4.操作説明〜ゲームの始め方

コントローラーがスーファミ過ぎるが、これはハイパーコンピュータだ。LRボタンにも色が付いてるし。
ここでの楽しみ方は、まんま「どんな操作が出来るんだろう」と想像すること。目次や世界観などで「攻撃の他に魔法やアイテムを使う」と理解しているはずなので、それをどうやって実現するのか。それをどう分かりやすくしているのか。そういったことを読み解くのが醍醐味である。
そもそもこの取説には「メニュー画面の見方」なるページがないのだ。ということはシステム上、コマンド選択なしで魔法やアイテムなどのコマンドを実行するという意味になり「ハイパーコンピュータに存在するどのボタンでどれを実行するのか」という制作側の工夫を考えることになる。それは分かりやすさのためだったり、操作性のためだったり、馴染みやすさのためだったり。
そういったことを考えるのも取説を読み解く醍醐味の一つだったりする。

で、次に「ゲームの始め方」。
正直に申すと、ゲームに慣れ親しんだ我々には一番面白みがないページだったりする。
なぜかというと、説明されなくても肌感覚で分かるのだ。
なのに何故わざわざこういったページを掲載する必要があるのかといえば、当然「ゲームをやったことがない人に向けての説明」でしかない。
今までビデオゲームというものに触れたことがない人が、初めて購入したゲームが当ソフトという可能性だって全然ある。その際、始め方が分からなければ遊ぶもクソもないのである。
だからこそ懇切丁寧に、「こうやって始めますよ」という第一歩の踏み出し方を説明している。ここを省いてしまっては極端な話、勇気を出してビデオゲームに手を出したのに空想の世界に踏み入ることを諦めてしまう人間を生み出してしまうかもしれないという可能性だってあるのだ。
なのでこのページでは、ゲームに慣れていない方はじっくり読み、ゲームに慣れている方はどれだけ丁寧に説明を行なっているかを読み解く、というのが楽しみ方の一つかもしれない。

5.基本操作(フィールド編&ダンジョン編)


ここでメインゲーム画面だ!
テンションブチ上げ!!
主人公であるエルセーンを自分がどう動かしていくのかを想像する。
フィールドで情報を集め、ダンジョンで魔法やアイテムを駆使しながら敵を倒していく。実に面白そうじゃあないか。
「どの魔法も使うたびにゲージ全体の1/16を消費するということは、トータル16回しか使えないってことになるのか?」
「アイテムに回数制限あるのか……気を付けて使っていかなきゃな」
みたいなことも思ったりする。
そして画面上部に設置されたインターフェースも、シンプルながら分かりやすいものとなっている。「なるほどね、だからさっきのページのボタン操作ってあんな設計だったんだ」と膝を打つこともあるだろう。

そしてモリじいが最後に意味深な発言を残しており、ここで一つの疑問が湧いてくる。
ひょっとしたら魔法はパワーアップする……?
そんな想像もかき立てられるのがこういうワンポイントアドバイスの魅力の一つである。決してマスコットキャラが好き放題しゃべっているわけではなく、きちんと意味のある発言をしている。こういうところも見逃さないようにしていこう。
6.魔法一覧〜アイテム一覧

先ほどのページでゲーム画面右上に設置されていたアイコンの説明。
ここらへんの解説もアガるんだよな。
インターフェース上で小さく表示されていたグラフィックはこんな内容だったんだとマジマジと見つめることができる。
どんな魔法にどんな使い所があるのか。
どんなアイテムにどんな効果があるのか。
説明を読むたびに、実際自分がプレイした時を想像して顔がニヤつく。
モリじいも「モンスターによって有効な魔法が決まっている」と言っているし、迫り来る敵によって魔法を使い分けていく必要があるんだろう。
そしてアイテムも、状況に応じて残数に気を付けながら使っていく必要がある。多分エリクサーとかタリスマンはその効果からして希少性の高いアイテムだろうから、まずはライフストーンとマジックストーンを多めに集めておいた方がいいんだろうな。そして使うタイミングとかも見極めなきゃいけないんだろうな。
この2ページだけでもそこまで想像を膨らませることができるのだ。
7.セーブとゲームオーバー〜行き詰まった時は

