【今週・来週のみこみ】冬はどこへ?12月らしからぬ気温や天気に
「暖冬予報」となっている今シーズン。どうやら12月は、その傾向がはっきりと現れそうだ。
次々とやってくるはずの寒気=冬将軍が、なかなかやってこない。やってきても、一時的に寒くしたり、日本海側に雪を降らせるくらいで、さっさと仕事を終えてしまう。
今週~来週にかけては、シベリアからほとんど動こうとせず、日本方面へ南下する仕事をサボりまくりそうだ。
おかげで、日本では12月なかばとは思えない暖かさの日が何日も出てきて、日本海側の雪も、いつもの年よりかなり少なくなる。
20日をすぎた頃から、年の瀬らしい寒波がやってくれば、季節の遅れを取り戻すことになるが、はたして?
もし、年の瀬寒波が来なければ、12月はただの暖冬ではすまないくらいの暖冬傾向になってしまいそうだ。
結果は再来週!
『暖冬=冬を平均した気温が高いこと。寒気もときどきは南下する。寒気が来なければ大暖冬に。』
TEN-DOKU
前回(11/25)の出題は、「この天気図のとき、起こったことはなんでしょう?」でした。
選択肢はこの4つ。
1)仙台で大雪。東北新幹線が運休した
2)東京で大雪。スカイツリーから落雪があいついだ
3)京都で大雪。金閣寺が雪化粧した
4)宮崎で大雪。市内の小中学校が休校になった
正解は「3)京都で大雪。金閣寺が雪化粧した」でした。
この天気図のとき、京都市では14センチの雪が積もったんですね。
もちろん、金閣寺の周辺も真っ白になりました。
京都市で10センチ以上の雪が積もるのは、だいたい5年に一回くらいです。
等圧線が何本もならぶ、強い冬型の気圧配置で、大陸には1050hPa近い強いシベリア高気圧があります。
こういうときは、強い寒気がやってきて、日本海側で大雪になりやすく、風向きしだいで内陸や太平洋側にも雪雲が流れ込むことがあるんですね。
このときは北北西からの風が強く吹き、その風に乗った雪雲が京都に流れ込みました。
「日本付近は強い冬型の気圧配置であり、日本海側を中心に大雪となっている。
選択肢の中で唯一日本海に面している京都には、南北方向に並ぶ等圧線が示す通り、北西~北北西の風が強く吹き、寒気に伴う筋状の雲が山を越えて流れ込み、大雪となったと考えられる。(ベルヌーイさん)」
おみごと!
「西高東低の冬型の気圧配置が強まっていて、等圧線が北西から南東の方向にのびていることから、北西の風が吹いて京都に雪雲がたくさん流れ込んだと思います!(ゆうまさん)」
バッチリです!
「北西からの雪雲は高い山を越えられない。京都の北西には他の3か所に比べて高い山がなく、雪雲が届いたから。(ふさふささん)」
そうなんです!
「すごい縦縞で、いかにも寒そうな等圧線。答えは3。
きっと、東海道新幹線も関ヶ原の雪で遅れたんでしょうね(mori_suguruさん)」
天気図を見て、「いかにも〇〇」って感じられるのが、すばらしいです!
今週の定石はこちら。
『たてじまの等圧線が混んで冬型が強いときは、京都でも雪が積もることがある 』
今回、正解したみなさんはこちら。
はいまっとさん、ゆうまさん、ベルヌーイさん、シアーライン。さん、ふさふささん、酔渓さん、QK_247さん、ビル面さん、1級下駄占い天気予報士さん、そばさん、mori_suguruさん、イシロさん、まとちゃんさん、メロポンさん。
正解したみなさん、おめでとうございます!
今週の問題はこちら。
今週の問題
大きな出来事があった日の天気図です。東京の天気は?
(ヒント)
・ノーヒントでいってみましょう
<答えはこの4つのどれかです>
1)晴れ。でも、泣きたいほどの寒さ
2)雨。でも、昼間は突然の晴れ間
3)雪。でも、夜は気温が20℃超えに
4)記録的猛暑。でも、夜は肌寒くなった
解答はこちらから↓
理由などとともにお願いします。
正解は再来週(12/23)に!
さて、残念なお知らせになってしまいますが…
半月天気予報は、次回(12/23)が最終回になります。
その後については、最終回に書きますので、また次回もどうぞごらんください!