逆もまたしかり
ただ、逆に数十年前の自分に注意したい気持ちも発生してしまいました。
今回、べつやくさんだけ最初から妙に浮かない顔をしていました。
しかし、べつやくさんの浮かない顔の理由は底に隠されていました。
私もべつやくさんも、タイムマシンがあったら過去の自分に「もっとちゃんとやれ!」と注意しに行きたいです。ドラえもんのセワシの気持ち、今なら分かります。
閑話休題「裁縫箱というタイムマシン」
ちょっと本題から逸れますが、タイムマシンといえば橋田さんの裁縫箱。
世代による裁縫箱の違いってたびたびネットで話題になりますが、橋田さんとべつやくさんが「私達の時は猫か“鞠”だったよね」と言ってたのが気になって帰宅してから検索してみました。
80年生まれの私より下の世代はネットミームにもなってる「家庭科ドラゴン」とかだと思うんですが、うちの子供はもうそれも通り過ぎてます。
では、鞠の話を聞いて爆笑してしまった私はどうだったかと言うと…
橋田さんが裁縫箱を開けると、思わず歓声が上がりました。
別途「裁縫箱を見せあう会」を開催する必要を感じました。
実家では時間の流れが変わる
裁縫箱もそうですが、今回学校工芸を見せあって盛り上がれたのは「ノスタルジー」という要素がやはり大きかったと思います。んちゅさんのオルゴールなんて、国を問わず世界中の老若男女が懐かしさで泣くと思います。
しかし、よく考えてみると変なんです。私、橋田、べつやくの学校工芸は30~40年物。しかし20代のんちゅさんのエプロンは、作られてからせいぜい十数年しか経ってないはず。
これは恐らく「実家」という空間においては、時間の流れが早くなっているからではないでしょうか?iPhone16とかでも2年くらい実家においておけば、ダッコちゃん人形くらい懐かしいものに変化してると思います。
昔、相対性理論を理解したくて入門書を読んでみたら「過去も現在も未来も人間の錯覚に過ぎない」みたいなことが書いてあって、意味分からな過ぎて放り投げてしまいました。でもあれって実家の話だったのかもしれません。
別に頑張って作ったわけでもないティッシュケースの方が、何週間も検討して買った高い家具とかより遥かに長く使い続けているという事実。今回、当たり前の存在になり過ぎている学校工芸にちゃんと向き合ってみたら、なんとなくその理由が分かった気がします。
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