デジタルリマスター 2023年12月13日

カラの石油タンクの中に入れた!(デジタルリマスター)

取材、成立

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みなさん、眼下に広がるのが石油タンクの上蓋です!落とし蓋です!(ところどころ黒いのは、前日の雨が土ぼこりとともに溜まったもの)

タンクが落とし蓋構造だというのは知っていた。これが噂に聞く、その落とし蓋か。

詳しくはこのタンク、「浮屋根タンク(フローティングルーフ)」といい、文字通り蓋となる部分が原油の上に浮いている構造だ。他にも、屋根が側壁に固定されている「固定屋根タンク」というものもあるので、全てのタンクが落とし蓋構造というわけではない。

原油やナフサは揮発性が高く、他の油種と比較して引火しやすい。よって一般的には、空気に触れない浮屋根タンクを採用しているという。

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これがタンクの内部構造だ!本当に落とし蓋。肉じゃがと同じなんて嘘みたい(同じじゃない)。

さあ目がくらむ前に、ここで注目すべきはこの、蓋の上へと続く階段である。

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上の図で言うと、この部分だ。
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上から実物を見下ろす。けっこうな急勾配…。この写真ではちょっとわかりにくいかもしれませんが。

原油がタンク内に満タンのときは、蓋が一番上まで来ているので、この階段はおのずとゆるい勾配になる。原油が使われてだんだんと蓋が下がっていくと、それに従って階段も下りていき、角度が急になるのだ。

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他の満タンクを見ると、確かに階段がゆるやかだ。

だだだだだが、ここここのときはそそそそこに着目する余裕はああああまりなく、思い切り腰を引けた写真を撮られるがままであった。

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東京タワーや各種展望フロアなど、安全の約束された高所なら大丈夫なんだが、こういう荒々しいのはちょっと(と、このときも言い訳していた気がする)。

なんとか下へと降りて(危険につき写真はナシ!)、次ページでとうとう、ありえない場所に1歩を印す。月面に降り立つ人類のように。

⏩ 次ページに続きます

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