【今週・来週のみこみ】東京で20℃近い日もまだある?
11月は駆け足で季節が進み、冬の寒さになる日も出てきた。
ただ、2週間前の記事で予想したほどは冷えず、西日本ではけっこう気温が高い日もある状況だ。
シベリアからやってくる寒気が、列島全体に浸透するほどの力がなく、よく冷えた強い部分は、まだ北日本どまりとなっている。
このさきは、秋と冬が一進一退。冬の寒気が力を見せつけようとじわじわやってくるが、ときどき秋の暖気に打ち返される。
テニスのラリーのように冬の空気と秋の空気が列島上空を行ったり来たりすることで、気温のアップダウンは大に。
東京だと、朝は5℃まで下がるような寒い日もあれば、昼間20℃くらいまで上がる日もありそうだ。
最終的には冬が勝つのがわかっている勝負なのだが、秋がどこまでねばるか。
2週間後には、ラリーは終わって、冬が勝っているだろうか?
結果は再来週!
『秋と冬の変わり目は、空気のラリー。秋がねばると、気温のアップダウンが激しくなる』
TEN-DOKU
前回(11/11)の出題は、「この天気図のとき、起こったことは?」でした。
選択肢はこの4つ。
1)青森県で最低気温が平年より15℃も低かった
2)富山県で最高気温が平年より15℃も高かった
3)愛知県で雪が15cmも積もった
4)和歌山県で湿度が15%まで下がった
正解は「2)富山県で最高気温が平年より15℃も高かった」でした。
この日、富山県の上市では12月下旬なのに、22.7℃まで上がるなど、北陸など日本海側で気温がかなり高くなりました。
日本海を発達した低気圧が進んでいて、前線の南側では、低気圧に向かって強い南風が吹いていました。
日本の南から強い南風が吹いていると、列島の高い山地を越えるときに、フェーン現象が発生します。
フェーン現象が発生すると、山地の風下にあたる日本海側では、気温が極端に上がることがあって、空気は乾燥するんですね。
ちなみに、隣の新潟県ではこの日、糸魚川市で、乾燥と強い南風によって大規模な火災が発生しています。
「2)です。低気圧によって南よりの風が吹き、フェーン現象がおこったのではないでしょうか(酔渓さん)」
そのとおり!
「冬で前線と低気圧がその位置にある=南からの湿った空気が本州を横断する感じかな?日本海側でフェーンもおきそう。よって答え:2)(イシロさん)」
いい読みです!
「温暖前線の後方、寒冷前線の前方には暖気があるはずなので二つの前線に挟まれた富山の気温が上昇したと考えました。(酔いどれかんちゃんさん)」
そういう見方もできますね!
「2)フェーン現象で北陸では気温が上がった。このパターンは翌日気温が一気に下がり、雪の降る可能性もあるので注意が必要。(QK_247さん)」
そうなんですよねー。
上市では、翌日どんどん気温が下がって、夜には1℃になりました。
今週の定石はこちら。
『日本海を発達した低気圧が進むとき、日本海側では高温・乾燥が起こりやすい 』
今回、正解したみなさんはこちら。
酔いどれかんちゃんさん、酔渓さん、はいまっとさん、ゆうまさん、QK_247さん、ビル面さん、ベルヌーイさん、あらひーさん、ふさふささん、シアーライン。さん、じゃcksakuraさん、イシロさん、まとちゃんさん、メロポンさん、さやちびさん。
正解したみなさん、おめでとうございます!
今週の問題はこちら。
今週の問題
この天気図のとき、起こったことはなんでしょう?
(ヒント)
・ノーヒントでいってみましょう
<答えはこの4つのどれかです>
1)仙台で大雪。東北新幹線が運休した
2)東京で大雪。スカイツリーから落雪があいついだ
3)京都で大雪。金閣寺が雪化粧した
4)宮崎で大雪。市内の小中学校が休校になった
解答はこちらから↓
理由などとともにお願いします。
正解は再来週(12/9)に!