「台湾の三重」という企画性で引き込んでおいて、読み始めるとしっかり台湾の旅行記として楽しめる構成になっていると思いした。うまい!
台湾での親子旅のようすも派手ではないですが滋味な良さがありましたし、タイルやバスのぬいぐるみなど台湾情報も面白かった。
> こうやって比べるのが適切なのかよくわからないが、それを言うとこの記事の意味がなくなるので突っ込まないでほしい。
このあたり、書き慣れてますね。マジレスを跳ね返すうまさがあると思いました。(林)
こんにちは、編集部 石川です。
ずっと使っていた撮影用のSDカードを大容量のものに買い換えました。中身の整理をしていたら、記事用写真のフォルダがあり、「宛先に書かれていた自分の名前集め」というフォルダにヤマトの不在票の写真が一枚だけ入っていました。思いついてたった1枚で忘れている企画。あるあるです。
さて、月刊新人賞では、みなさまからいただいた投稿原稿のうち、優秀作をご紹介します!
投稿作品の紹介コーナーです。読者の方が執筆した記事をご紹介しています。
*月刊新人賞とは
*原稿の投稿はこちらから!
まずは超優秀作品。今月、記事として掲載した作品をふりかえります。
三重県出身者が台湾の三重を歩く(11/20掲載、おやまのぴょん子)
編集部より寸評

「台湾の三重」という企画性で引き込んでおいて、読み始めるとしっかり台湾の旅行記として楽しめる構成になっていると思いした。うまい!
台湾での親子旅のようすも派手ではないですが滋味な良さがありましたし、タイルやバスのぬいぐるみなど台湾情報も面白かった。
> こうやって比べるのが適切なのかよくわからないが、それを言うとこの記事の意味がなくなるので突っ込まないでほしい。
このあたり、書き慣れてますね。マジレスを跳ね返すうまさがあると思いました。(林)

日本の三重と台湾の三重、旅行記と並行して二つの地域の比較も楽しめるという充実した記事でした。
それぞれの地域って当然ながら別の場所なので、必ずしもきれいに並べて比較できるわけではないんですよね。でも無理やりにでも関連付けて並べてしまえばちゃんと比較に見えます。そのへん上手く処理されていて読みごたえにつながっているので、良いなと思いました。
個人的には、同じローカル話が書いてあっても、日本の話だとローカルトークに、海外の話だと旅情になるんだなという発見がありました。(石川)
おめでとうございます!!
原稿掲載までは至りませんでしたが、面白かった作品を佳作としてご紹介します。
週刊文春の“あの絵”を描いていた人の個展に行って、原画を買ってみたら現実がちょっと艶っぽくなった(ノトマリ)
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週刊文春の連載「淑女の雑誌から」。そのページの片隅に、毎号必ず“妖しい淑女”が添えられていた。それが、種村国夫の描く女性たちだった。
ある日、ひょんなことから「種村国夫 個展開催」を知った。――これは行くしかない。
編集部より寸評


気になっていた作品の作者と対面する緊張感と興奮が伝わる記事でした。絵を2枚買って帰っているのも本気感があってよかったです!
ノトマリさんは経験者の方ということで、あくまでデイリーでは、と言いう前提での感想ですが……要所要所でところで自分だけの表現がされているとさらによいのではと思います。例えば最初にギャラリーに入ったとき「お色気たっぷり、艶やかで、生命力に満ちていた」とありますが、こういうところで自分のフィジカルな反応とか(思わず手を放してしまいドアがバタンと閉まった)、あるいはとっさに連想したこととかが描かれているとより良いなと思います。自分だけの生々しい反応が読者に伝わるのが、デイリーの目指しているところです…!(石川)
編集部より寸評

この記事の良いところは、キャラクターですね。
風呂の写真が暗かったり、なぜかこんなテーマなのに最後急に「いかがでしたでしょうか」ってクリシェを使っていたり、つっこみポイントはあります。
でも変えればいいって問題でもない気がします。
「喜怒哀楽のどれにも当てはまらない顔」って面白いことを言ってるのに写真が暗くてよく分からないじゃん、など面白がり方を添えたほうがいいのかもしれない。
動画を冒頭につけたり、3Dプリンタを使ってみたり、なにかやってやろうという気概はすごく感じます。
そういう周辺含めてキャラクターを感じました。(林)

個人的にはオーガニックとガーリックを間違えたことはないのですが、しかし「俺だけかも」とか迷わず最後までやり通す、それがインターネットの記事に必要とされていることだと思います。すばらしい気概です。
いっぽうで文中にけっこうネガティブな表現が多いのが気になりました。「信じられないくらい臭かった」「臭いは最悪なんですけどね」とかですね。強い言葉ってガラが悪く見えますし、繰り返すとインパクトも薄れていくのであんまりいいことがないんですよね。直球の言葉を使わずにうまく表現していくのがコツかなと思います。3軒先の家で寝てる猫が起きそう、みたいな。
よく「優柔不断→思慮深い」的なポジティブ言いかえ術がありますが、物に対してもそういうスタンスで行くと読み心地のよい原稿になるかもしれません。
あとおもしろい顔ができるのはすごいアドバンテージなのでぜひ生かしてください。(石川)
編集部より寸評

この記事で笑ったのは万歩計がバリバリのiPodであることです。懐かしい!
こういう物からパーソナリティを感じさせる話を増やすと記事の印象が変わると思います。思い出みたいな触れられないものじゃなくて、物の話にすると抽象的にならないと思います。
町歩きって地図を入れても、自分がどこにいて全体行程のどこにいるのかという全体像が伝わらないんですよね。
歩いていて出会った面白いものをコネタ集のように重ねていくように書くと散漫にならないと思います。(林)

最後に、編集長 林からのメッセージで今月の月刊新人賞はおしまいです。では林さん、どうぞ。
X(旧Twitter)10回分だと思うと書きやすい
どこかに行ったとき、それを3000文字にしようとするとなにから手をつけていいのか迷いますが、面白かったことを列挙して、ひとつ1ツイートぐらいでまとめていくと気が楽です。
いっそのことタイトルも「北海道で面白かったことベスト10」にしてもいい(TikTokのよくある動画みたいですが)。すると読みやすいし書きやすいんですよね。やる気が続くままに20とか30に増やすと記事のお得感が増えてもっと良くなる。
時系列で書こうと思うと、移動手段の話を書いちゃったりするし(あまり新奇性がない)、そこで疲れて大事なところで力尽きたりします。
デイリーポータルZでいえば、これらの記事がその手法で書かれた記事です。
タイ・ベトナムでおもしろかったこと50選
ハーモニーランドの好きなところを100個言いたい
ほしさんのタイ・ベトナムは旅の細かい興奮が詰まっているとても良い記事でした。このフォーマットは書いてみようって気になります。私も今度なにか書きます、これで。
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