広告企画 2021年2月18日

富士山を見ながら最高のマグロを食べに行く ~地元の人頼りの旅in神奈川県~

なんといっても横浜中華街

というわけでここからが本当の地元の人頼りの旅です。やっほー!

最初の取材先を決めようと近所の友だちに、たとえば友だちが初めて遊びに来たらどこに連れて行くか聞いたところ、即答で「中華街!」とのことだった。なるほど、確かに横浜といえば中華街が有名だもんな。

横浜中華街、それは横浜にある中国である。

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この門をくぐるとそこは中国。

中華街(チャイナタウン)と呼ばれる地域は横浜以外にも世界中にあるけれど、こんなに巨大な中華街も珍しいんじゃないだろうか。

この一帯は大通りだけでなく細い路地までびっしりと中国文化がしみわたっていて、歩いていると本当に中国を旅行してるみたいな気分になる。

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気軽に旅行に行けない今こそ中華街なのかもしれない。
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いまなら空いてます。

中華街は特に2月の春節の時期は連日たいへんな盛り上がりを見せる。人ごみの中を竜やら獅子やらが練り歩いたりするからお祭り好きには最高である(参考)。

それが今年はない。

これは本当に寂しいことだけれど、きっと関係する人たちはもっと残念に思っているに違いない。来年やりましょう!

とはいえいまも感染予防対策をバッチリしたお店が営業してくれているので、人が少ない今こそ並ばずに中華まんを食べるチャンスだと思う。

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というわけで
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買った。

大人になるとコンビニで肉まんを買って道で食べるのにちょっと抵抗があるだろう。あれ最高に美味しいのに、大人ってつらい。

中華まんを食べにくるだけでも価値のある中華街だけど、雑貨屋さんを覗きながらおみやげを探して歩くと、日本では見たことがない食べ物やお土産物なんかに出くわすので本当におもしろい。

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この辛いピーナッツの大袋が売られているのはうれしい(もちろん買った。これ食べながら書いてます)。

中華街で乾物屋をやっているお店のおばちゃんと少し話をすることができた。

以前は年に一度は中国に帰ったりしていたものの、ここ数年帰っていないのだとか。中国の家は海が近くて玄関を出るとすぐに海だったから、日本に来るまで自転車に乗ったことがなかったらしい(そういう中国もあるのだ)。

おばちゃんから見た神奈川のおすすめは「日本のアニメが面白いこと」とのこと。日本のアニメは中国でも本当に人気があるよー、と言っていた。

そういえば神奈川にもアニメにまつわる場所がある。スラムダンクの踏み切りである。

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スラムダンクの踏み切り

アニメ「スラムダンク」は海外、特にアジア圏で大人気らしく、作品中に出てきたのと同じシーンを撮影しようと、観光客でごったがえしているのを見たことがある。

場所は鎌倉、江ノ電の鎌倉高校前駅の近くの踏み切りである。

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遠くに江ノ島を眺めるこのあたりがスラムダンクのアニメに登場するらしい。
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これがアニメに出てきたという踏み切り。

中華街同様、今の時期は海外からの観光客が少ないこともあり、写真を撮っている人は僕を含め日本人が数人だけだった。一時期は行列ができていたのに。

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注意書きが多国籍である。
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たまに通る江ノ電がまた絵になる。

この辺りの海はもちろん観光地なのだけれど、なによりも住民たちの憩いの場として機能している。

みんな気分がいいととりあえず海に行くし、腹が立っても海に行く。行くとこなくてぶらぶらするのも海だし、友だちがくるとまず海に連れて行く。

津波がきたらどうしよう、とか心配されるかもしれないが、それよりまず海がないとどう生活していいのかわからない人たちが住んでいるのである。僕もだけど。

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いい環境です。
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稲村ケ崎と富士山

海沿いの134号線をもう少し東へ進むと稲村ヶ崎がある。

僕が中学くらいのときに稲村ジェーンという映画があって、もう内容はほとんど覚えてないけど漠然と「なんかおそろしくかっこいい!」と興奮したのを覚えている。

稲村ケ崎にはでかい波が来た時にだけ開催されるサーフィンの大会があって、僕がこちらに引っ越してきてから1度だけ開催されたことがある。稲村クラシック、稲村ジェーンのモデルになった大会である。

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奥にある岩の岬が稲村ケ崎。
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2013年、稲村クラシックが開催された日の稲村ケ崎。

 

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前日に大会が決まったのにすごい人だった。

大会はそれっきり開催されいていない。ちなみにその前は24年前だったというからオリンピックどころの騒ぎではない。

この稲村ケ崎からも江ノ島と富士山と海がいっしょに眺められるので写真を撮るには最高である。

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天気がいい日は写真好きが集まります。
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最新のカメラを持ったマダムにお話を聞きました。

今年は富士山にずっと雪が積もらなくて土色の山肌が見えていたのだけれど、前日に天気が荒れたこともあり、今朝はようやく白くなったところだったのだ。

最新のカメラで富士山を撮っていたマダムにお話を聞いた。

「今日はどうしても朝起きたら富士山見に行こう!って思ったのよ。で、来てみたらこれだから、起きてよかったわー。」

地元の写真クラブに所属しているという彼女は、最近のカメラは性能が良くなって小さくなったからありがたい、と言っていた。

他にこのあたりでいい景色が撮れる場所ありますか、と聞いたら「森戸神社なんかもいいわよー」とのことだった。行きます!

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海沿いの道に点在するビューポイント

このあたりの海岸沿いの道は、ずっと富士山が見えるので、移動しながら見え方の違いを楽しむのもいいと思う。

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今回は自転車で移動してます。

稲村ケ崎からおすすめされた森戸神社に向かう途中、逗子の海岸には石原慎太郎の碑があった。

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「太陽の季節」というのは石原慎太郎が書いた小説のタイトル。

石原慎太郎といえば僕らの世代からすると政治家とか都知事の印象が強いのだけれど、実は小説家なのだ。以前はこのあたりに別荘を持っていた。

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ここから見ると江ノ島の後ろに富士山が見える。

石原慎太郎のようなバイタリティーあふれる人が都会ではなくこういう静かな環境を好んだというのはちょっと意外でもある。

でも逆にこういう静かな環境に片足つけていたからこそ、東京でむちゃくちゃ(いい意味でね)できたのかもしれない。東京でむちゃくちゃやったあとにここに帰ってくると、きっとほっとしたことだろう。規模は違えど、僕がいまそんな感じです。

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森戸神社

稲村ケ崎で会ったマダムから教えてもらった森戸神社までやってきた。

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森戸神社。

森戸神社は海沿いに立つ歴史ある神社。鎌倉時代に頼朝が開いたとされている。

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ここから見える富士山もまたいい。
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遠くに鳥居が見えるのがわかるだろうか。夕日の時間とかに見たい。

逗子には石原慎太郎の碑があるが、ここにはその弟、石原裕次郎の碑がある。このあたり一帯がいかに石原一族の縄張りだったかがわかる。

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裕次郎と富士山。遠くの沖にはヨットが見える。

この日は晴れて穏やかな海だったけれど、周囲の松の木を見たら思いっきり斜めに生えていて自然の厳しさを見せつけられた(海風が強烈なんだと思う)。

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木の生え方で風の厳しさがわかります。

神社でおすすめを聞くのもちょっと気が引けたので、でも天気がいいのでこのまま帰るのももったいないなと思い、もうしばらく自転車で海沿いを南下してみることにした。

 

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