広告企画 2019年3月18日

実家からっぽくスマホを送りたい

スマホをプレゼントとして送るのに最適な緩衝材とはなにか。

編集安藤さんから「中古スマホ(iPhone)を5台プレゼントする企画なんですけど、なんかいい感じの箱で送りたいんですよね。なんとかしてくれませんか」というふわっふわなオファーが来た。

「いい感じの箱ってなんですか」と聞くと、安藤さんは「宝箱とか」という。いや、あまり妙な箱を送りつけたら、もらう側も不安にならないか。

じゃあ逆に「もらう側に一切の不安が無い箱」ってなんだと考えて、ふと思いついたのが、実家から送られてくる食べ物の詰まった箱だ。
あの“実家箱”を再現してスマホを送れば、みんな安心して受け取ってくれるんじゃないか。

 

※編集部注
この記事はNTTレゾナントの運営する「goo Simseller」の広告企画です。というわけで本当にiPhoneを5台プレゼントします。応募方法は本文中に。
 

1973年京都生まれ。色物文具愛好家、文具ライター。小学生の頃、勉強も運動も見た目も普通の人間がクラスでちやほやされるにはどうすれば良いかを考え抜いた結果「面白い文具を自慢する」という結論に辿り着き、そのまま今に至る。(動画インタビュー)

前の記事:日本一のクラムチャウダーを決めるニッチすぎる選手権

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実家箱こそが「いい感じの箱」ではないか案

えー、要するに

「実家からの仕送り物資(食料)の入った箱=いい感じの箱」

という前提に基づいて、そういう実家感のある食料を緩衝材代わりにスマホを送れば、みんな喜んでくれるのではないかと思ったのだ。

緩衝材たっぷり入れといたら、専用ケースのない中古のスマホも安全に送れるし。

で、ふと思い出したんだけど、僕が京都の大学に通っていたととき、埼玉から来ていた同級生が実家からお菓子や調味料と共にやたらネギの詰まった箱を受け取っていた。

なるほど、埼玉と言えば深谷ねぎだ。あれは、遠くに住む一人暮らしの息子に「故郷の味を思い出させてやりたい」という親心だったんだろう。

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荷物を送る用の緩衝材を実家からの食べ物にするともらう側は嬉しい、という発想だ。(写真はイメージです)

つまり地方ごとに実家箱の中身はいろいろあるはず。

であれば、全国のいろんな地方の実家箱を再現する必要があるだろう。

(当たった人がどこ出身かは分からないので、単に珍しいご当地食料の箱と受け取られる可能性の方が高いけど)

ケース1. 東北・青森県の実家箱には何が入っているか

とりあえず、身近な人にいろいろ聞いて実家箱を作ってみよう。

まずは東北地方あたりはどうかということで、ライター西村さんの奥様(青森出身)に、西村さん経由で実家箱の記憶をきいてもらった。

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なるほど、津軽地方あるあるどおり、まず「源たれ」は欠かせないようだ。あと西村さんがしれっと「ナット昆布」追加してきた。

「源タレは塩いらないからノーマル送れって言ってんのに、おいしいから……と言って必ず塩混ぜて送ってきます」

という辺りにすごく実家っぽさがあって、ほっこりする。
たぶん親御さんが源たれの塩、好きなんだろうな。そもそも源たれに塩があるというのも初耳だけど。

ということで早速買い出しに都内の青森県アンテナショップへ来てみた。

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飯田橋にある「あおもり北彩館」へ。
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源たれ、こんなにバリエーションあるのか。プレミアムとかゴールドまである。

棚を見ると、確かに源たれがめっちゃある。都内在住の青森出身者はみんなここへ魂の味を補給しに来るんだろうか。
プレミアムが相当に気になったけど、ここはノーマルと塩を購入した。

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津軽の「干し餅」ってこれかな。思ってたよりデカいけど、水分無いから軽い。
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菓子パンの「イギリストースト」は代わりに「イギリストーストラスク」を。
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これが久滋良餅かー。わざわざ「毎週木曜入荷!」と貼ってあることから人気が伺える。

リストにあった久滋良餅と茶屋の餅は賞味期限が思ったより短かったので、申し訳ないが今回は無しで。
でもどんなのか興味があったので、自腹で買って食べた。くるみ入りのういろうって感じでうまいです、久滋良餅。

