特集 2021年9月10日

大発明!米粒に簡単に文字を書く方法

米粒に文字を書く文化がある。稲は1粒の籾種から多くの籾を結実させるので、人々は昔からそこに神の存在を感じていた。そんな米粒に、たとえば写経をすることで、さらなるありがたいものになると考えたのかも知れない。

問題は米粒が小さいこと。そこに文字を書くのは至難の業だ。書いてみるとわかるけれど、全然書けないのだ。しかし、米粒に文字を書いてみたい。ということで、大きな米粒を作ることにした。

1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。(動画インタビュー)

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米粒に名前を書く

米粒写経は、小さな米粒に写経することだ。米粒を手に取るとわかるけれど、めちゃくちゃ小さく、そこに文字を書くことは不可能のように思える。手先がよっぽど器用でなければ無理だ。 

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米粒は小さい!

最初に米粒に文字を書こう、と考えた人はよっぽど器用だったのではないだろうか。私も細めの筆を買ってチャレンジしてみたけれど、なかなか上手く書くことができなかった。かなり根気強くやったとは思う。

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根気よく、
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書いた結果、
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書けました!

「地主」というのは私の苗字だ。米粒に2文字も書くのはかなり大変で、2日かかった。しかし、私が編み出した方法ならば2文字ではない。神の域とも言える文字数を米粒に書くこともできる。その方法を記そうと思う。

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もうほぼ答えが見えているけど!

米粒を作る 

まずは米粒を作るところから始まる。田んぼを借りて、田植えをしてという手順はない。あるいはスーパーに行ってお米を買ってというのも違う。1粒だけ米粒を作るのだ。難しくはないけれど、乾燥待ちなどで2日かかる。 

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米粒を作る材料です!

材料はスポンジブロックとレジンと紙粘土。道具は必要とはなるが、材料としてはこの3つだ。この3つだけで、一度書いても消してまた書ける米粒が完成する。ちなみにスポンジブロックは発泡スチロールでも代用できる。

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スポンジブロックを切って、
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米粒っぽい形に!
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紙粘土を、
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スポンジブロックに巻きつける

もうわかっていると思うけれど、大きな米粒を作っている。小さな米粒に文字を書こうと思うから難しいのだ。大きな米粒なら簡単に文字を書くことができる。ただ本当のお米にこんなにも大きなものはないので、紙粘土などで作っているわけだ。

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ほぼ米粒ですね!
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乾燥させます!

1日目の作業はここで終わりだ。紙粘土の乾燥を待たなければならない。ここで焦ってはならないのだ。米粒文字は一日にして成らずと覚えていただきたい。米粒に文字を書く練習をするよりは圧倒的に早いと思うけど、米粒を作ってしまう方が。

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乾燥したら(ここから2日目)
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紙やすりで表面を、
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なめらかに!

本当のお米にも精米の時に削るという作業が発生する。日本酒を作る時などは、削るというより、磨くと言った方がいいほど重要な作業だ。大きな米粒作りでもここは重要。粗い紙やすりで始まり、どんどんと細かい紙やすりにして、磨き上げる。

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箱に、
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アルミホイルを貼る!

箱にアルミホイルを貼るのはこの後の作業をスムーズにするためだ。レジンを使うのだけれど、UVレジンなので、乾燥には紫外線が必要となる。その際に紫外線を米粒のあらゆる面に当てるべくアルミホイルが必要となるわけだ。

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UVレジンに、
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白色の着色剤を少しだけ入れて、
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米粒に塗る!
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塗る!
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完成!

UVレジンは先にも書いたように紫外線で固まるので、急がないと固まっちゃう、があまりないのがいい。もっとも窓から紫外線はやってくるので、一旦仮眠しよう、みたいなゆっくりはできないのだけれど、そこまで焦る必要はない。

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箱に中に米粒を入れて、
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UVライトで、
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乾燥させる!
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カッコいい!

途中で一度取り出し、もう一度レジンを塗って2度塗りした。そして、また乾燥。ここで2日目が終わる。大きなことと、UVライトが大きさにあっていないこともあり、乾燥に時間がかかった。乾燥する時間はやることがないので、無水カレーを作ったりしていた。

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米粒が完成して、
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無水カレーも完成した!

誰でもできる米粒に文字

2日をかけて大きな米粒が完成した。米粒に文字を書く問題点は小さいこと、小さすぎることなので、これで解決したわけだ。だって、大人の頭くらいのサイズがあるのだ。すらすら書ける。大きいから。 

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大きいでしょ!
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下に黒い布を敷けばよし!

比べるものがあると米粒の大きさがバレてしまうので、黒い布を敷いて比べるものがない状態にすれば、米粒の大きさはバレない。これで「米粒に文字が書けるなんて、あの人はすごい」となるのだ。

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カレーのレシピも、
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書けちゃう!

米粒に文字を書く場合は縦書きだと思うけれど、大きいから横書きでも余裕で大丈夫。なんならスペースが余ったな、とすら思っていた。あと、大きいので普通のカメラでめちゃくちゃ綺麗に撮れちゃうので、なんとなく後からノイズを乗せている。

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ホワイトボード用のペンで書いているので、
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除光液で、
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文字を消せる!

何度でも文字を書けるのが、この大きな米粒の素晴らしい点だ。もちろん全体を消すこともできるけれど、間違えた文字をピンポイントで消すこともできる。本当の米粒に文字ではできないことだ、たぶん。

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なんでも書けるけど、
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こっちの学力が足りない、
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こともある!

難しい文字を書くことも簡単だ。薔薇なんて米粒に書くのは難しいと思うけれど、この米粒なら簡単なのだ。ただ私の学力の問題で「薔薇」という文字をそもそも書けなかった。スマホで検索しながら書いた。敵は米粒のサイズだけではない。学力にもある。

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米に文字を書き、
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間違えたら消したりしながら、
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写経もしました!

米粒に何文字書くのよ、と自分でも驚くけれど、米粒が大きいから書けている。初めて写経をした気がする。漢字ばかりで難しかった。調べながら書いた。本当の米粒には2文字を書くのも苦労していたのに、この米粒では余裕だ。

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本当の米粒に書いた「地主」の文字! 読めない!
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今はこうよ!
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大きいからね!

2日という時間が私を米粒に文字を書ける人間にしたと考えたい。努力の証なのだ。器用になるのではない、米粒を大きくするという努力。今では大きな米粒を愛おしく感じる。ありがとう、大きな米粒。

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大切に、
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しようと思います!

大きくすれば解決

大は小を兼ねる、と言うので、小さいことが問題なら、大きくすればいいのだ。なんでも大きくすれば解決する。器用になる必要はないのだ、大きくすればいいのだ。問題は大きくすることで、収納にスペースを取ることだ。

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英語も書いた!

 

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