ホタルイカとホタルイカモドキを観察する
この日は二人合わせてホタルイカが7匹、そしてホタルイカモドキが2匹。採れた数こそ少ないが、どちらも姿が見られたので大満足。動画の撮影ボタンさえ押せていたら完璧だったな。
友人宅に戻り、疲れ切った体でイカの観察と撮影をして、茹でて食べた。
真ん中のホタルイカの背中に穴が開いているのは、ホタルイカモドキに噛まれた痕かな。
これはホタルイカ。
黒いのが青く光る腕発光器。
触腕のカギはかわいいサイズ。
青い点が皮膚発光器なのかな。
こちらがホタルイカモドキ。ゲソが太いぜ。
強そうな触腕のカギ。腕発光器はどの腕にも存在しない。
皮膚発光器は漏斗がある側(下側)にある。
上側の眉毛みたいな部分がかわいい。
漆黒の瞳。
富山湾の光る宝石はホタルイカではなくホタルイカモドキなのかもしれない。
もっとたくさん写真を見たいという方はこちらをどうぞ。
ホタルイカモドキはイカの味
友人に茹でてもらったイカを試食する。ホタルイカはまだ時期が早いためか、肝が育ち切っていなかったけど、鮮度抜群の初物なので感動のうまさだった。これぞ富山産ホタルイカならではの味である。
そして問題のホタルイカモドキはというと、友人が言っていたように普通のイカの味だった。すごく普通にイカ。なるほど。
そういえばホタルイカモドキの先端部分だけを食べるとダイオウイカに似た塩化アンモニウムの味がするとイカ愛好家の友人が言っていたが、丸ごと食べたのでわからなかった。来年の課題にしよう。
イカの味がするね。
「うん、やっぱり普通のイカ味だね」
ホタルイカモドキの身は柔らかくてうまいのだが、目玉とトンビ(クチバシ)と軟甲とカギが気になった。丸ごと食べるのが悪いのだが。
ホタルイカに混ざって流通しないように漁師さんが取り除く気持ちもわかる。別にするにしても数が少ないだろうし、売り物にはならないだろう。
体の大きさの割に立派なトンビ。
始発の新幹線に間に合うよう駅まで送ってもらったのだが、時間が中途半端に余ったのでサンショウウオの見学をした。万歳サンショウウオ。
シーズンになればいくらでも採れるフキノトウも、まだ雪が残る中で見つけるとすごく嬉しい。市場価値のないホタルイカモドキでも、自分の中に価値を見出すことができれば感動できる。
ホタルイカモドキを見られた興奮と撮影ミスの悔しさから、疲れているけど寝つけない帰りの新幹線で、楽しいことは自分次第でまだまだ見つけられそうだなと、ぼんやり思ったのだった。
※こういう記事を書いておいて言えた義理ではないのですが、ホタルイカが採れる時期の海岸周辺はゴミの不法投棄や迷惑駐車がものすごく多く、このままだと立ち入り禁止のエリアが増えたり、なんらかの規制ができそうなので、どうかどうか常識的な行動をお願い致します。