特集 2020年6月5日

東京アラートって何!? 私たちも東京アラートになりたい!

東京アラートが発動された。さっそく私たちもやってみた

東京アラートが発動されるという。なんでも新型コロナ感染者数を危惧して都庁やレインボーブリッジを赤く光らせて警戒をよびかけるそうだ。

赤く光らせるとやはり「ウイルスに気をつけないとな」と思うのだろうか。そもそもそんな風に赤く光らせたことがない。赤く光らせることにどういう効果があるのか。自分たちで赤く光ってみた。

2006年より参加。興味対象がユーモアにあり動画を作ったり明日のアーという舞台を作ったり。

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> 個人サイト Twitter(@ohkitashigeto) 明日のアー

東京アラートを見に行く

都庁やレインボーブリッジを赤くライトアップするとは実際にどういうものなのだろうか。東京アラートが初めて発動された日の翌日、6月4日に見に行ってみた。

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これが東京アラートだそうだ。都庁やレインボーブリッジがが赤くライトアップされる。「いつもそんなものかな」と気に留めない可能性もありそうだが…

そもそも都庁がどんな色だったかも思い出せないが、たしかにこれだけ大きなものが赤一色になるとぶっそうな印象もある。

しかしこれを「ロマンチック」「かっこいい」「私のラッキーカラーだ」と思うかもしれないし受け止め方はさまざまかもしれない。赤く光らせることに効果はあるのだろうか。他の例を見てみよう。

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比べてわかった東京アラートの効果とは?

たとえば都庁のそばにあった郵便ポストであるがこれを赤く光らせて「東京アラートが発動されました」と言ってもいいわけだ。

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「東京都では都庁のそばにあります郵便ポストを赤くライトアップすることで東京アラートといたします」と宣言してもよかったのではないか

 

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これが東京アラートである。赤色がきつくないと「エッチな」「セクシーである」とも見えるかもしれない

郵便ポストを東京アラートしてみたところ、やはりサイズの小ささによるインパクトの低下は否めない。それでも非常事態感は出てきた。(何か大変なことが起こったのだろうな、はがきの代わりにあっつあつの厚揚げを投函されたりだとか…)といったような思いがわく。

一方、予期しない結果ではあるがセクシーさも醸成されつつある。

これはいけない。都知事の話ぶりだと「夜の街」は「東京アラート」の対に配置されてそうな概念だ。東京アラートに"ちょっとだけよ感"は要らない。

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たとえばなにか磁場みたいなものが狂って「みなさまの自転車を赤くライトアップすることで東京アラートといたします」ということになるかもしれない
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これが東京アラートか。たしかになにか危ないのかもしれない。しかしどうしても発情期の自転車感が出てしまうのは、赤セロファンの濃度が足らなかったからだろうか
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人の東京アラートは可能なのだろうか

もちろん都内のポストや自転車をすべて赤くライトアップするなんて手間だ。ここは遠くからでも見える都庁やレインボーブリッジを赤くライトアップするのが現実的だろう。

それでもレインボーブリッジは東京の外れだし、都庁は新宿高層ビル群がそばにあり見えないことも多い。

たとえばこの東京アラートを人で置き換えることができたなら、各々が自発的に東京アラートとなり注意喚起し合うことも可能である。

東京アラートが人でも可能なのか。人を赤く光らせることでどういう効果があるのかを見ていこう

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協力してくれた編集部の安藤昌教さん。5秒見てこの印象を憶えていただきたい
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回転灯を買ってカチューシャにとりつけられるように工夫をした
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どうだろうか。おどろいたことにIQがガクッと落ちた印象がある。回転灯の光が写真だと映りにくいことも原因だろう。赤いライトも追加して暗くみよう。
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きた。これが人の東京アラートである。たしかに相当なおおごと感が出た。ある日突然目の前の人がこんなことになったら相当な事態だろう。感染拡大の注意喚起になるかはまだわからないが、人の東京アラートは有効かもしれない

