そこに目をつけたか!の地味ハロウィン
地味ハロウィンはだいたい「そこに目をつけたか」なんだけど、特にそう感じたもの。

コスプレとしては完璧なんだけど、あれ、そっち?という地味さ。その手があったか。

かっぱハンターは真顔でかっぱ捕獲についての許可証を配っていて、どうつっこんでいいのか会場を混乱に陥れていた。


値札と「お買い上げありがとうございます」のシールがついていたら人間が商品(フィギュア)に見えるのは発明だ。

野付半島は腕で、頭は知床半島です、とのこと。


いつも頭上で仮装を表現してくる常連。今年はオニオンリングだった。手に持っているのは抜けたオニオン。

「山の神です」 と言って登場。走る仕草を見せると会場から応援する声があがり一体感が生まれた。なぜ!?
時間を超える仮装
いま何年だっけ?と聞きたくなる仮装はこちら。

1988年頃の家電量販店の店員。YouTubeでそのころのドラクエ発売のニュースを見るとまさにこの感じである。でもなぜ今?

でんこちゃんは東京電力のキャラクター。2011年までCMに登場していたが、去年復活した。服装も完コピである。

川口浩のまわりで蛇に襲わている人である。かごの中から出てきたヘビ(ネクタイで表現)に噛まれている。

杞憂の語源は、中国に昔あった杞という国の人が、空が落ちてこないかを心配したこと。そのようすの仮装!意外すぎる。
だが、今回の地味ハロウィンでは語源がもうひとつあった。

言葉では聞いていたがついに見てしまった。李下に冠を正しているところを。すもも(李はすもものこと)を持って帽子を直している。すももを取っちゃってるバージョン。

ベストには懐中時計。手には「文學界」、襟も戦前らしいフォーマルで完璧だ。地味ハロウィンの時間が拡大してゆく。

小山田圭吾も小沢健二もカジヒデキも全部混ざった概念としての渋谷系。戦前から渋谷系まで。
(見たことなくても)いそうな人たち
実際に見たことあるかどうかは関係がなく、リアリティが溢れている仮装。

スカートかパンツか分からないボトムとネクタイで雰囲気が出ているが特に楽器を弾いたりせず、事務の仕事をしているとのこと。いい。

サツマイモ的なコーディネートで統一している。もちろん出たことはないし、そういう回がもない。ただリアリティの塊。

先生でも父兄でもなく、卒業式に参列している来賓だ。誰かわからないが、それなりの立場であることだけは分かる人、の仮装。

SDGsのマークって真ん中に顔書いてあったっけ?と思わず聞いてしまったが、顔はない。ただ堂々とした笑顔に妙な説得力がある。

形から入るのでウクレレはまだ弾けない。首にかけたレイが圧倒的に形式的である。