ゲームというものは必ずしも快適にスムーズに遊べるものではない。
時には強敵にぶち当たってすぐ倒されてしまったり、情報が少なくどこへ行けばいいか分からなくなったり、そういう与えられたストレスを乗り越えていくのもゲームの面白さの一つである。
しかし、手放しに「詰んだら自己責任ね」と突き放されるものでもない。
大体のゲームはやり直しポイントの設置や「困ったらこうしてくれ」というヒントを出してくれるものだ。
それを伝えてくれるのが、このページ。
「ゲームオーバーになってもやり直せるよ!」
「いつでもセーブできるから安心してね!」
「困ったらアイテムをストックしたり住人に話を聞きまくってみてね!」
作り手としてもせっかく遊んでもらうのであればエンディング画面まで到達してもらいたい。そういった願いもこのページには含まれているのだろう。
8.スタッフクレジット〜裏表紙

最後はスタッフクレジットと諸注意・お問合せ先。
まぁここに掲載されている情報に楽しみ方も何もないんだが、特に昔のゲームの説明書はよく最後らへんにスタッフクレジットが載っていた。
今回はAIやフリー素材サイトの力も頼りつつ私一人で制作したため、掲載されている人物名は私しかないけども、存在しているゲームならここに沢山の人の名前が連ねてある。
いろんな人たちの頑張りによって、ビデオゲームというのは産声を上げ、世に出回っているということだ。見かけたら敬意を払おう。

そして諸注意。ここもなんか怖い。
説明書のリアリティを高めるため最後のこの部分も制作したが、権利というものは個人にも団体にも存在し、そしてそれは必ず守られなければならないものだ。
だからこそなんか怖くても必要な情報を掲載する必要がある。
ちなみにお問合せ窓口の架空の住所は京都にしといた。
ビバ・ニンテンドーリスペクト。

最後の最後は裏表紙。だんだんモリじいのことが愛らしく思えてきたな。
こちらも表紙同様シンプルめなデザインにしているが、ものによっては裏表紙にも重要な情報が隠されていたりするので眼が離せない。最後まで読み終えたとて気を抜かず注目してみよう。
おわりに
いかがだったろうか。
ゲームをしない人も、ゲームの説明書を読んだことがない人も、そしてゲームが大好きな人も。それぞれ何かしら伝わったものがあれば幸いだ。
あとこれは余談ではあるんだが、一口にゲームの取扱説明書といってもゲームのジャンルによって作りが大きく変わってくる。RPGと音ゲーの構成が一緒な訳がないし、シナリオがないゲームだって沢山ある。
今回は私が大好きな「アクションRPG」をベースとしているが、格ゲーだってパズルゲーだってFPSだってアドベンチャーだってギャルゲーだって、それぞれの「取扱説明書の良さ」があるし、そのテイストも全く異なってくる。
今後もし昔のゲームなどを遊ぶ際に取扱説明書を見かけたら、当記事を参照しながら読んでみてほしい。ワクワク感やドキドキ感がきっと変わってくるはずだから。
だから、これからも「ゲームの取扱説明書」のことをよろしく頼むぜっ!
おわり。
※当記事で公開した取扱説明書は全て創作物であり、実在のゲーム・会社とは無関係です。
この記事は読者投稿でお送りいただいた記事です。
編集部より寸評
言われてみれば最近のゲーム、説明書ないですね!そもそもDL版だったりしますしね。
こういうネタを扱うときに懐古主義的になっちゃうのが僕はあまり好きじゃないんですよね。昔の説明書を集めてきて眺める、とかだとまさにそんな感じになっちゃうと思うのですが、今作は自分で作ることによって「いま楽しんでいる」感じが出ているのが良かったです。あと普通に説明書が凝ってるのに愛を感じました。厄災の魔女のシルエットが友達と同じなの、すげえ良いです。(編集部・石川)
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