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ケース2. 北関東・群馬県の実家箱には何が入っているか

次は北関東。群馬出身のライター乙幡さんちの実家箱はこんな感じ。

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乳菓「ママ」は気になってたけど、取り寄せが間に合いそうになかったので今回は無しです。

やはり群馬というとまずは銘菓「旅がらす」が最初に来るのか。

西村さんの奥様の久滋良餅と茶屋の餅もそうだけど、こういう地元のお菓子は「実家っぽい味」の代表であると同時に、周りにお裾分けして皆さんと仲良くしてもらいなさいよ、という親心でもある気がする。

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銀座の群馬アンテナショップ「ぐんまちゃん家」にて旅がらすゲット。背後にはたまたま来ていたぐんまちゃんが。
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乙幡さん指定の星野物産のうどんは発見できず。

群馬と言えばうどん。乙幡さんのリストには銘柄指定まであったけど、残念ながら群馬ショップでは星野物産の乾うどんは見つけられなかった。でも他のメーカーのでもおいしそうだし、いいよね。

あと、同じメーカーのおっ切り込み(群馬の煮込みうどん的なやつ)もあったので、入れておきます。

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買い物終えて外に出たら、ぐんまちゃんの撮影会になってた。人気だな、ぐんまちゃん。
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お馴染みサッポロ一番。これはうちの近所のスーパーで買った。

あと、実は群馬県前橋市に本社があるサンヨー食品の「サッポロ一番」。もはや全国で買える袋麺の代表格だけど、これも。
一人暮らしの子どもを思う親としては、とにかく簡単に食べられる乾麺系はマストのようだ。

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ケース3. 関西・大阪府の実家箱には何が入っているか

さて、関西の担当は京都で生まれて滋賀・奈良・大阪と渡り歩いた僕だ。

とはいえ僕は大学は実家から通ってたし、就職して一人暮らしを始めてからもしばらくは関西に住んでたので、地方っぽい実家箱を送ってもらった記憶はあまりない。

なので、今回は他の皆さんのリストを参考にしながら、イメージで関西(今回は大阪出身者を想定)の実家箱物資を揃えてみた。

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有楽町・交通会館の大阪アンテナショップ。文房具ライターとして「フエキのりは大阪のメーカーなんだよ」というアピールもしておく。
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東京に出て10年以上経ったけど、未だにどん兵衛は昆布だしの関西味がうまいと思う。

手軽に食べられる麺として、まず欲しいのは「どん兵衛(W)」だ。

関西(W)と関東(E)でダシの味がまったく違うので、東京に引っ越してから何度か関西版のどん兵衛を実家から送ってもらったのを思い出したのである。

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ダシがやたら効いてうまい旭ポンズ。茹でたほうれん草にかけるだけで白飯が食える。
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お好み焼きに「ウスターソース3:いちじくソース7」で混ぜたのを塗ると、お店の味っぽくなります。

調味料として、関西人の心のポン酢「旭ポンズ」と、関東のソースだとありえないぐらい甘みの主張が強いツヅミの「いちじくソース」も欲しい。

関西は極端なソース文化圏なので、京都や兵庫などにもそれぞれ魂のソース(オリバーとかばらとかツバメとか…)があるんだけど、ひとまずこれで。

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子どもの頃は「年寄りのお菓子」というイメージしかなかったけど、今食うとしみじみうまい「満月ポン」。
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関東ではもはや入手困難な「カールうすあじ」。でもヨドバシの通販で普通に買えた。

お菓子はザ・実家のお菓子として「満月ポン」と、今や関西圏以外では激レア物件となった「カールうすあじ」をセレクト。

特にカールうすあじは個人的にも久々に食べたかったので都内にある関西圏の各アンテナショップを探し回ったのだが見つけられず、結局ヨドバシカメラのネットショッピングで発見した。

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ケース4. 九州・長崎県の実家箱には何が入っているか

九州は、安藤さん経由で長崎在住のライターT・斎藤さんにリストアップをお願いした。

しかも聞いたのは、T・斎藤さんの娘さんが明日高校入試というタイミングである。

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T・斎藤さんによる「ザ・長崎の味」という品揃え。

来年高校となると、数年後にはもしかすると本当に娘さんへ実家箱を送ることになるかもしれない斎藤さんだ。これはリアルなやつだな。

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日本橋にある長崎アンテナショップでちゃんぽん麺を検討中。そもそもちゃんぽん麺で迷うほどの選択肢に出会ったことなかったな。

