近所でも観光はできる
近くに住んでいるとわざわざ観光地には行かないかもしれないけど、観光客のふりをして行ってみるとそこはやっぱり観光地なのである。楽しい。
気軽に遠くに行くことができないうちは、観光客気分で近場をうろうろしたいと思います。
城ケ島は三浦半島の南端にある島である。
橋が架かっていて、前はたしか有料だったけど料金所がなくなって無料になっていた。嬉しいけどそういうことってあるんだ。
家を出るときは真冬だったのだけれど、城ケ島に着いたらスイセンの香りが満ちていてすっかり春だった。のら猫がごろ寝してトンビが高いところを飛んでいる。
遠くに見える富士山や、そこまで行かなくても箱根あたりの山々には今日も雪が積もっているんだろう。同じ県内なのにここは春である。日本は、というか神奈川県は広い。
冬眠から覚めたくまみたいにうきうきと散歩していると、開けた視界の先がすごい景色だった。
すごい。このあたりはウミウが越冬しにやってくるらしいけどウミウ、センスあると思う。僕も海鳥だったらこの島を選ぶと思う。
城ケ島はほかにも馬の背洞というダイナミックな地形があるので見てほしい。
平日とはいえ、こんな天気がいいのに散策道ですれ違ったのは3人だけだった。3人で見るにはもったいない風景である。
近くに住んでいると、いつでも行けるからと混んでいる観光地を避けてしまうのだけれど、あえて来てみるとさすがは観光地である。人が来る理由がわかる。
緊急事態期間中で遠くに行きにくい今だからこそ、行ったことがなかった近所に出かけてみるのもいいんじゃないかなと思う。とはいえ早く平和が訪れて、いろんな人に話を聞きいてもっと知らないところを見つけたいです。
近くに住んでいるとわざわざ観光地には行かないかもしれないけど、観光客のふりをして行ってみるとそこはやっぱり観光地なのである。楽しい。
気軽に遠くに行くことができないうちは、観光客気分で近場をうろうろしたいと思います。
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