特集 2025年1月22日

日本の離島フェス「アイランダー2024」というイベントが楽しかった

もらって嬉しかった冊子ベスト5を発表します

あとそう、会場には「資料コーナー」が設けられ、離島関連のパンフレットや冊子が並べて配布されていたし、各島のブースでもたいていの場合はパンフレットが無料で配られていた。そういう紙類が好きで仕方ない私はたっぷり持ち帰らせてもらったのだが、帰宅して見返すと、こんなクオリティのものが無料でいいのか!と驚くようなものがたくさんあった。

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あちこちで島関連資料が配られていて、紙好きな私はエキサイト

もらって嬉しかった冊子・パンフレットのベスト5を紹介したいと思う。ちなみに順位は特になく、全部1位という感じです。

もらって嬉しかった冊子その1.日本離島センターの『島々の日本』

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ずっしりと重量感があります

これは主催団体の一つである日本離島センターのブースで配布されていた冊子なのだが、A4サイズで152ページもあって、冊子というか……普通に本。400以上の有人島と13,700以上の無人島のある日本において、島がどんな存在なのかを、島の歴史や文化に関する様々なデータから解説している。

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日本の離島の教科書みたいな一冊

島の現状についても生活インフラ的な面から自然環境のことまでたっぷり紹介されていて、カラー図版も豊富。これはもう、一家に一冊あっていいのではないかと思う(子どもたちが島についての教科書として使ってもいい気がする)。現在、日本離島センターのサイトから申し込むと送料無料で送ってくれるそう!

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もらって嬉しかった冊子その2. 大崎上島町観光協会の『中ノ鼻灯台のお話』

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明治27年に作られた現役の灯台

広島県の大崎上島という島の南東にある「中ノ鼻灯台」という灯台についての話を藤岡政治さんという島の方に聞き、その話をまとめた冊子。「子供のころ、中ノ鼻灯台の中に入って遊んでいた」という藤岡政治さんはこの冊子の取材当時92歳で、その取材の5か月後に亡くなられたと冊子に書いてある。

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藤岡さんの貴重なお話が掲載されている

灯台の灯が回るのが不思議で仕方なかった子どもの頃のこと、戦時中、灯台が見つかりにくくなるように灰色に塗られていたことなど、灯台に関する話の他にも、かつての島の暮らしぶりが伝わってくる話や戦争体験についても語られていて、全部で8ページの冊子なのに素晴らしい読みごたえがある(ありがたいことに、ほぼ同じ内容がオンラインでも公開されていた)。

 

もらって嬉しかった冊子その3. まつうら観光物産協会の『アジフライ関連のパンフレット各種』

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アジフライが食べたくなるパンフレット

長崎県松浦市にはいくつかの有人島が属しているが、そのうちの青島という島がブースを出していて、そこでいただいたパンフレット。

松浦市はアジの水揚げ量日本一を誇る市で、“アジフライの聖地“として町おこしをしている。もらったパンフレットは数年前から何バージョンか作られたもので、厳密には青島そのものについて紹介したものではないのだが、個人的に大好きなイラストレーター・ノンチェリーさんの絵が随所に散りばめられた素敵なデザインが気に入った。

ちなみに青島には漁師の暮らしが体験できるみんぱくがあるそう。泊ってみたい。

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いつか行ってみたい青島
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もらって嬉しかった冊子その4. 佐賀県地域交流部さが創生推進課の『七つの島ダイアリー』

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写真を眺めているだけでも楽しい冊子

佐賀県の「玄海諸島(唐津七つの島)」ブースで配布されていたパンフレットで、57ぺージに渡って、高島、神集島、小川島といった佐賀県の離島について紹介されている。フルカラーで掲載されている写真がとにかく綺麗で、味わいがあって、めくっているだけで旅に出たい気持ちがくすぐられる。島の方への取材記事もすごく充実した内容になっていて読みごたえもあり。美味しそうな食べ物の写真をじっと見てしまう。

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島の人たちのいい表情がたくさん写っている

 

もらって嬉しかった冊子その5. 高知県宿毛市企画課の『沖の島・鵜来島しま探訪』

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「鵜来島」と書いて「うぐるしま」と読むそう

高知県の有人島である沖の島・鵜来島の歴史と文化を紹介する全14ページのパンフレットなのだが、島に残る伝説がたっぷり紹介されている。宿毛市の天然記念物に指定されている巨樹が写真つきで紹介されているのも個人的にうれしい(でかい木が好きなので)。

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島では「あこう(別名:あこぎ)」やスダジイの巨木が見られるそう

と、これ以外にも、島に行きたくなるような工夫を凝らしたパンフレットや冊子をたくさんもらい、重た過ぎてとても持ちきれないので宅急便で自宅に送ったほどだった。あとそう、出版社「海風舎」のブースで購入した“日本で唯一の島マガジン”『島へ。』のバックナンバーも面白かった。

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特集が“最新「島酒」トレンドガイド“だから買うしかない
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イラストレーターの松鳥むうさんもいらっしゃった「海風舎」ブース

来年もまた行きたいな

気づけばもうイベントの終了時間が近づいている。この日のステージコーナーでの最後のプログラムである佐渡島の「佐渡民謡」の歌と踊りを堪能し、大満足して会場を後にした。

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佐渡おけさを踊ってくれたのは「若波会」という団体のみなさん

離島という独特の環境の中で培われてきたものの面白さを色々な角度から感じられる、貴重な機会だった。(いい意味で)持ち帰った情報量がとんでもなく多く、整理していくのにはかなりの時間がかかりそうだと思った。

「アイランダー」はまた2025年にも開催される予定なので、離島に興味があるという方はぜひ行ってみて欲しい。きっと色々買いたくなってしまうと思うのでショッピングバッグを用意しておくことをおすすめしたい(お金もちょっと多めに用意しておくといいかも)。私もまたぜひ行きたいと思う。

とりあえず、開催日が来るまで、私が住む大阪から行きやすそうな島を探して、旅のプランを練ってみたい!

 

みどころ
スタッキングサザエのところで「飛び込み参加も受け付けていたが、ちょっと勇気が出なくて」というところがスズキナオさんらしいです。こういうところでこの人は信頼できる!って思っちゃいます(林)
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