまでやって来れる事への嬉しさ、古くからの友人とまた再会し笑顔でお酒を飲める喜び、地元の人たちが色々と教えてくれる優しさへの感謝などなど。鼻水がとまらない。
たまにすれ違う車に見られるのが恥ずかしくてそういう時は顔を下げた。結局30分以上泣いた。余りにも美しいものを見ると心が洗濯されるのだ。
そして猿を通算3匹見かけた所で、たどりついた!
絶景スポット「にこ淵」である。
ため息がもれるほどの青緑。通称「仁淀ブルー」だ。
陽光がさし、小さいながら虹もかかっていた。
車でやって来た人たちも興奮して写真を撮り、どうやって渡ったのか、若者たちは岩を登ってより近くでそのブルーを堪能していた。
ちなみに、日の光があることが重要らしく、朝早く行ってしまうとこうは綺麗に見えないそうだ。ぜひ晴れたお昼の時間帯にいってほしい。
見惚れていると、帰りのバスの時間がせまっていた。
逃すと帰れないので急いで引き返した。
おすすめスポット11:サウナ好きがたくさん訪れる「高砂湯」
高知駅に戻ってくると、もうすっかり夕方だ。
次に向かうのは駅から10分ほどの所にある銭湯。
私は銭湯が大好きなので、このお勧めは嬉しい。
扉をあけると、昔ながらのスタイルで真ん中に番台があり、気の良さそうな方が座っていた。
400円と安い。長いと2時間半もサウナを利用する客がいるという。
お風呂の広さは普通で、洗い場は長椅子が置かれていたのが少し珍しかった。
そしてサウナだ。
細長い3畳ほどの広さで、椅子の上にひとつ砂時計が置かれていた。
のぼせやすいタチなので、割とすぐに出てキンキンに冷えた水風呂に、声には出さないけど「アーーー!!」となりながら入る。
水風呂がステンレス製でほんとにキンッキンなのだ。
それを5回繰り返した。
体中の血が勢いよく流れ、旅でむくんだ足などがポカポカになった。
とても親切な番台の方にもお勧めを聞いた。
しかし、忙しくてまるっきり出かけない人生だったそうだ。
なんでも前は板前さんだったそうで、趣味と言えば切り絵だったそう。
ほら、それ、と言われて見ると、壁に見事な切り絵がたくさん飾られていた。
よく見ると、バランでできてる!
一枚の大きいバランは通常手に入らないものらしいから、珍しい趣味だ。額に入れても落ちないようにバランの下には綿が敷き詰められていた。
高砂湯はサウナもいいけど、この珍しい作品を見に行くのを目的としても良いだろう。
お次は…高知の有名人に遭遇!