特集 2023年2月8日

ただ闇雲に鼻笛を作ってた4年間のまとめ

鼻を当てる部分などを改良していく

このあと長々と改良していくんだけど、完成と思い込んだ試作品が実際の完成品とどれくらい乖離してるかを見ていただきます。

これが完成品です。

あれがこれに進化するの、自分でやった事だけど驚きますね。

これが光造形3Dプリンターの力です。(と言っても仕上げにかなり人手を使う)

複数の色を混ぜて微妙なグラデーションとか作ったり、色を入れたり。

で、これが当時完成したと思い込んでやつ。あちゃー。 

思い込みって怖いね!
いったん広告です

ジワジワ完成に近づいていく

どうも、鼻が小さかったり大きすぎたりすると鼻息が漏れてしまうのだと分かってきました。鼻を当てる部分の形が重要みたいです。これは人に配って吹いてもらわないと分からないので、一応あんなゴミみたいなものでも配った意味がありました。(厚顔効果)

徐々に現在のモデルに近づいていく。
全部ゴミ…。

プリントしては試してダメなら捨てて、良い部分があれば伸ばし、壁にぶつかって根本的に作りなおしたりという繰り返し。

造形のやり方から変えたりもしてみたが、これをエルゴノミクスと称した図々しさすごいな(僕にはそういう癖があります。自己肯定感が高い)。

完成!と思って、でも吹いてると不満が出てきて改良したり、みたいなことを繰り返してました。なぜあそこまで取り憑かれたように鼻笛を作っていたのだろう…。 

左から右に進化していきました。全部捨てたのでもう残ってない。

そもそも既存の鼻笛をよく知らないで作ってたので正解が分かりません。もうちょい既存のものを研究すればいいのに。

かなり完成に近づいてきた。僕のアプリ(ジオグラフィカという地図アプリを作ってます)のユーザーは思ってただろう。笛じゃなくてプログラム書けよ…って。

この辺のバージョンになると完成形と見た目だけは似てきます。

全体的なフォルムとしては現在の完成形と大差ない感じ。
特に、この鼻穴の感じは今と大差ない。枠が広めで穴を中央に寄せた。これで、鼻が大きい人にも小さい人にも合いやすくなりました。

ところで鼻穴とか口穴ってなんだよとお思いでしょう。鼻を当てる部分を鼻穴、口を当てる部分を口穴と勝手に名付けて呼んでいます。

口穴の下辺は斜めに切ってあり、刃の様になっているので口穴ブレードと呼びます。口穴ブレードの形も多分重要で、下の試作品はV字になっています。 

フォルムとしてはほぼ完成形。

この笛で、2オクターブくらい出るようになりました。本当の最初に作ったやつは1オクターブも出ないので音域が2倍以上になりました。

うんうん、よく出来た。今度こそ完成でいいだろうと思って色んな色でたくさん作りました。

色んな意見があろうかと思いますが。右上のとか可愛いと思います。

流石にちょっと、初期バージョンの鼻笛が恥ずかしくなって配り直したいなどと呟いてます。 恥じる気持ちは残っていた。頑張れば3オクターブって言ってるけど、音は出るけど演奏には使えない感じの高音です。

この鼻笛はモデルデータを公開しています。どこのご家庭にもある3Dプリンターで作ってみてください。コチラからダウンロード

で、このへんで思ったんです。

「僕の鼻笛って、他の鼻笛と比べてどのくらいの性能なんだろう?」

って。ようやく!

よく考えたら、僕は最初にもらったHUMAN TONEしか知りません。あれより音が出るからって、他のもっとちゃんとした鼻笛と比べたらどうなんだろう?

買ってみました。

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