特集 2019年12月2日

合成じゃない心霊写真を撮りたい

年末なので心霊写真を撮りたい

心霊写真というものがある。幽霊などが写真に写りこみ、顔のようなもの、ときには日常では考えられないような写真が撮れることがある。

撮ってみたいが、怖い場所に行くのは怖い。何か撮れる方法はないだろうか。

 

1988年神奈川県生まれ。普通の会社員です。運だけで何とか生きてきました。好きな言葉は「半熟卵はトッピングしますか?」です。もちろんトッピングします。(動画インタビュー)

前の記事:川崎には味噌だれで食べる餃子がある~東急沿線さんぽ


どんな心霊写真があるのか

まずはどんな写真があるのかを聞いてみたい。そこでオカルトの記事ではいつもお世話になっているオカルト書店のナインブリックスの橋本さんに話を聞いた。

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ライター加藤さんの後輩でもある。

ーーーまず、心霊写真の歴史について教えてください

「カメラの変化と共に心霊写真の写り方も変わって来ました。まず、写真が誕生した時って湿板写真と言ってガラス板に薬剤を塗り、それが乾くまでに撮影をしていました。

そのガラス板も撮影が終わったら、一度きれいに洗って、また撮影をするときに再使用するのですが、薬剤の落とし方が不十分なときだと前に撮ったものが薄く写って、それが新しい写真と重なって知らない人が写というような写真が多かったそうです。

その後、あの手この手で合成して作成した心霊写真も多かったそうです。心霊研究も盛り上がってきた頃で、心霊を研究する人も増えてきた中でインチキな人も多くなり、そういう人たちは心霊写真を作って名を売ろうとしていました。でも、雑な心霊写真だったようで偽物だとすぐにばれたそうです。」

ーーーフィルムカメラの時代はどうでしょうか?

「フィルム写真の時代になると多いのが、フィルムを入れる部分に光が入ってしまい、それが撮ったときに光の帯となって写真に写り込んでしまうことがありました。

フィルムカメラだけの現象で今、主力になっているデジタルカメラで起きない現象です。

あと、二重露光(一度撮影したフィルムの上にまた撮影をしてしまった)ときにも初期と同じような心霊写真が多かったそうです。

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光の帯が写っている写真。

ーーー今だとどんなのがありますか?

「よく聞くのが光に反射したほこりや水滴が白い発光体になったり、落ちてきた枯れ葉がフラッシュで光り、人魂のように見えることがあります。でも、これはフィルム写真のときにもありました。

デジタルカメラ特有の現象として心霊写真ではないですが、心霊スポットに行くとカメラがエラーになってしまうのも現代的な現象かもしれません。

普通の場所なら「SDカードのエラーかカメラの買い換え時かな」と思うようなことも、心霊スポットだと、「霊の念によってエラーが出たんだじゃないか」と機械に不具合が生じるのが今っぽいです。

逆にないかもしれないのが「写真の全面に白いもやかかる」というものです。フィルムカメラの時代にはよくあったのですが、閉め切った部屋でたばこの煙が充満していても、人間の目はそんなに見えなくて、カメラのフラッシュをたいて撮ると煙が光りを反射して写真ではもやがかったように見えます。

今だと、たばこも室内だと吸えなかったり、蚊取り線香ではなく電気式だったりとあまり部屋で煙が充満することってないかもしれません。

ぶれてしまって手が消えて見える、光の加減で影が人に見える、他に人が写り込んでしまったなどは、昔からずっとありました。基本的には撮影に失敗した写真が心霊写真のように見えてしまうことが多いです」

仏壇の部屋が置いてある部屋で白いもやの写真が撮れたら、お線香の煙の可能性が高いそうだ。

時代とカメラによって心霊写真も変化してきたということがわかった。ちなみに現代ではフォトショップなどの画像加工ソフトを使った合成の心霊写真もあるが、意見を聞いたら、「Twitterで流れて終わりですよ」と強かった。

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「リツイートやいいねを少しだけされるだけです」

心霊写真でよくある現象

また、心霊写真のよくある現象を教えてもらった。

・発光体

・自分ではない人の顔が写る

・光の輪

・手や足が消える

・手や足が透明になる

・白いもやがかかる

などが代表的だそうだ。これらを使えばきっと心霊写真を使えば撮れるのではないか。白いもやは家でやろうとしたが(煙をたいてもいのか?)と不安になり管理会社に聞いたら「ダメです」と言われた。無視してやろうと思ったが大人が本気で怒ってくるのを想像したら怖くなったので止めました。

実際に撮影をしてみる

よく木や壁のシミが顔のように見える写真がある。まずはそれを撮ってみたい。紙を切って、顔みたいに配置すれば見えるのではないか。

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友人から「初めてはさみを使いました?」と言われるぐらい、丸に紙が切れなかった。
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貼ってみたら怖いよりもかわいい気がする。

これを背景に撮ってみた。心霊写真のようになるのか。それともゆるキャラ感が出るのか。

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心霊写真に見えなくもない。

ちょうど草に紙が隠れて「後ろからのぞいています」の感じがある。この情報を知らない人が見たら心霊写真だと思うかもしれない。

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この記事の撮影に協力してくれた友人は「この撮影に参加するのは幽霊が出てくるよりも怖いです」と言っていた。

