今回の実験は以上で、特に良かったのは紅ショウガの炊き込みご飯。
が、福神漬けも悪くなく、そもそも毎回炊飯器をオープンする時のワクワク感にたまらないものがあったので、今後も定期的に「炊き込むパリッコ」としての活動、続けていけたらと思います。
カレーの一番のパートナーは、真っ赤な福神漬けだと思います。
あ、インドカレーやスパイスカレーとかではなく、昔ながらの定食屋もしくは喫茶店的、日本風もったりカレーの話。
僕はそういうカレーを食べていて後半にさしかかると、全体に真っ赤な福神漬けを散らし、その甘酸っぱさのアクセントによる味変を堪能するのが大好き。
なので、福神漬け食べ放題のお店なんて、それだけで神店。
そんな人間なものですから、先日、こんなことを思い立ちました。
「福神漬け、最初からご飯に炊き込んでみたらどうなんだろう?」
思い立ったが吉日。
さっそく試してみようと思います。
半合のご飯を通常の炊飯時と同じように水加減し、上に「もしも『好きなだけかけていいよ』と言われたら、このくらいはかけちゃおうかな」と思う量の福神漬けを乗せ、赤い漬け汁も少々加えてみました。
あとはいつも通りに炊飯。
赤いですね、予想以上に。
少しだけそのまま食べてみると、ほんのりと甘いおこわみたいな感じで、意外と美味しいです。
ひとつだけ危惧していた福神漬け自体の食感も、炊き込む前のようにパリッパリとまではいかずとも、カリカリくらいは残っていてくれて嬉しい。
まず、見た目がいいじゃないですか。
単なるレトルトカレーなのに、ぎりインスタ映え感すらある。
お味のほうは、普通にカレーを食べていて福神漬けを散らした時のようなパッキリとした感じはなく、若干ぼんやり。
とはいえ、美味しくないわけではなく、家でカレーを食べるとき、3回に1回くらいはこの赤いご飯だと嬉しいかもしれません。
事の発端はカレーだったのですが、楽しいのでもう少しだけ続けてみようと思います。
予想に反し、全体がほんのりとピンク色に染まった程度でした。
そして、ショウガ本体からかなり色素が抜けていますね。
こうなってくると「紅」の部分ははむしろ福神漬けに譲ったほうがいい気がします。
これからは心の中で、福神漬けのことを「紅漬け」と呼ぶことにしよう。
紅ショウガのことはなんて呼ぼうかな……思いつかないので、やっぱり福神漬けのほうを元に戻します。
それはそうと、この紅ショウガの炊き込みご飯が美味しい!
炊飯器を開けた瞬間の香りは完全に酢飯なんですが、そのまま一口食べてみると、ほんのりとした塩気が米の甘みを引き立て、ショウガの食感とピリリとした辛味が心地よく、そのままおにぎりにしたらちょっとした一品ですよこれ。
これ、かなり美味しい!
僕はそもそも牛丼に紅ショウガをドサドサと乗せて食べるタイプではない(というか牛丼自体あまり食べない)のですが、少しマイルドになった紅ショウガ風味のご飯が甘辛い肉との相性抜群。
簡単な割にちょっぴり手の込んだ一皿って感じの満足感がいいですね。
で、見た目がまたまた最高じゃないですか!
ほんのりとピンク色に染まったご飯の愛らしさ。
来年の桜の季節は、各社牛丼チェーンで「期間限定! 桜色牛丼」とかってネーミングで、これ出したらいいですよ。
著作権フリーです。
ちょっと変わったことも試したくなってきちゃいました。
白米と一緒にチャーハンの具材を炊き込み、炊飯したらチャーハンができないかな?
米の上に冷凍の鶏ひき肉、ミックスベジタブル、水には鶏ガラスープのもと、醤油少々、ごま油少々を溶かし、最後に溶き卵を加え、いざ炊飯!
見た目は、茶碗蒸し?
しゃもじですくおうとすると、「ペラいち」って感じに固まってしまってます。
しかたないので皿をあてがってそのままひっくり返してみました。
見た目はどことなく「梅蘭」の焼きそばのようでもあり、「これ、もしかして予期せぬ絶品料理の誕生!?」などと興奮してしまったんですが、結果から言うと誕生してませんでした。
米に芯が残りまくりで、全体的にべちゃっとしていいところがなく、もう一度油で炒め直してなんとか完食。
なら最初っからチャーハンを作れって話ですね。
今回の実験は以上で、特に良かったのは紅ショウガの炊き込みご飯。
が、福神漬けも悪くなく、そもそも毎回炊飯器をオープンする時のワクワク感にたまらないものがあったので、今後も定期的に「炊き込むパリッコ」としての活動、続けていけたらと思います。
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