バッグはいつものリュック
普段おしゃれな場所に行けるキレイめな服をほとんど着ないので、かろうじてワンピースはあったもののそれに見合うバッグは持っていなかった。
バッグだけは、水筒やパソコンが入るいつものリュックで許してもらった。
写真も撮り終えたところで早速いただこう。
Mちゃん
「これって、食べる順番とかあるのかな…」
これだけ種類があるとどれから食べていいか迷うし、本来なら軽食を食べてから甘いものを食べるとか、一番上の段から順番に食べるとか、ルール的なものがありそうだ。
Mちゃんはパンナコッタを、わたしはお花が乗っているチーズケーキを取った。
一口サイズのチーズケーキだけど一口で食べていいのかな…貴婦人はやっぱり一口では食べないのかな…などと少し不安に思いながら、結局一口でパクッと食べた。
アフタヌーンティーは性格が出る。
ちなみにさっきからタワータワーと言っているこの段々の正式名称は『スリーティアーズ』というらしい。聞いたことがない…!
Mちゃん
「このタワー、自分がスタッフだったら運ぶ時ドキドキしちゃいそうだよね。クッキーとかすべりそうだし」
たしかに、平らなお皿の上でクッキーがドリフトしそうだ。素敵なカフェだけど、迷惑をかけそうなのでバイトしたくない。
そしてこの平らなお皿、直径30cmほどの割と大きなお皿で、正直奥のものが取りづらい。奥に食べたいものがあっても手前のものから食べる、とかここにも順序が存在するのだろうか。
取る位置に加えて、中にはスイーツ自体が取りにくい形状のものもあり苦戦した。中でも一番難しかったのが、こちらのカヌレムースと呼ばれるスイーツ。
イチゴ味のカヌレかと思い、ミニトングでつかんだら…
きれいな形のまま口に運びきれず、カヌレムースと作ってくれた人に心の中で謝った。
しかしどう取るのが正解なのだろう。ミニトングではわたしもMちゃんも失敗したので、自分でピックアップするタイプのパン屋さんにある、やわらかいクリームパンを取るためのヘラみたいなものを置いてくれればきれいに取れたのかもしれない。
アフタヌーンティーに慣れているマダムたちは、オホホホと談笑しながらカヌレムースのような取るのが難しいスイーツもスマートに取るのだろう。
1回目は、ムズいムズい言いながら一緒にトライしてくれるMちゃんと来て本当によかった。
こちらの個室は2時間制。スイーツとお茶だけだし1時間もあれば食べ終えるだろうと思っていたが、見た目以上に量があり2人とも途中でペースダウン。
マダムが食べる量としてはかなり多め。もしくはマダムがめちゃくちゃ食べるか。
Mちゃん
「今さらだけど、アフタヌーンティーって何時から始めるのが正解なんだろうね」
今回は個室予約の関係で、13時過ぎからこのアフタヌーンティー会を始めた。アフタヌーンというと一般的に午後を意味するが、13時開始だと昼ごはんをどうするかとても悩ましかった。
結局わたしは軽めの昼ごはんを食べ、Mちゃんは食べずに来たが、本来のアフタヌーンティーはもう少し遅めの時間でもいいかもしれない。
でもあんまり遅すぎると今度は晩ごはんが入らなくなるし…などと余計な心配をしながら食べ進めていたら、すべてのお皿がきれいになった。
2時間めいっぱい使って、アフタヌーンティーを楽しんだ。
初めてのアフタヌーンティーは場所決めに時間がかかったり、服装に悩んだり、食べる順序がわからなかったり、スイーツがうまく取れず大惨事になったり、試練の連続だった。
しかし一緒にトライしてくれたのが気心の知れたMちゃんだったおかげで、楽しく充実した時間を過ごすことができた。
普段しょっぱいお菓子を好んで食べるわたしは、このアフタヌーンティーで1ヶ月分の甘いものを一気に食べた気になった。
今後またアフタヌーンティーを楽しむ機会が訪れたら、今回の経験を糧にうまく振舞いたい。
普段おしゃれな場所に行けるキレイめな服をほとんど着ないので、かろうじてワンピースはあったもののそれに見合うバッグは持っていなかった。
バッグだけは、水筒やパソコンが入るいつものリュックで許してもらった。
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