6/13 なぜか虫が倒れている
畑に移し替えてからしばらくして、ツノゴマに起きたある異変に気がついた。
葉っぱの上に小さな蚊みたいな虫がたくさん倒れているのだ。
わざわざツノゴマに対して農薬を撒いたりはしていないので、ツノゴマに殺虫効果があるのだろうか。
悪魔の爪というか、悪魔の所業である。


6/23 花が咲いた
6月下旬に畑を訪れると、ツノゴマにかわいい花が咲いていた。
そしてその花の周囲には無数の虫の亡骸。うへえ。
どうやら成長しても虫を殺す性質は消えないらしい。むしろ色濃くなっている。


よくみたら葉っぱだけでなく、茎にも虫がびっしり。
ツノゴマのねばついた産毛に虫がくっついて、そのままお亡くなりになっているようだ。




虫が亡くなるのは環境の問題ではないらしい
畑のツノゴマで虫がお亡くなりになりまくっているのは、もしかしたらあそこであの虫が大量発生していて、その結果としてツノゴマにたまたま亡骸がつきまくっているのかなと思ったが、そうではなかった。
自宅のベランダの植木鉢という、生き物があまり集まらない環境で育てていたツノゴマにも、畑ほどではないが同じように虫がくっついていたのだ。
こうなると、もはや「たまたま」ではない。





実はツノゴマは食虫植物の一種で、産毛から虫が好む汁や匂いを出しておびき寄せて捕まえて、その栄養を吸収しているのではと思わずにいられないが、どうやらそういう機能はもっていないらしい。ではなんのために。根元の土に与える肥料とするためだろうか。
あるいは殺すだけ殺して特に利用しないのがツノゴマの本懐なのか。さすがは悪魔と呼ばれる植物。
もしかしたら先祖が食虫植物だった名残りなのか、あるいは食虫植物に進化する前の段階なのか。実に不思議な生態だ。