足を見えなくする

片足が消えている写真がある。怖い話だと「片足が消えた写真が撮れた数日後、写真で消えた足をケガしてしまった」というのがある。ただ、実際には足を片方だけ隠している。というのが多いらしい。

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これだけ見ると足が見えない。怖い写真のように見えるかもしれないが、
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実際は足を乗せているだけ。ストレッチしているわけではない。

意外とはっきりと足が見えないので怖い。これこそ人に見せたら、怖がるかもしれない。簡単にできるので今後、こういう写真で相手を威嚇していきたいと思わされる写真である。

足が透明になる写真

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片腕がうすい。朝、賞味期限が切れたパンを食べたからか。

腕を振りながら、シャッタースピードを遅くするとこうやって消える。ちなみに写真が明るいのはちょうどいい設定にできなかったからです。

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両腕を動かせば両方消える。

足も動かせば透明になるのだが、これが難しい。足だけを動かそうとしても体全体が動いてしまうのだ。

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撮った中で1番うまい写真。
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こうやってずっと動かないいけない。

家族連れがいる広場で小粋に踊るのも、肝試しぐらい肝が冷える。お子さんから指さしされて、親と話す様子を2回見た。

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心霊写真を撮るのにも体力がいる。

人が写っている写真を撮りたい。

集合写真で知らない人が写っている心霊写真もある。橋本さんに聞いたら「あれは本当に知らない人がいるか、みんなから忘れられている人かもしれません」と悲しさがあふれる答えをもらった。

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自分の写真をプリントしてきた。

人見知りなので本当に知らない人が写ったか気まずい。知らない人よりも知っている人の方がいいので自分の写真をプリントしてきた。

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幽体離脱している感じがする。

疲れて魂が出てしまっている写真になった。白黒でプリントしてみたのだが、それがより魂っぽい感じになっているかもしれない。

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あと、担当編集である編集部の安藤さんの写真も切り抜いた。

違う人だったらどうなるのだろうか。急いでプリントして試しみた。

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遠くから見守られている。

夜の公園だとより怖くなるのか

昼間に撮影をすると怖いよりもユニークさが勝つ。そらなら夜に撮影してみたらどうだろうか。

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公園へ向かう途中、謎の光がビルから出ていた。これからの撮影へ不安をあおってくる。
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そして、夜の公園はあまりにも怖すぎる。

なにかが出てきそうな雰囲気がある。もう、普通に撮影しても心霊写真が撮れるんじゃないかと思わせる暗さと静けさ。

このあと、酔った大学生が鬼ごっこを始めたので静けさが一瞬で消えて、鳥貴族ぐらいにぎやかなになった。

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あと、自分の写真を使おうとプリントしてビニール袋に入れたら、ぼんやりと自分の顔が写っていて怖いし、知らないまま100mぐらい歩いていたので恥ずかしかった。自分が好きすぎる人だと思われたかもしれない。

そんなことはいいので撮影をしよう。なにも起こらないうちに。

夜ならではの写真を撮りたい

昼間だと明るくて撮れなかった写真がある。光を使った心霊写真だ。

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100円ショップに売っているペンライトを買ってみた(既視感の原因はこれだ)。
 
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これもシャッタースピードを遅くすれば光の残像で出る。
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スタイリッシュさもある心霊写真。
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また、夜にシャッタースピードを遅くして動くと完全な幽霊になれる。

赤い線とシャッタースピードを変えるだけで心霊写真が撮れる。さらに色々な技を使うとこんな写真が撮れる。

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こんな写真が墓場とかで撮れたら怖くて漏らすと思う。

まるで炎が燃えさかるような写真である。これが心霊スポットで撮れたら泣いてしまうだろう。これが撮れた瞬間、怖くて後ろを見てしまった。振り向いて誰がいてもこわい。

この写真の撮り方はレンズに水滴をつけて、ペンライトで照らせば撮影できる。

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カメラに水をつけるの怖いな。(壊れそうな意味で)



魂が動いているような写真を撮る

次の写真はどうだろうか。

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画面に白い帯がついている。

白い帯が写真に出ているがなにを意味しているのだろうか。自分を中心に白い帯が出ているが、彼の先祖が守ってくれているのだろうか。それとも何か怖い別の意味が...

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白いコードを上のような写真が撮れます。
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ちなみに昼間も撮った。怖さとして夜の方が怖いのと、少しだけ写真に写らせるのがポイントかもしれない。

他に撮った心霊写真

またこれは違う写真である。

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足が写ってない。
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努力の結晶。よく見ると顔がつらそうなのでもう一度見てほしい。

また、昼間に撮った写真も夜だと雰囲気が違ってくる。

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明るいと怖くないが
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フードの後ろに顔が見える。

夜に撮影をすると少しの物音でもびっくりする。撮影をしている内容が内容なだけによりビクビクする。

このあとも撮影していたところ、物音が段々と近づいてきた。なんだ、呪われたのか。震えながらおびえて音がする方を見ると警備員の人だった。これはこれで怖い。

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注意をされたので帰ります。

このあとあった怖い話

終電もせまっていたので音楽を聴きながら帰ろうとしたのだが、イヤホンがどこにも見当たらない。来るときにはあったはずなのだ。きっと、幽霊のしわざなのでAmazonでイヤホンを買おうと思います。

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幽霊もTHE BLUE HEARTSとか聞くのだろうかと思いつつ帰った。

 

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