安藤さんを赤くしみてると、おお、これは大変だ。人の東京アラートにおいては大事(おおごと)感はむしろ都庁よりも増したかのような印象を受けた。

だがここで注意すべきこともある。この場合の人は何もせず立っているだけだが、人はだいたい何かをしているはずだ。他の状況下での東京アラートを見てみよう。

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たとえばパソコンをしているときに東京アラートが出ることもあるだろう。写真ではわかりづらいがランプが回転するとミスをしたように見えてしまうのだ。
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アラート以外の意味が出てきた

パソコンをしてる人に東京アラートが出ると「何かミスってしまったんだろうな」という別の意味が出てしまった。

それもミスの中でもお母さんと取引先を間違えてメールを送ってしまったりだとかそういうIQの低そうなやつである。頭に光る物体がついてることがそう思わせるのだろうか。

たとえばそれが何か人に薦めてるような状況だとどうだろう。

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カタログにあるこちらの商品がおすすめですよ、と説得力が必要な場面でも
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赤く光りだすとその商品が馬糞でできている可能性が高くなる。説得力がそがれるし少なくとも「あ、感染拡大しそうだな」とは思わないだろう
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たとえば東京アラートがカレーを食べているときに起こるとどうなるだろう
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感染拡大にも気をつけたいところだが、思ったよりもカレーが辛かったんだろうなという印象をぬぐいきれない。こんな頭にランプをつけてる人はカレーの王子様しか食べられないのかもしれない。

動画だと顕著だ。 あ、辛かったのだな、と東京アラートが別の意味を帯びる

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なかでも不思議な現象が見られたのがこちら。たとえばトイレで待っているとき東京アラートが起こると
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この人はトイレを失敗(※赤ちゃん的な意味での)したのだろうなという印象がわいてきた。東京アラートによって別の結果が付加された例である。

 動画で見るとそのトイレ失敗感がよくわかる

このようにいくつかの状況下では東京アラートを人に適用すると別の意味が立ち上がってしまうことがあった。それは例えば赤くなった都庁を見て「燃えてるのだろうな」と特定の意味づけをするようなことでもある。

東京アラートのことを知らない人が、実際に都庁の赤い光だけを見て「感染拡大した」と直接的に分かってしまうとする。それはトイレの前で私たちの東京アラートが発動するのと同じようなことなのだろう。

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参加しよう(とは言われてないが)、東京アラート

とはいえ、トイレの前でなくただ突っ立ってるだけなら人でも東京アラートとなることがわかった。実際に私たちも東京アラートをやってみよう。

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この日都庁は20時まで青く光っていた
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私たちも人として東京アラートに参加をしてみた
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これがおれたちの東京アラートである。
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この日東京アラート2日目ということもあって都庁を写真に撮っていく方が多かったが、なぜか小さな方の東京アラートを撮っていく方も多かった。

ところで人として東京アラートが有効であるなら、これは回転灯なのだからパトランプととらえて警察に限定してやってもらうという手はどうだろうという意見が上がった。

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ところで回転灯といえば警察の格好をしたほうがより強い注意喚起になるのではないだろうかと思いやってみた結果がこちらである
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これがなぜか絶妙にダメな感じになってしまった。一人称は「本官は」であるし、続く言葉は「本官はパトカーになりたいであります」であろう。

ちなみにこれは自警の警察官の東京アラートに触発されるように本当の東京アラートが起こった瞬間である


赤く光ってどうなる??

都庁が赤く光る!? それでどうなるの?? と思われた東京アラートであったがもちろんそれでどうにかなるわけではない。赤く光るだけで感染拡大が伝わるわけでもない。

赤い光だけで感染拡大が伝わってしまえばそれはトイレの前で東京アラートしているようなものなのであろう(この文章はなんだろうか)。ブルーインパルスが空を飛んでるだけで「医療機関の人たちへの感謝だな」とは思えないのも同じことだろう。ブルーインパルスにおしっこ漏れた感じを与えてはいけない。

じゃあ別に都庁でなくても赤くなくてもいいじゃないかという意見もあるだろう。たしかにたしかに。郵便ポストをまっぴんぴんのどピンクに照らすかどうかはあなたの自由だ。

咲かせてやろう、ポストの華を。真っ赤なあいつで夜の街を彩ってやれ!

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