七宝麻辣湯へ
続いては佐藤さんから日本ではここが大人気だと教えてもらった、ラーメン評論家の石神秀幸さんという方が2007年に1号店をオープンさせた『七宝(チーパオ)麻辣湯』の池袋東口店。なんと20年近い歴史があるのだ。
中国四川省で誕生した麻辣湯が、日本人の手によってどのようにローカライズされたのか、あるいは現地の味そのままなのか(私はその味を知らないのだが)。
料金システムはやや複雑で、ベースとなるスープ+春雨が620円、具材が1グラムあたり3.1円、追加トッピングが1つ150円。
具材と追加トッピングの関係を理解するのにちょっと時間が掛かったが、要するに量り売りなのが具材、単品売りなのが追加トッピングというハイブリッドシステム。トッピングといっても後から載せるものという意味ではない。
量り売りと単品で分けているのは、単純に食材の原価が違うからなのかもしれない。これはこれで合理的だし納得感がある。
座る席が空いてから店内に案内してくれるスタイルで、この店が初めてであることを伝えたら、システムを丁寧に教えてくれた。スタッフは(おそらく)日本人。
中国系のお店で感じた異国情緒や緊張感はまったく存在しない。完全に日本人向けのフードサービスとして完成されている。
入口横には『薬膳スープ春雨』と大きく書かれており、イタリアの寿司屋のポスターが全部サーモンだったことを思い出した。こういった国民の嗜好に合わせた割り切りも大切なのだろう。
量り売りの具材と追加トッピングを選ぶ
順番が来て店内へと通され、席を案内していただく。客はまず席に座ってから、具材を取りに行く流れのようだ。
大きな荷物がある人もいるだろうし、とても親切な動線だと思う。
これぞ日本発の麻辣湯
この店の麻辣湯は、まさに薬膳スープ春雨だった。そして丼やレンゲ、卓上調味料に感じるラーメン屋っぽさ。これぞラーメン評論家がローカライズした麻辣湯だ。この味とシステムを日本人客に理解させるまでの苦労を思うと泣けてくる。きっと紆余曲折があったのだろう。
この春雨を中華麺にチェンジしたら、若干本末転倒な気も若干するが、絶対おいしい麻辣ラーメンになりそうだ。

