太る食べ物が太っていない
「太る食べ物」という言い回しがあるが、「(食べると人間が)太る食べ物」という意味であって、太る食べ物自体は太っていない。むしろシュッとしている。
マヨネーズはやや丸いフォルムだが、スイカに比べたら圧倒的に細い。残りわずかのマヨネーズなんて、もはやガリガリだ。ポテチの袋も膨らんではいるけど、パンパンに空気が入っておらず、ところどころシワがよる感じが着痩せしている。ビールもバターも、直線的でスタイリッシュ。全然太っていない。
人間たちを太らせておきながら、自分達はこんなにシュッとしているなんて……。ずるくない??
理不尽なので、太る食べ物を太らせることにした。
想像以上の可愛さ!! こっちの方がイメージにもあってるし、断然良い!!
今から、食べ物の太らせ方を説明します。
スタイロフォームを削る
土台は固めの発砲スチロールみたいな素材で作ろう。
作業中ずっと、細かい粉が出る。本来ならばこまめに掃除機をかけて進めないと部屋中が大変ことになるのだが、現在深夜なので掃除機はかけられない。掃除という概念を捨てます。
すでに部屋の中が白い粉だらけなので、ついでに他の食べものも削ってしまおう。
大体の形に削れたら、紙やすりで全体をやすっていく。
下地塗る
形が削れたら、色の発色をよくするために下地を塗っていこう。
底にも塗りたいので、竹串に刺して浮かせている。 他の食べ物にも全部塗っていこう。
脂肪が足りない
あとは色を塗るだけなのだが、次の日に見ると、マヨネーズがあんまり太ってない気がしてきた。1番最初に作ったからか、太らせ方が中途半端だ。
ここに紙粘土2個分を丸々くっつけていこう。
これで無事、皆ぽっちゃり体型となった。一安心だ。
色塗り
次は色を塗っていく。
土台の形を作るときは深夜でスーパーが閉まっていたので、モチーフとなる食べ物の実物を買えなかった。なので雰囲気で作っている。色塗りは本物を見たほうが良いだろうと思い、スーパーで買ってきた。
食べたいけど、開封したら袋しぼんじゃうし、一応モチーフなので我慢した。

