キャンプは自由だ!
キャンプは楽しいが、準備がたいへんだったりして初心者がいきなりやろうとするとなかなかにハードルが高かったりする。少しずつ経験をつんで上達していくのもキャンプの醍醐味なんだろうけど、このくらい自由に、楽して好きに楽しめるキャンプもいいんじゃないかなと思いました。
それにしても今回のキャンプ寿司、これほどホンダアクセスの販売する純正アクセサリーがみごとにはまった企画もないだろう。もう寿司屋用の装備として一式セットで売りだしたらいいと思う。
まず、運転席と助手席は、寿司屋とセパレートカーテンで仕切られているので酢飯のにおいが運転に影響しない。
広告企画なので無理にでも便利に使わなきゃ、と最初は思っていたのだけれど、使ってみたら寿司屋にぴったりすぎて逆にちょっと怖かった。
純正アクセサリーだけで寿司屋になる車なんて他にあるだろうか。それともどのメーカーでも機能性を追及していくと寿司屋にたどり着くのだろうか。日本の不思議を体感した思いである。
興奮する僕の目の前で職人が慣れた手つきで寿司を握ってくれる。その手元だけを見ていると完全に新橋あたりの寿司屋にいるかのようなのだけど、15度くらい目線を振るとそこは大自然、川が流れているのだ。
川の流れに耳を傾けながら職人の手さばきに見とれていると、超うまそうな寿司が握られて出てきた。
このロケーションで食べる寿司、やはり最高にうまい。車の窓越しに差し込んでくる夕日が寿司ネタを暖かく光らせている。
ウニは濃厚だしキンメダイは甘い。いいネタをいい職人がいい景色の中で握るとこういうことになるのだ。正直いろいろ調整するのに10日くらいかけたが、やってよかったと思える瞬間である。
とはいえここは川のほとりにあるオートキャンプ場である。夕方になって風も吹くようになってきた。
そんなときにも純正アクセサリーが役に立つ。
テールゲートメッシュを装着することで風通しのよさはそのままに、寿司職人の居住空間を快適にサポートだ。
何度も言うがこれも純正アクセサリーである。ホンダアクセスはどれだけN-VANを寿司屋にしたいのか。
解放感も魅力的だが、少し個室感を持たせたいときにはさらなる純正アクセサリーもある。テールゲートカーテンである。寿司屋でいうところの、のれんをくぐる前の生垣的な存在か。
テールゲートカーテンの中に入ると妙な個室感があって、職人さんが自分だけのために最高の寿司を握ってくれている気分になる。この寿司屋、記念日に家族を連れて来たい。
テールゲートカーテンに囲まれていると、ここがキャンプ場だったことを忘れてしまうが、一歩外にでると川の流れが聴こえてきて頭が混乱する。
ちょっと落ち着いて、せっかくなので焚火を起こしてみた。
そうしたら驚いた。焚火を眺めながらの寿司がまた最高なのだ。
高級な寿司屋ではカウンターの前で職人と向かい合って緊張感の中で食べるものなのだろう。それはそれでガチンコ感があって憧れるが、そういった日本の心の部分をいったん忘れて、気持ちよく美味しいものを食べたいというのであれば、キャンプ寿司はかなり上位に入ってくると思う。
焚火の温かさと川のせせらぎ、美味しい空気、そして美味い寿司。人生にこれ以上なにを望もう。
ちょうど寿司を食べ終えたころ、焚火も燃え尽きようとしていた。夕日が山のかなたに沈んでいくのが見える。
さっきも書いたが寿司屋はホンダアクセスの純正アクセサリーだけを使って組んだ。ということは撤収にもさほど手がかからないのだ。テントとかタープとか、作るときより片付ける方が時間かかるぞ。
そのてん純正アクセサリーならば、ぱぱっとシートレイアウトを変えたらそのまま車中泊モードに切り替えることができるのだ。
では僕はこのまま車中泊へと突入します。みなさんおやすみなさ~い。
キャンプは楽しいが、準備がたいへんだったりして初心者がいきなりやろうとするとなかなかにハードルが高かったりする。少しずつ経験をつんで上達していくのもキャンプの醍醐味なんだろうけど、このくらい自由に、楽して好きに楽しめるキャンプもいいんじゃないかなと思いました。
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