特集 2026年5月20日

浜松まつりの凧揚げ合戦を遠目で見たい

海沿いを攻める

次に、海沿いルートで交通規制区域ギリギリを攻める作戦を実行する。まずは海を目指し、ひたすら南へ。

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先ほど見た新幹線の高架をくぐり
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海沿いのルートに到着。中田島砂丘がある東方向へ進む

砂丘までまだまだ距離はあるが、このあたりでも視力がよければ凧が見えるかもしれない。目を凝らして砂丘方面の空をじっと見つめていたが、あいにく目が悪いのでくもり空以外なにも見えなかった。

険しい表情のまま道を走っていたら、あっという間に交通規制区域手前へ。

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来るぞ~来るぞ~
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来た~~~!この先は関係者とタクシー以外通行禁止

実際現地に行ってみると、予想以上に手前から交通規制がかかっていて、会場に近づくことの難しさを改めて実感する。

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付近にはタクシーがずらり。普段見かけない量のタクシーが次々と会場を目指し通っていく

あとから聞いた話だが、浜松まつり期間中はタクシーの需要が一気に増えるため、市内の車両だけでなく近隣市町からも応援のタクシーが多く集まってくるそう。
京都並みにタクシーが多いと感じたのも納得だ。

大量のタクシーは見かけたが、肝心の凧は空を見上げてもここからは見えず。防風林も壁になっているため、車を降りてどこか開けた場所から見られないかと来た道を戻っていると、『海浜の森』と書かれた看板を見つける。

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海浜の森の矢印が指す方向は遠州灘
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海辺を目指す人のために、複数台車を駐車できるスペースも用意されていた。車を停め、徒歩で向かう
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この階段を上った先に防波堤や砂浜があるはず。どこかしらからは凧が見られると信じたい

しかしこの階段が思った以上に段数が多く、希望への階段は上る途中で試練の階段へと姿を変えた。どれだけハードだったか数字で表したく何段か数えながら上っていたが、途中全然関係のないどうでもいいことを思い出して、何段かわからなくなった。

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ついに凧を拝む時が!

ぜえぜえ言いながらやっとの思いで階段を上り終えると、そこには雄大な遠州灘が広がっていた。

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これは気持ちがいい

会場にもできる限り近づいたし、これだけ開けていれば凧も見えるはず。

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会場方面の空をじっと見つめる

見えん………見えるのは相変わらずどんよりとしたくもり空だけで、凧らしきものは確認できない。

作戦は失敗に終わったかと思われた、次の瞬間…!

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あ、あれは!!!
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大空をふわふわ漂っている、間違いなく凧!!!!!!
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赤丸がついているところが凧。画面の汚れじゃないよ

めちゃくちゃ小さい、けど見えた時の喜びがすごい!!!凧だとわかった瞬間飛び跳ねるほどうれしかった。
写真では写りきらないが肉眼では色も認識でき、白地に赤の文字、もしくは模様が書かれた凧だというところまではっきりわかる。

ちなみに、先月の健康診断で右目の視力が0.4から0.8に倍よくなっていた。去年の夏にブルーベリー狩りに行ったおかげだと思う。

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会場までの距離は約3.6km。3km以上離れているのに色までわかるなんて、やはり凧のでかさは相当だ

近くで見たらそれはそれはすごい迫力なんだろうが、遠くから見ると凧がとても優雅に大空を泳いでいるように見えて、風情すら感じられた。距離で見え方や印象が変わるというのは新しい発見だ。

「ちっさ!」という声が聞こえてきそうだが、凧が見られたという事実だけでわたしは大満足である。

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せっかくなので、もう1カット貼っておく。よ~~~く見て
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それぞれの場所で

混雑を避けながら、交通規制区域ギリギリ手前で凧を見るという作戦は大成功を収めた。

わたしが凧を見に行った日の会場の人出は53万人とのこと。夕方のローカルワイドショーでその様子を見て、テレビの前で震えあがった。

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露店がずらりと並ぶ光景に心は躍るものの、この人混みの中で本当に楽しみきれるのかという不安も拭えない。こうして毎年浜松まつりの時期が過ぎていく

会場は会場のよさ、会場外は会場外のよさがあったという結論に到達した。 

来年の凧揚げ合戦はどこから見ようか。今回は西側から攻めたが、東側の未開拓の地もぜひトライしてみたい。


教えてあげたい

凧を見終わり長い階段を下りようとしていたら、東南アジア人の方がちょうど階段を上りきり、目の前に広がる遠州灘を見て「ワ~ォ…!」と感動していた。

東側もよーく見て、凧が揚がっているよ!と教えてあげたかったが、この距離で果たして凧と伝わるか急に不安になり、胸の内にしまっておいた。

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下るのもなかなかの怖さでした

 

編集部からのみどころを読む

編集部からのみどころ
最終的なあの絶妙な見え具合、「がんばった結果」という感じでよかったです。
これ、もうちょっと遠かったら危なかったですよ。写真に写ってないものを「見えたんです!本当なんです…!!」って熱弁だけで押し切る記事になるところでした。見えてくれてありがとう、凧。(石川)

ささやかなおまけ
記事に使わなかった写真

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