【今週・来週のみこみ】低気圧が近づけば、太平洋側でガッツリ雪に
東京の雨が1滴も降らない連続日数は19日でストップし、記録更新とならなかったが、あいかわらず太平洋側では雨が降らず、空気はカラカラだ。
北から来る寒気が、低気圧を寄せつけず、太平洋側に雨や雪が降らないためだ。
今週(21日~)・来週(28日~)は、一年で一番寒い時季。今年も、25日(金)頃から来週明けにかけて、強い寒気がやってきそうだ。
そのタイミングで低気圧が近づいてくれば、関東など太平洋側にもガッツリ雪が降るのだが、やはり寒気が低気圧を寄せつけない。

いつもの年なら、「あっ、もしかして関東で雪?」という天気図が、この寒さの底の時季に一度や二度は見られるのだが…。
このまま関東など太平洋側では雪がまともに降らないまま、寒さの底を抜けていくことになるか?
結果は再来週!
(再来週あたりに、あっさり手のひらをかえして、「太平洋側で大雪のおそれが出てきました」とか書いてたら、ごめんなさい!)

『太平洋側の雪は、寒気と低気圧のコラボ作業。どちらかのタイミングがズレると雪は降らず』
TEN-DOKU
前回(1/7)の出題は、「この天気図のとき、起こったことはどれでしょう?」でした。
選択肢はこの4つ。
1)東京都心で気温が-4℃まで下がった
2)静岡市と和歌山市で雪が降った
3)高知市と鹿児島市で雪が降った
4)那覇で気温が1℃まで下がった

正解は「2)静岡市と和歌山市で雪が降った」でした。
本州の南を進む「南岸低気圧」のパターンですね。
平野が日本一大きく、冷たい空気がたまりやすい関東では、大雪になることがあります。
一方で、関東から少し西へいくと冷たい空気がたまりにくく、雨で終わることが多いのですが、必ず雨になるとはかぎりません。
低気圧が本州より南をちょっと離れてとおって、低気圧が持ちこむ暖かい空気が陸地に近づかず寒気が残ったままだと、雪が降ることもあるんですね。
ただ、低気圧が遠いぶん、降る量は多くなく、このときも、雪が積もるようなことはありませんでした。
「西高東低の気圧配置で十分冷やされたあとに南岸低気圧が接近して来ているので、普段なかなか雪が降らない静岡市でも雪が降るのはこのパターンか思います。(くにおさん)」
そのとおり!
東海上のたくさんの等圧線は、直前まで冬型が強かった名残りですね。
「関東沖にある高気圧からの寒気が太平洋側に流れ込んだため、静岡や和歌山でも降雪となった。高知や鹿児島までは寒気が届かず雨だった。(ベルヌーイさん)」
そうなんです!四国や九州までは寒気が届きませんでした。
「2番と3番で迷ったのですが,南の海上を低気圧が通る場合,低気圧の東側に雨雲が広がっていることが多いと感じたので2番を選びました!(ゆうまさん)」
そういう読み方もありですね!
この天気図のとき、高知や鹿児島では雨がやんでいました。
「去年から天気のことを少しずつ勉強し始め、投稿が楽しくなってきました。(さやちびさん)」
うれしすぎます!
ありがとうございます。
今週の定石はこちら。

『直前まで強い冬型だったときの南岸低気圧は、ふだん雪の少ない静岡から西の太平洋側でも雪の可能性を考える』

今回、正解したみなさんはこちら。
ベルヌーイさん、おきるさん、はいまっとさん、ゆうまさん、さきたんさん、naraoさん、雄大積雲さん、くにおさん、竹垣に竹さん、ジョンさん、第一楽章さん、さやちびさん。
3番と悩んだかたが多かったようですね。
正解したみなさん、おめでとうございます!
今週の問題はこちら。
今週の問題
猛吹雪により、北海道の小中学校で休校があいついだことがありました。
そのときの天気図はどれでしょう?
1)
2)
3)
4)
ヒント
・風の強さを考えるには、等圧線がヒントになります。
理由などとともにお願いします。
正解は再来週(2/4)に!