何を読まされているんだろうと思っただろうか。僕も何を読ませているんだろうと思った。皆さん今日はコンビニでおいしいプリンなどを買ってください。
見られました
結論から言うと、見られた。色んな作品でめちゃくちゃ反撃していた。まずその方法を紹介します。
サブタイトルのリストを作ろう
まずはサブタイトルのリストを作らなければいけない。今回は年始に放送された『漫画総選挙』というテレビ番組の投票結果、50位までの中から各話のサブタイトルを調べられるものをピックアップした。
人気のある作品なら、インターネットで各話ごとのタイトルがまとめられている可能性が高いと思ったからだ。
一番下に長かったのは全200巻の『こちら葛飾区亀有公園前派出所』で、サブタイトルが1,410行あった。全てピックアップできているかは分からないので全1,410話ではない。とにかくいっぱいだ。目視で「反撃」を探したら気が狂う。「反」も「撃」もゲシュタルト崩壊するだろう。
『こち亀』含め、リストを作ることができたのは以下の21作品である。
見ていただいて分かるように作品に偏りがある。僕がサブタイトルをまとめてくれているサイトを見つけられるかどうかに依っているので、人気のあるマンガを網羅した結果ではないことをご了承ください。
検索だ!
リストが(無理のない範囲で)できたら、いよいよ検索である。期待と不安が混じってものすごくワクワクした。『反撃』と、同じく盛り上がってそうな『逆襲』『逆転』でも検索した。結果、今回の走馬灯はこんな感じだ。
反撃
逆襲
逆転
少年マンガなんだし反撃、逆襲、逆転というシーンはそりゃあ度々あるのだろうとは思うが、こうして文字で見ると「ほー」という感じがする。全く別の世界同士が、キーワードで結びついて思わぬ繋がりができたからなのだろうか。
ドラゴンボールの500話とめぞん一刻の145話が同じ『大逆転』なところとか、なんか「ほー…!」という感じですよね。
反撃の走馬灯
そして反撃シーンが出そろったら読む。もうあらすじとか登場人物とか把握せずにピンポイントでその話だけを読んでいった。ぼやっとそのシーンだけ、反撃の空気感だけ次々と体験していくのは本当に走馬灯みたいだった。
「ほおー」という思いで一気に名作たちを横断して反撃のシーンばかり読んだ。やはり盛り上がっている場面だけあって、詳しいことが分からなくても一気に読まされてしまうような力がある。
話を把握しきれていないのでシーンの良さを全部咀嚼できるわけではないが、反撃の爽快さの一部分だけをスコーンスコーンと受け取り続ける。おもしろそうだから今度ちゃんと読もう、と思った作品もたくさんあり、心の積ん読が増えた。
そういえばこれは、映画館で上映前に他の映画の宣伝を次々見ている感覚に近い。あれを自分好みに構成して編集したのだ。
反撃あるある
そして読んでいくと、反撃にはパターンがあることが分かってきた。箇条書きにするとこんな感じである。
- まず、だいたいピンチの状況から始まる
そこから、間一髪のところを以下のどれかで反撃
- 強い味方が来て反撃
- 修行の成果や新しい技で反撃
- 敵の弱点を見つけて反撃
- さっき失敗したと思った技が遅れて効いてきて反撃
- さっきやっつけた敵がこちらに寝返って反撃
- 心情の変化により強くなって反撃
- 序盤のピンチは敢えてやられたフリをしていて、反撃
- 反撃のための準備を整えたり、ヒントを得る段階の場合もある
心情の変化で反撃、というのはちょっと分かりにくいかもしれないが、こういうことだ。
(ちなみにこのシーンは『起死回生の巻』の一部。『起死回生』はこの作品のみ見つかった。)
さらに
- 助けに来る強い味方は空を飛んできがち
- 敵や味方がいっぱい説明しがち
という特徴も分かってきた。上の画像もいっぱい説明している。なぜ反撃や逆転ができたのか、読者に分からせないといけないからだろう。
さて
楽しく読んで、反撃シーンの特徴も分かった。ここまで来たらやることは、自分も反撃シーンを描いてみることだろう。今回分かった反撃の特徴を全部入れたマンガを3ページだけ作った。