ロカボめしはお腹が空くので結果いっぱい間食してしまう
ここ数年で色々な飲食店でロカボめしが出てきたので、気軽にダイエットできるが、そのあとにお腹が空いてコンビニでスイーツを買っちゃうの、罠だなと思っている。
あと、ロカボ飯を見た後にからあげとチャーハンが一緒になった弁当を見ると興奮している自分がいる。おいしいよね、からあげチャーハン弁当。
最近、ダイエット目的で昼飯にサラダチキンやキャベツの千切りを食べている。5日ほど食べて、運動もした結果、なんだかお腹もへこんだ気がするし、歩く足取りも軽い。やせたと確信し、体重計に乗ったところ、おいどういうことだ全然減ってないじゃないか。 キレてしまったので、ロカボ飯を全部、チャーハンにします。
世の中にはロカボめしというものがある。ブロッコリーやキャベツ、サラダチキンを白米の代わりにして、糖質やカロリーをおさえるというものだ。そういうものがあると聞いてここ1週間ぐらい食べていたが、自分の奥底に眠るチャーハン欲(チャー欲)が爆発した。油にまみれたお米を食べたい。ただ、やせたい気持ちもある。そうか、ロカボめしをチャーハンにすればいいのか。そう思い、色々と買ってきたので、どのロカボめしで作ったチャーハンがおいしいのか食べ比べてみようと思う。
全7品試してみておいしかった順に紹介していこう。一番おいしかったのは千切りキャベツ。
白米代わりに千切りキャベツを出すお店があった。おかずをキャベツで食べられるわけないだろう!と思って食べたら、意外と食べられるものですねとなったのでなんでも合うと思う。カレーをかけて食べたい。
よし作ろう。熱した中華鍋にごま油を入れて、溶いた玉子を入れたらキャベツを入れて、塩コショウ、味覇を入れて全体を混ぜ合わせる。
面白いことが起こればいいなと思って、動画を撮ったが何ごともなくできた。ボールに玉子の殻が入ったぐらいである。そのままにしようか迷ったが、結局食べるのは自分だということに気づいたので取った。
チャーハンになれと思いながら中華鍋を振るも、キャベツに火が通っていくだけである。
味がなじんだところでお皿に盛り付ける。全然、チャーハンに見えない。キャベツ、炒めちゃいましたにしか見えない。そんな商品ない。
見た目はただの炒めたキャベツだ。チャーハンには全然見えない。チャーハンらしさをもっと持ってほしい。みんなで考えよう、チャーハンらしさ。2022年、チャーハンサミット開催。
食べてみたら、めちゃくちゃおいしくて笑ってしまった。メモ帳に「おいしいし、おいしい」と書くぐらいおいしいのだ。むしろ、チャーハンよりもおいしいのではないかと思うほどだ。中華料理屋にあったら絶対に頼むと思う。
火を通すことでキャベツの甘さが引き出され、そこにチャーハンの味が組み合わさった新しい料理だ。これなら2キロ食べられる。やせたい。
オートミールという食べものがあると聞いたことがある。ダイエットしている人たちがこぞって食べているものらしい、というのだけ知っている。なんか、ミールって肉っぽい名前だなと思っていた。初めて購入してみたが、朝に牛乳とか入れて食べるやつみたいだ。
焼く前のホットケーキみたいなのができた。いいのかこれで? とりあえず炒めてみよう。そうすると、だんだんとチャーハンみたいなのができてきた。
大きな固まりがあるが見た目はチャーハンだ。怖いな、食べるの。だってハムスターの床材みたいな味したからな。おそるおそる食べてみる。
お米にはない、ねっとりした食感だが、ほぼチャーハンである。お米のほうが若干おいしいかもしれないぐらい、味がそこまで違わない。おいしいチャーハンだ。あと、オートミールって意外とおいしいんですね。明日から食べます。
次はカリフラワーライス。カリフラワーを米粒サイズ砕いたもので、見た目はまるでお米だ。
これをレンジで加熱すれば、カリフラワーライスとしては完成である。カレーやドリアにしたい。あと個人的な意見だが、納豆と合わない。納豆とカリフラワーは食感が上級者向けである。食べちゃいけないものを食べている気分になる。早く上級者になりたい。
回りながら温まるカリフラワーライスを見ていたら、ラーメンとセットで食べている自分が走馬灯のように頭に思い浮かんだ。死ぬのか?
おなじく熱した中華鍋の中でチャーハンになっていくカリフラワーライス。キャベツのときよりもお米っぽいのでチャーハンを作っている気になる。
見た目はチャーハンである。疑問がはさめないほどのチャーハン。
しかし、見た目だけなら食品サンプルだってうまそうに見える。チャーハンで一番大事なのは味だから。
味がちゃんとチャーハンなのだ。体が求めていたチャーハンの味がそこにはある。食感こそ、お米とは違うが歯ごたえがよく、チャーハンの代わりにこれを出されても怒らないので安心してほしい。
ロカボチャーハンに対する期待値が上がってきた。そこでキノコの出番だ。絶対おいしい。だって、キノコもチャーハンもおいしいので間違いないだろう。
シャキシャキしたきのこ特有の食感は歯ごたえがあり、噛む回数が増えるのでお腹にたまると思う。しかし、おいしくない。きのこの風味とチャーハンの味と合わない気がする。バターでソテーしてほしい。お願いだ、バターでソテーしてくれよ、頼むよ…
ここで本当に書くことがないぐらい普通だったものを紹介する。おいしいけど、すごいおいしいというわけではない。でも、やせるならがんばって食べます。
コンビニで手軽に購入できるので最近、よく食べているサラダチキン。ファミリーマートに焼き鳥味のグリルチキンというのがあり、おいしいので全員食べてほしい。今回は塩味のプレーンなサラダチキンを買った。
「サラダチキンってもさもさしていておいしくないよな」と心の中で思っていたのだが、それがサラダチキンにばれたのかもしれない。
飛び散った油のシミを見つめながら、「サラダチキンよ、ごめんな」と謝った。本当は謝っていない。「油のシミって取れにくいよな」と思っていた。
落ち込んでいるので皿に盛り付ける心の余裕がなかったのでお玉が失礼します。
かみごたえのある味の濃いおつまみになった。ご飯のおかずというよりもお酒と一緒に食べたい。チャーハン欲を満たしたいときに食べたいものではないが、これはこれでおいしい。
濡れたわりにはチャーハン感はなかったのが残念だが、キャベツでチャーハンを食べるのがおいしいと知れて満足である。あと、これだけ食べたらいくらロカボめしでも太るなと思った。
ここ数年で色々な飲食店でロカボめしが出てきたので、気軽にダイエットできるが、そのあとにお腹が空いてコンビニでスイーツを買っちゃうの、罠だなと思っている。
あと、ロカボ飯を見た後にからあげとチャーハンが一緒になった弁当を見ると興奮している自分がいる。おいしいよね、からあげチャーハン弁当。
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