はじめに
はげます会では毎週金曜の夜にメルマガを配信しています。会員限定のコーナー「さいきんどう?」では、ライターに近況を聞いています。今週は木村岳人さんに聞きました。
痩せようと運動したら太りそう(木村岳人)
色々と家にこもりがちな今日この頃、皆さんいかがお過ごしだろうか。私は圧倒的な運動不足である。そして太った。昨年、某健康センターの体重計に乗った時に88.8kgとゾロ目が揃った時には軽くめまいがした。フィーバーどころの話ではない。
晩秋に受けた健康診断の結果も芳しくない。特に血圧が高いとのことで、医者からは血圧計の購入を勧められた。
これはもう、たくさん運動をして体重を80kgまで減らすしかないと奮起し、昨年末から毎朝一時間程度のランニングを始めた。……が、走り始めてから一週間ぐらい経った頃、左足の踵が異様に痛むようになってしまった。
腫れや内出血はないので骨折とかヒビとかではなさそうだ。おそらく筋肉痛の類だろうとそのまま様子を見ていたのだが、一週間経っても痛みが引く気配がない。それどころか日々歩いて生活や取材をしているうちに、より痛みが強まっているではないか。これはただごとでなさそうだ。
痛みを押しつつ掛かり付けの病院へ赴き(いつの間にか整形外科の診察時間が縮小&予約制になっており、一度追い返されて出直した)、レントゲン写真を撮って診てもらったところ、踵の骨膜が炎症しているとのことである。骨には異常がなくて一安心だ。
ちなみに骨膜炎の原因は、足の骨を支える筋肉が緩んできたことで足の裏が扁平気味に変形し、一部の骨に負荷が集中しているとのことである。要するに、加齢による筋肉の劣化だ。体重の増加によって踵にかかる負荷が増したとこと、運動不足なのに急に激しい運動をしたことも良くなかったのだろう。改めて、もう若くはないのだと痛感させられた。
以降、処方してもらった炎症抑制の薬を飲みつつ湿布を貼って安静にしているのだが、これがなかなかにしぶとく痛みが引いてくれない。踵に負荷がかからないよう、できるだけ歩かずに生活するしかなく、減量のために始めたランニングのせいでますます体重が増えそうだ。いやはや、勢い良く振り上げた拳で自分を殴ったようなものである。顔にめり込むジャイアンパンチだ。
最近になってようやく痛みが治まってきたので、そろそろ運動を再開しようと思っている。とはいえ、現在の運動不足っぷりに不相応な激しい運動をいきなりするのではなく、まずは軽いウォーキングから少しずつ始めていきたいと思う。なにごとも、頑張りすぎてはダメなのだ。
終わってふたたび解説です
木村さんは文化財が好きで日本各地を巡っています。(木村さんの最近の対談記事はこちら。)めちゃくちゃ歩いているイメージだったので筋力が劣化するなんてちょっと意外でした。せっかく痩せようと思ったのに足を痛めてしまうとはもどかしい状況ですが、完治させてほしいですね。
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