まずはちゃんぽん麺と五島うどん。やはり麺は調理の簡単さを考えると、生命維持装置として優秀なのだ。

特にちゃんぽん麺は店内にやたらと品数が揃っていたので迷ったが、おいしそう、かつ比較的日持ちしそうなものを選んだ。

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甘酸っぱめで、わりと独特の風味がある金蝶ソース。確かにこれ食べて育つと、他のウスターソースは「これじゃない!」と思うだろうなー。
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丸ぼうろ。佐賀銘菓だけど長崎発祥説もあるので、地域によってはメジャーらしい。

お菓子は斎藤さんのリストに入っていなかったが、別口で長崎出身の知人に訊ねたところ「丸ぼうろが欲しい」と言われた。

検索かけたら佐賀県のお菓子だと出てきたんだけど、長崎アンテナショップにもあったことだし、ここは素直に従っておこう。

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「味カレー」は全国区の駄菓子だけど、辛口は長崎限定!
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あきらかに悪ふざけな大袋サイズも見つけたけど、これは箱に入らないな。

もうひとつ長崎のお菓子といえば「味カレー」だが、長崎限定(味カレーの大和製菓は長崎の会社)の辛口を見つけたので、これも入れとこう。

辛口、かつては大和製菓の工場直売所でしか買えなかったという話も聞いたんだけど、今は県内なら普通に買えるらしい。

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ケース5. 東海・愛知県の実家箱には何が入っているか

 で、最後に東海地方は愛知県出身の安藤さんにお願いしたんだけど、なんと愛知県のアンテナショップが都内には存在しない。

とはいえこれではどうしようもないので、安藤さんには直接実家まで行ってもらって、実際にお母さんと一緒に買い出しをしてもらうことにした。

ということでここからは安藤さんにバトンタッチ。

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はい、安藤です。ここからは安藤家の実家箱の話です。

僕は高校を出てから一人暮らしを始めて、最初の2年くらいはよく支援物資を送ってもらいました。
今回はその辺りの話を母としながらの買い物です。

安藤「学生の頃よく支援物資を送ってくれたよね」

母「そうだったかねえ、もう覚えとらんわ」

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実家のあたりではスーパーといえばアオキ。ちなみにピザも薬局も、アオキです。

安藤「どういう基準で選んで送ってくれてたんだろう?」

母「買い物に行ったときについでに買ってたんだと思うよ。だから名古屋いかなきゃ買えないものとか、そういうのは送ってなかったでしょう。あんたが好きだったもの半分、愛知でしか買えなさそうなもの半分、って感じかね」

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母は今年70歳です。

安藤「例えば?」

母「きしめんなんかはよく送ったと思うよ、あと袋麺も。本当はこんなのじゃなくて栄養のあるものを食べてほしいけど、簡単にできないと食べないだろうからと思ってね」

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そうそう、これこれ。
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きしめん。
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それからスガキヤ。これもよく食べた。かんたんに作れないと息子が食べないだろう、という母の読みは当たっていたのだ。

母「『つけてみそ』なんかはほら、このへんでしか買えないから、よく島根(母の実家)にも送ってるわ。だって便利でしょうこれ、豆腐とかキュウリとか、なににつけても美味しいから」

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「これは便利だから家でも使ってるわ。」
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万能みそだれ「つけてみそかけてみそ」は確かに万能です。

安藤「えびせんべいとか、お菓子類が多かった気もする。そしてお菓子を送ってもらうととにかくうれしかった。ふつうにじゃがりことかオールレーズンとか、近くのコンビニにも売ってるんだけど、家から送ってもらったってだけでありがたかったね」

母「えびせんべいは知多(知多半島)に工場があって、お父さんと車で出かけて帰りに買ってよく送ってたかもね。好き嫌いないでしょう、えびせんべいは」

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えびせんべいは好き嫌いなし。

うちの父と母は基本的に甘い物が好きなんだけど、僕は甘い物をあまり食べません。

なので、わざわざ選んでえびせんべいを送ってくれていたんだと思います。

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これ、よく送ってもらったやつだ。

安藤「うわ、これ懐かしい。玉子入落花。そういえばこれ、愛知を出てから食べてないな」

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このお菓子が全国展開されていないことを今回の取材で知りました。どこにでもあると思っていた。

母「そうなの?(生産地を見て)本当だね愛知だねこれ。住んでると当たり前だから特産っていうイメージないものね。こんなのでよければまたどれだけでも送ってあげるわよ」

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「しるこサンドも懐かしいでしょう。」しるこサンドは最近関東でも売られていることを母は知らない。

