特集 2019年1月7日

1滴も雨が降らない天気はいつまで続く?~半月天気予報

日本海側に雪雲、太平洋側は晴れ。いわゆる冬型の天気がずっとつづいている。  この天気がつづけば、記録更新の可能性も!

今週と来週、2週間の天気の見込みをお伝えする隔週連載です。よくある1週間予報よりもう長いスパンで天気を見てみます。

(本連載は2週間の見込みをお伝えするもので、詳しい予報は行っていません。詳しい予報が見たいかたはウェザーマップなどの専門サイトをどうぞ。)

1977年滋賀生まれ。お天気キャスター。的中率、夢の9割をめざす気象予報士です。 好きな言葉は「予報当たりましたね」。株式会社ウェザーマップ所属。
ツイッターでも気象情報やってます。(動画インタビュー)

前の記事:暖冬はいったん忘れて…強烈な年末寒波がきます~あと出し天気予報

> 個人サイト ウェザーマップ・増田雅昭 ツイッター @MasudaMasaaki

2018年は、8割6分0厘でした

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2018年の予報を振り返り。〇…当たり、△…どっちとも言えず、×…はずれ。東京都心の翌日の予報。

2018年、1月1日から12月31日までの365日間の成績(東京都心の翌日の予報)は、

257勝42敗66分け

引き分けを引いた299日間の予報が当たった率は、

86.0%

2017年の88.0%より2%ダウン…。
いつもの年なら稼ぎどきの8月と11月に、成績を上げきれなかったのが痛かった。

しかし、人間、高く飛ぶためには、ヒザを曲げて、しゃがむことが必要。
2018年しゃがんだことで、2019年は高く飛べるはず。乞うご期待!


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【今週・来週のみこみ】雨の記録更新なるかに注目です

タイトルが「あと出し天気予報」から「半月天気予報」に変わったと、お気づきのかたはするどい!
そうなんです。

2019年からは、未来に生きていくことに決めまして、だいぶ先の見通しまでお伝えしていきます。

今週・来週(14日~)にかけては、冬型が強まったり弱まったり。だらだら冬型がつづく。

冬型=太平洋側は晴れやすい。来週にかけて、関東など太平洋側は晴れる日が多くなりそうだ。

じつは、東京都心はクリスマスイブから2週間ほど、1滴も雨が降っていない。

東京での1滴も雨が降らない連続記録は21日間。もし、13日(日)まで1滴も降らなければ記録にならび、14日(月)で記録更新。

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12日~13日に日本へ来る低気圧を、気象関係者は大注目。

記録更新を打ちくだく可能性があるのは、12日(土)~13日(日)にやってくる低気圧の雨雲。

低気圧の発達はそれほどではなく、雨雲があまり北へ広がらない感じだが、微妙なところだ。

来週も太平洋側は晴れる日が多いので、12日・13日をクリアすれば、1滴も降らない記録はかなり長くなるはず。

さぁ、どうなるか。結果は再来週!

ちなみに、この記事でぼくが「1滴も降らない!」と書くと、すぐに降っちゃうことが多かったので、そのジンクスが途切れるかにも注目の2週間!

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今週の格言
『とくに強くない冬型がダラダラとつづくときは、太平洋側で雨が少なく、乾燥がひどくなる』
 
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TEN-DOKU

前回(12/24)の出題は、「この天気図のあと、どんなことが起こったでしょう?」でした。

選択肢はこの4つ。

1)東京都心で1週間つづけて、気温が氷点下
2)東京都心で5日つづけて、雪を観測
3)沖縄県で1週間つづけて、気温が30℃超え
4)沖縄県で3日つづけて、雪を観測

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2018年1月23日。気象庁天気図。

正解は「1)東京都心で1週間つづけて、気温が氷点下」でした。

これ、去年の天気図だったんです。東海上ですごく発達している低気圧は、本州の南海上を通って関東に大雪を降らせ終わった低気圧です。

低気圧が東へ抜けて、西高東低の冬型の気圧配置となったのですが、低気圧がすごく発達していたため、強い冬型となったんですね。

そのため、大陸からは強烈な寒波が南下。太平洋側は晴れやすかったものの、しばらくの間きびしい寒さとなったのです。

「低気圧が発達しながら東の海上に進み、西には強いシベリア高気圧が控えているため、日本列島は強い寒波に見舞われる。そのため、東京では最低気温が氷点下の日が続いた。(ベルヌーイさん)」

おみごと!

「回答は1です。冬型の気圧配置で低気圧もかなり発達してるため寒気をかなり引きづりこんでいると考えます。また低気圧が日本の東に抜け強い北風になるとよそうします。(けいさん)」

そのとおり!

「1番で!大陸の高気圧が強そうなので日本列島は寒気がすっぽり。そして強烈な南岸低気圧で東京では大雪が降ったあと。

となると、寒気+雪が保冷剤になって東京は超寒い日が続く、ということかと。(mteqさん)」


雪の影響まで。すばらしい深読み!

「答え 1)東京都心で1週間つづけて、気温が氷点下
 初めて投稿します(記事いつも楽しみにしています!)。

答えの選択肢1をみて、もしやと思った。確か今年1月大雪の後大寒波がやってきた記憶が…(家の近くに朝つららができてた)(Robinさん)」


バッチリな記憶力です! 初投稿、ありがとうございます!

今週の定石はこちら。

今週の定石
『冬に東海上で猛烈に発達する低気圧があれば、寒波の長期化も考える』

今回、正解したみなさんはこちら。

mteqさん、けいさん、ベルヌーイさん、さきたんさん、ぽちのしんさん、どん&いくどんさん、かぶるさん、酔いどれかんちゃんさん、おきるさん、雄大積雲さん、ゆうまさん、シアーライン。さん、naraoさん、くにおさん、Robinさん、第一楽章さん、メロポンさん。

正解したみなさん、おめでとうございます!

今週の問題はこちら。

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今週の問題

この天気図のとき、起こったことはどれでしょう?

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気象庁天気図。
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 ヒント

・本州の南を進んでいる低気圧に注目です

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<答えはこの4つのどれかです>

1)東京都心で気温が-4℃まで下がった
2)静岡市と和歌山市で雪が降った
3)高知市と鹿児島市で雪が降った
4)那覇市で気温が1℃まで下がった

解答はこちらから↓

理由などとともにお願いします。
正解は再来週(1/21)に!

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