生放送「記事の森」やってます
この対談は、先日放送したトーク配信『樹液でも飲みながらライターに専門分野の話をきく「記事の森」』から抜粋したものです。番組ではこの2倍くらいしゃべってます。対談をお楽しみいただけた方はぜひアーカイブをどうぞ。
次回は、10月下旬に配信予定です!ぜひチャンネル登録をお願いします!
石川:で、次は普通自動車免許。
西村:そっちは普通かな。合宿しんどいから通いにしたんです。最初にバイクの免許を取ったときに、うちのかみさんが「私もバイクの免許取る」って取ったんですよ。
石川:奥様は通いで?
西村:通いで取ったんですよ。そんなに罵倒されることはなかったって。
石川:絶対そっちの方がいいですよ。
西村:じゃあって思って、おなじ自動車学校に車の免許を取りに行ったんです。
石川:そこはいいところ?
西村:まあ、教官によるかな……。
石川:オールドスクールな人はいるんですか?
西村:いますね。一挙手一投足にぜんぶ訂正を入れてくる教官がいて、さらにクイズを出すんですよ。「なんで今そうしなきゃいけなかったか、わかるか?」「え〜っと、え〜?」って、こっちは運転でいっぱいいっぱいだから。
石川:いま集中しなきゃいけないことがあるのに。
西村:やりながら考えて答えるなんてできないんですよ。仮免で走ってるわけですから。そこで「ブレーキをギュってやるとなんで停まるの?」とか言われて。「そのクイズいま答えなきゃいけませんか?」って言えばよかった。絶対俺より年下だから言えばよかった。
石川:昔からいるような人じゃないんですね。
西村:その人は30代くらいで、言ってることは正しいんだけど、それ全部反映できませんよ。仮免状態だから。逆にすごく教え方がうまい人もいるんですよ。「今のはあそこは良かったけど、あそこはダメ」って理路整然に言ってくれる。教官によりますね。
石川:最近少子化でお客さん少ないから自動車学校がすごい親切になってるって噂を聞いたんですけど、そんなことないんですかね。
西村:そんなことないっすよ。それを売りにしているところもありますけど。
石川:ここで厳しくされたことによって、交通安全の大切さがわかって、すごく車に慎重に乗るようになりましたとか別にないじゃないですか。無駄に圧迫されるだけで。
西村:そこは年齢じゃないですかね。僕、知らなかったんですけど、自動車やバイクの保険(任意保険)の金額って年齢が上のほうが保険料が低いんですよ。安全運転の意識は年上の方が高いみたいで。無茶な運転しないから。
石川:へ〜。
西村:20歳と40代で比べると倍ぐらい値段が違うんですよ、保険料。
石川:運転歴じゃなくて年齢?
西村:年齢でした。僕は保険料は安いですよ。
石川:それに対抗するために教官が怖いという解釈?
西村:どうなんだろうな。いずれにしろ、(罵声を浴びせるようなやり方は)若者に対する態度なんでしょうね。言っても聞かない若者用の教習のやり方になってて、それをおっさんにも適用するから……。
石川:若者だっていろんな若者いるのに。
西村:まあでもいいですよ。いい思い出。でも思い出すとだんだんムカついてくるんだよな。俺そういうの根に持つタイプなんで。
石川:そうなったらGoogleのレビューに「陸の監獄」って書くしかないですね。
西村:バイクのほうの教習所ですけど、この教習所の感想どうでしたかってハガキが来たんですね。評価してくださいって。そこに文句書きましたもん。
石川:全員文句書いてるんでしょうね。
西村:それ書かれて向こうも直す気がないんでしょうけど。
石川:そうでしょうね。なんで送ってくるんだろう。
西村:でも面白かったのは面白かった。
石川:免許、若いときに取ってなかったわけじゃないですか。なんで取らなかったんですか。
西村:高校卒業して最初に入ったのがバス会社だったんですけど、みんな免許持ってるんですよ。
石川:バス会社にいて免許持ってないのすごいですよ。
西村:18歳とかの頃って取りに行くのがみんなヤンキーなんですよね。ヤンキーが我先に取りに行くのが浅ましく見えたんですよ。普段勉強なんてやってられっかとか言うくせに、自動車学校は大人しく行くんだこいつらって。許せねーって思って、俺は取らねーって意固地になって。
石川:(笑)。ヤンキーに対する反感から。
西村:学校のルールは無視するくせに教習所で踏切前で一時停止したりするわけですよね。それがちゃんちゃらおかしい。なんで教習所でルール守るんだよ。学校のルール守らないくせに、みたいな。
石川:なるほどね。
西村:俺は取らねーって。もう国家の犬になるのはやだって。そのくせ原付は取るんですけどね。
石川:(笑)。でも当時そのヤンキーが行ってた自動車学校、今回自分が行って、彼らはめちゃめちゃにしごかれていたというのが判明したわけじゃないですか。
西村:そう。めちゃくちゃ怒られてるっていう。
石川:それこそ陸の監獄で一緒に2週間教習受けた仲間の中にもヤンキーがいたんじゃないですか?
西村:ヤンキーいましたね。これは憶測ですけどヤンキーの子は、たぶん先輩のバイクとかに無免許で乗せてもらって練習してるっぽいから、めちゃくちゃうまいんですよ。経験してるから。卒検は一発で合格していくんですよ。だけど学科試験は落ちる。で、おっさんは逆なんですよ。学科は一発で受かるんだけど、卒検で落ちる。だって、今までルールをちゃんと遵守してバイクには乗ってなかったから。
石川:あはは、ちょっとまだ憎んでるじゃないですか!
西村:別にざまあみろとかは思わないですけど。
石川:これだけ年が離れると別にそう思う気持ちもない?
西村:子どもだから。慈しみの心が出ちゃう。だって、息子と同い年なんですよ。
石川:そうか。
西村:だから、かわいそう、怒鳴られてかわいそうだなって、慈しみの心が出ましたね。さすがに。
この対談は、先日放送したトーク配信『樹液でも飲みながらライターに専門分野の話をきく「記事の森」』から抜粋したものです。番組ではこの2倍くらいしゃべってます。対談をお楽しみいただけた方はぜひアーカイブをどうぞ。
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