安藤「しるこサンドもだけど、この田舎あられもよく送ってもらったと思うよ。これも愛知のやつなんだ」

母「田舎あられは私が好きだからたくさん買ってあんたにも送ってたんじゃないかな」

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これ、学生の頃すごい食べたと思ったら家から送ってもらっていたからか。

母「りんごなんかも送ったかね、あと米は炊かないと思ってパックのごはん送ってた」

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りんごは確かに毎年送ってもらっていたように思います。ありがとう。
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「野菜は送っても食べんと思って」はい、当たりです。当時はほぼ料理しなかったので。

安藤「おれ炊飯器持ってなかったからさ、お米はいらないって断ってたんだと思う」

母「なに食べてたのよあんた」

安藤「よくじゃがいもを茹でて食べてた」

母「なんとかして栄養のあるもの食べさせようと思って、煮干し送ったこともあるわ」

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そういえばもらいました、煮干し。

安藤「酒のつまみに食べてたよ煮干し」

母「あんたちゃんと栄養とりなさいよ」

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緩衝材でスマホが潰れないようにする工夫

安藤さんの当時の食生活とかいろいろ突っ込みたい部分はあるけど、再びきだてパートに戻ります。

ここからはもう完全に子どもに食べ物送る母親の気分で進行したい。

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わざわざ割烹着まで準備したので、この辺から母っぽさを読み取って欲しい。

というわけでスマホを送るための実家箱専用緩衝材(食材)は揃った。

まとめて持って帰るのが死ぬほど重かったけど、子ども(スマホに応募してくださった皆さん)のためなので平気だ。 

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5府県分のご当地食料がずらり。そうは見えないだろとけど、うまそうなものが入ってます。

これをスマホの周りに詰めてセッティングすれば良し…と思ったんだけど、買いそろえてみたら調味料のビンとか重たいものもけっこう入ってるので、雑に詰め込むとスマホの画面が割れそうな気もしてきた。緩衝材なのに。

対策をあれこれ考えてみた結果、結局は箱の中央に支柱を立てて、スマホを空中に浮かせた状態で梱包することにした(スマホを包むプチプチと支柱を両面テープで接着)。

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箱の方に一工夫をこらす。段ボールを組み立てて支柱を作って…
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こんな感じでスマホを浮かす梱包に。

これなら、重いものの下敷きになってダメージを受ける可能性はだいぶ減らせるはず。食材を精密機器輸送の緩衝材にする、という建前はブレてきた気もするが、冷静に考えたらこの記事、スマホのプレゼント企画だし。

ここまで緩衝材のことばかりですっかり忘れていたけれど、皆さんのお手元にスマホを無事に届けるのが今回のメインミッションなのである。

愛情ゆえに受け取りづらさが高まる画面保護シート

スマホと言えば、安藤さんからもうひとつ要望があったのを思い出した。

「中古のスマホとはいえ安心感がある」というところを伝えたいので、新品のスマホにつきものの画面保護シートも自作して貼ってほしい、というのだ。あー、新品の画面に貼ってある、あの透明のシートか。

ぶっちゃけ、今回のクライアントであるgoo simsellerは「中古端末のわりに美品を揃えている&そのわり価格が安め設定なのに、認知が低い」ということでお悩みとのことなので、新品っぽいレベルの美品ですよ、とアピールする作戦だ。

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今回のプレゼント用に準備されたiPhone7とiPhone7 Plus。中古だけどかなりきれいなのが届きます。

探してみると、レーザープリンターで印刷できて、粘着材不使用(画面に糊が残らない)で自己吸着性の透明シートというのがあった。なんでもあるもんだな。

よし、これをスマホの画面に合わせて切って貼れば良さそうだ。ついでにシートにお母さんっぽい愛情を込めたメッセージを刷って送ってあげたら、よりいっそう実家感が強まって、もらう側も安心して受け取ってくれるんじゃないか。

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母さんが夜なべをしてスマホの画面保護シートを手作りしてる図。

ということで作ってみたんだけど、どうだろう。

ある日突然に箱が送られてきて、中には自分の出身とはまったく関係のない地方の銘菓や食料が詰まってて、さらに自分じゃない誰か宛てのメッセージが貼られたスマホまで。

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手作りで愛情たっぷりの画面保護シート。使う前に剥がして捨ててください。

…これ、あきらかに受け取っちゃいけないやつな気もしてきたな。

僕だったら、少なくとも他人宛の荷物が届いたんじゃないかという不安には駆られるだろう。ヘタするとここから送られたスマホを巡って追いつ追われつ大冒険活劇の幕が開く可能性すらある。

でも、ひとまず今回のプレゼント企画に応募した記憶があるなら、それは受け取ってもらって大丈夫なやつです。

メッセージはちゃんと5パターン作ったので、写真とは違うのが届くこともあります。

実家箱、完成!

