「どうしてこうなった感」にグッとくる
筆者のカメラロールからいくつか例として紹介したい。
まず冒頭の写真の商品はグッときすぎてTwitterでもつぶやいてしまった。
このウインナーの「良いネーミングを考えようと三日三晩寝ずに企画会議続けたら議論が何周もしちゃって正解が分からなくなり結局ホワイトボードの真ん中に書いてあった言葉をそのまま採用した」みたいな商品名めっちゃ好き。 pic.twitter.com/Cqf1HkCqLX
— いまいずみひとし (@hitoshi_anx) June 20, 2019
ストレートすぎるネーミングに清々しさを感じると同時に、作り手側の苦労がにじみ出ているようで思わず感情移入してしまう。とかいってあみだくじで決めてるかもしれないけど。
駄菓子や総菜パンなどは雰囲気で乗り切ろうとしているパッケージが散見され、グッとくるものも多い。
この見たことないお菓子、USA感ってすごいなと思って裏見たらもっとやばいコラムみたいなものが書いてあった。 pic.twitter.com/jHYZ6QjVc4
— いまいずみひとし (@hitoshi_anx) March 26, 2019
「USA感」と書いてアメリカンである。ダサさがたまらない。DA PUMPの『USA』がダサかっこいいと大ヒットしたが、この駄菓子の方がずっと前からダサかっこいいUSAをやっている。
ちなみにこのお菓子をだしている菓道という会社は裏面の説明のトリッキーさに定評があるので要チェックだ。
「チーズでる」「USA感」ほどのインパクトはないものの、よくよく見ると味わいのあるパッケージもある。
一見普通の塩辛だが、「円熟した」のあとの三点リーダー(…)とバックのハートマークに何ともいえないエロさを感じる。これ絶対わざとやってると思うのだが、どうだろう。どちらにせよ、いか塩辛には身に余る物語性にドキッとしてしまった。
ここまで食べ物ばかりになってしまったが、もちろんそれ以外の商品でもOKだ。
害虫に定番もくそもないだろうと思うのだが、謳い文句を必死に絞り出した感にほくそ笑んでしまう。右側には「Hello!」と書いてあるし、よっぽど書くことがなかったのだろうか。
意外と身近に潜んでいるグッとくるパッケージ
編集部の古賀さんからもグッとくるパッケージ情報を教えてもらった。
美味しくて安いウィンナーを手に入れるのに必要なのは「ごてあらポー!!」に対する疑念を捨てること。 pic.twitter.com/gU8PjoYppw
— 古賀及子 (@eatmorecakes) June 26, 2019
これはスルーしてしまいがちなグッとくるポイントだ。よくよく見てみるとおかしなことを言っているパッケージは意外とある。グッとくるパッケージは思いがけず身近に潜んでいるのだ。
それにしても「ごてあらポー」の説明のされなさが潔い。それに対しての疑念を捨てた古賀さんも潔い。
古賀さんからもう一つ。
味よりも心境が気になる。 pic.twitter.com/SHrIa59s0N
— 古賀及子 (@eatmorecakes) May 7, 2019
うなぎの絶滅が心配される昨今、うなぎ屋もうなぎばかりを焼いてはいられないのだろう。
クローズアップ現代の取材に対して額の汗をぬぐいながら「生きていくためにはね、焼きますよ」と答えるうなぎ屋の店主の姿が目に浮かぶ。この商品名だけでそこまで考えさせるパッケージにグッとせずにはいられない。
というわけで、こんなグッとくるパッケージがあるぞ!という方は商品名と、どんなところにグッときたかを書いて投稿してください!
投稿方法は2種類!
・ツイッターのハッシュタグ #グッとくるパッケージ へツイート(あれば写真もぜひ!)
・フォームから送信
Googleアカウントのある方のみ写真がアップできます。 アカウントの無い方や写真の無い方は商品名だけでも大歓迎!
グッとくるパッケージの奥に隠された物語にみんなで想いを馳せよう!