5種類のビーバーたち
ビーバーシリーズの誕生は1970年。同年に開かれた大阪万博のカナダ館に展示された「ビーバー人形」の歯に似ていることから名付けられたという。「歯に似ている」という理由でお菓子の名前にするのってすごい。パッケージには、かわいらしいビーバーが描かれている。
カナダ館のビーバー人形はどんな感じだったのだろう? 検索してみて驚いた。歯がめっちゃ大きいし、二足歩行だし、帽子をかぶり、赤い制服を身につけている。どうも、カナダの騎馬警察の衣装を身に付けているようだ。パッケージのビーバーの絵とだいぶ違う。
さて、今回取り寄せた「ビーバー」5種類のうち2種類が全国販売されており、「白えび」を含む3種類は北陸限定だ。
・白えびビーバー(北陸限定)
・カニビーバー(北陸限定)
・カレービーバー(北陸限定)
・ビーバー
・あおさ塩ビーバー
材料はシンプルだ。(1)北陸産のもち米、(2)植物油脂、(3)日高昆布、(4)調味料がすべてのビーバーに入っており、これに各フレーバーのシーズニングが加わる。
パッケージのサイズは一般的なポテチの半分ぐらいだが、すべて350Kcalを超えており、エネルギーに満ちている。
食べ比べに参加したのは、林編集長と、石川さん、べつやくさん、橋田さんと、私(岡田)です。
白えびは変わった味?
まず本命の「白えびビーバー」から。これうまいんですよ。
しょっぱさの中に甘さがあり、昆布のうまみも感じる。きめ細かで口溶けもいい。止まらない。ほらどうだい、みんな? ウマイだろう?
「おいしいおいしい! おいしいよ! 甘味がある」。そうなんですよ! べつやくさん!
おいしいんですよ!
「でもこれ、せんべいでしょ?」疑いながら手をつける林さん。
「うん、おいしいな、甘い。でも変わってるね」と冷静にふるまっているが、つまむ手が止まらない。
「白え“びビ”ーバー? びビーってなってる」。石川さんがネーミングのダジャレ感に目を付けた。
ビーバーは安心感
次はシンプルな「ビーバー」だ。原材料は、基本の4種類に「鳴門の焼塩」のみ。シーズニングなし、素材だけで勝負している。
見た目は白えびビーバーとほぼ同じだが、少しだけ色が濃い。食べてみると…...うん、揚げおかきだね! いい材料を使ったいいおかきだ。ウマイ。白えびほどのパンチはなく、優しい味だ。
「飽きない感じがある、おいしいよ!」とべつやくさん。「よくできてますよね」と林さんもほめてくれた。
全国販売されているのも頷ける、安心の味だ。
あおさは物理
あおさ塩ビーバーは、袋から出してみて驚いた。「緑だ!」
あおさがどっさりかかっている。パッケージ写真よりも緑が濃い“逆写真詐欺”だ。「のり、かけすぎじゃない?」と橋田さんが目を丸くする。
味も香りも見た目通りだった。「めっちゃあおさの味! あおのり味とかではなく、あおさだ!」とべつやくさんが興奮している。「今まで食べたあおさ味で、一番あおさ味」(石川さん)なのだ。
「のりがやばい」(橋田さん)。のりの物量に圧倒され、みんなの語彙が減っていく。
「おおおお! これはうまい。信頼できる」。ケチケチしない物量に、林さんがメーカーへの信頼感を高めている。