あとはもう親の気持ちになって、愛情のこもった緩衝材をしっかり詰めたパッケージを完成させるだけだ。

遠く離れた子どもを思う親(の代役)として、ひとつひとつ丁寧に。

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あの子、スガキヤのラーメンが好きだったわねぇ。
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愛知県の実家箱、完成です。愛知出身じゃない人のところに届く確率の方が高いだろうけど、気にせず実家っぽさを楽しんでください。

「はいこれで送りましょ」と思ったんだけど、よく見ると、詰めたところに多少の隙間ができているな。

そこで、隙間には古新聞を丸めて詰めることにした。スマホ用緩衝材(食料)のさらに緩衝材だ。

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愛知と言えば中日新聞よね。
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こんな感じで古新聞を緩衝材の緩衝材にします。万全。

各地方のアンテナショップを探している時にたまたま都内で地方新聞が買えるお店を見つけたので、そこで各地域の新聞を見繕ってくるという念の入りっぷりである。

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神保町にある、地方新聞販売の全販さん。地方紙の配達契約だけでなくバラでも買えるのがありがたい。
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店内に掲示されていた、昭和の地方紙題字。うわー「大阪新聞」って10年以上前に産経に統合されてなくなったよなー。

せっかくなので、当選した人はこれを読んで故郷を懐かしんだり、まったく自分に関係ない地域のニュースとかテレビ欄に「へー」と軽い感慨を覚えてもらえると嬉しい。

ただ、長崎新聞だけタイミング悪く入手できなかったので、隣県の佐賀新聞にしました。申し訳ない。

親の愛とスマホ詰まってます

ということで青森・群馬・愛知・大阪・長崎、それぞれの親の愛情(的なもの)がこもったスマホの箱が完成!

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青森の実家箱。生鮮のりんごはあきらめて、りんごジュースとドライアップル入れました。あとは青森初の特A米「青天の霹靂」のパックごはんも。
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群馬の実家箱。旅がらすはパッケージが大きすぎたので中身だけバラしました。この雑さも実家の風合い。
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関西からの実家箱に欠かせない「ヒガシマルのうどんスープ」も入ってます。
 

当選した人は、実家から送られてきた感覚で懐かしかったり懐かしくも何ともなかったりする各地の緩衝材を味わいつつ、スマホを使ってみてください。

当たり前の話ですが、上記以外の地域出身の人や、「いまそこに親と住んでるわ」という人でもなんの問題もありません(緩衝材に興味なくても、中古とはいえ安心クオリティのiPhoneはゲットできるし)。

気にせずどんどん応募してください。

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■キャンペーン内容
応募期間内に以下実施いただいたお客さまの中から抽選で5名様に中古iphone含む実家箱(1箱)をプレゼント。(中古iphoneはiPhone7PlusまたはiPhone7となります。)
1.デイリーポータルZ( @dailyportalz )のアカウントをフォロー
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3.欲しい実家箱いずれかを選択してツイート
■応募期間:2019/3/18 ~2019/3/28 11:00
【抽選日および当選発表について】
■抽選・発表日:2019/3/28 11時以降
・当選発表は、抽選日以降に当選者に対してのみデイリーポータルZ公式Twitterのダイレクトメッセージ(DM)で個別にお知らせいたします。当選された方は、案内に従ってお手続きください。
■キャンペーン注意事項
・プレゼントの送付先は応募に用いたアカウントで申告のあった住所(日本国内のみ)に限ります。
・当選はお1人様1回とさせていただきます。
・当選結果はTwitterダイレクトメッセージ(DM)にて行います。公式アカウントを必ずフォローしていただきますようお願いいたします。
・投稿の非公開設定をONにされている方は、参加対象外になります。
・当選連絡より7日以内にご連絡いただけない場合は当選を無効とさせていただきます。
・賞品の譲渡・売買は禁止です。
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