特集 2021年4月2日

自分の住む街の風景印を実写化する

風景印というものがある。郵便局で切手やハガキなどに押される特殊な日付印のひとつだ。正確には風景入通信日付印と言う。その郵便局にゆかりのある景色や名勝、史跡などで構成される。

つまり身近なもので風景印は作られているので、実写化可能なのだ。今回は東京・狛江市でもらえる風景印すべてを実写化しようと思う。

1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。(動画インタビュー)

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狛江の風景印

風景印は多くの郵便局でもらうことができる。63円以上の切手及びハガキにたいして、1つ押印してもらえる仕組みだ。全ての郵便局にあるわけではないけれど、1万を超える郵便局で風景印の押印を行っている。 

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狛江に住む私です!

2020年9月から、私の住む東京都狛江市にある全ての郵便局で風景印が始まった。それまでは1つの郵便局でしか行っていなかった。ちなみに狛江市は全国の市で2番目に小さい市だ。

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狛江の全ての郵便局に風景印が誕生しました!

郵便局に行って、63円切手と風景印をください、と言えば押印してもらえる。私は名刺サイズの紙を持って行って、そこに切手を貼り、風景印を押印してもらっている。今回は狛江にある7つの郵便局の風景印を実写化しようと思う。

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狛江は絵手紙発祥の地です!

狛江郵便局

まずは狛江で一番大きい郵便局「狛江郵便局」の風景印を実写化する。2020年9月以前も狛江で唯一風景印の押印を行なっていたのもこの郵便局だ。建物の前には絵手紙メモリアルポストも設置されている。 

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狛江郵便局
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絵手紙メモリアルポスト
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そして、これが風景印!

狛江郵便局の風景印は狛江市立古民家園にある、茅葺き屋根の家とおそらくメモリアルポストで構成されている。離れた場所にあるものが1つの画面に収まっているのがポイント。写真を使ったポストカードのように純粋に風景ということではないのだ。

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狛江市立古民家園の、
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この家ですな!

古民家園は現在、飲食禁止なのだけれど、飲食可能だった時は、たまに昼食を持って出かけたりもしていた。昔の遊びが体験できたりもして楽しい場所だ。またこの園の前の通りは桜が綺麗だ。

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桜が綺麗!

今回、桜は関係ないので、古民家園の写真と、メモリアルポストで風景印の実写化をする。Photoshopで、二つの素材を切り抜いたりして作るのだ。

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実写化!

リアルだな、という感じがする。実写だから、リアルなのだ。また風景印と比べても、あまり違いがないので、風景印のリアルさにも驚くことになる。シンプルだけれど、狛江を代表する景色の1つだ。

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リアルだね!

狛江駅前郵便局

次は狛江駅の前にある「狛江駅前郵便局」。いつも混んでいるイメージがある郵便局だ。アクセスがいいのだ。また、この郵便局の近くには4つほどドラッグストアがある。狛江はドラッグストアが熱い街なのだ。 

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狛江駅前郵便局
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風景印

風景印にはドラッグストアは描かれていない。狛江駅北口と、北口ロータリーにある郵便ポストで構成される。狛江駅を使う人にとっては、よく見る景色だ。もっとも郵便局の前にポストがあるので、私は風景印にあるポストを使ったことはない。

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狛江駅!
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そして、ポスト!
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位置関係としてはこんな感じ!

やはりこれも2つのものがいい感じに構成されている。写真を撮ろうと思うと、風景印のようには絶対に撮れない。2つの素材をいい感じにがっちゃんこして作られているのだ。

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実写化しました!

狛江駅には市誕生50周年と書かれている。狛江の風景印も50周年を記念して、全ての郵便局で誕生したらしい。ちなみに狛江駅には「エ・プロント」というオシャレなカフェがある。駅の前にある建物には、ドトールもある。コーヒーを飲みにぜひ狛江に。

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いいですな!

狛江中和泉郵便局

次は私が一番よく使う「狛江中和泉郵便局」。住宅街にある郵便局で、東京五輪の年に開局したそうだ。近くに住んでいる人以外は行かない郵便局。そんな場所にもその場所にちなんだ風景印があるから面白い。 

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狛江中和泉郵便局
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風景印!

「万葉集」巻14の東歌の一首が刻まれた歌碑が描かれている。この歌碑は1924年に渋沢栄一と狛江市の有志が協力して建てたもの。現在の大河ドラマが渋沢栄一なので、このエピソードを5話くらいに渡って作ってくれないかと個人的には思っている。

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こちらですな!
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実写化!

風景印は歌碑だけで構成されているので、素材集めは楽だ。ちなみに私はこの歌碑をよく見ている。家から多摩川に散歩に行く時に必ず目にするのだ。その結果、大河で5話くらいに渡って、歌碑を建てる話を作って欲しいと思うのだ。

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ひと休み!

狛江東野川郵便局

狛江には多摩川と野川の2つの川が流れている。野川は国分寺の湧水が源で、調布市と狛江市の境をウネウネと走り、世田谷の二子玉川あたりで多摩川に合流する。そんな野川の近くにあるのが「狛江東野川郵便局」だ。 

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狛江東野川郵便局
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風景印!

郵便局の近くを流れる野川周辺の桜の景色とカワセミが描かれている。風景は適当なのかな、と思い野川を歩いていると「ここだ!」という景色に出会うので驚く。そもそもリアルなのだ、風景印は。

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ここですな!
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問題はカワセミ!

景色は見つかったけれど、カワセミがいない。バキバキに目を開けて探すけれど、カワセミがいないのだ。「谷戸橋地区センターかわせみ館」というのはあったけれど、風景印に描かれた本当のカワセミは見つからない。

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地獄みたいな景色には出会った!

カワセミはいなかったけれど、サギ的なのとカラスが死んだ魚を挟んでガンを飛ばし合うというのは見つけた。カワセミよりもレアな光景だと思うけれど、カワセミはいなかった。仕方ないので、知り合いからカワセミの素材をもらい、実写化した。

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実写化しました!

カワセミが美しい。狛江のカワセミではなく、別の場所のカワセミだけれど、カワセミはカワセミだからセーフ。桜も綺麗ではないか。狛江の風景印は桜が登場するものが多いので、実写化するにはこの季節しかない。

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カワセミが飛んでますな!

狛江西野川郵便局

先程の狛江東野川郵便局から、野川を上流へ進むと「狛江西野川郵便局」がある。私は国分寺付近や二子玉川付近にも住んでいたので、野川に愛を感じている。野川から生まれたと言ってもいいかもしれない。 

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狛江西野川郵便局
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風景印

やはり先の狛江東野川郵便局と同じく、郵便局近隣の野川に咲く桜の風景とカワセミで構成されている。カワセミは厳しい。風景は風景印に近い場所を見つけたけれど、カワセミは厳しい。カモしかいない。

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野川の景色!
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あとは、カモ!
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そして、カモ!

カモはたくさんいた。カワセミはいないけれど、カモはいた。探しても、探してもカワセミはいない。でも、大丈夫なのだ。私にはどっかのカワセミの写真があるから。知り合いからどっかのカワセミの写真を借りたから。

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実写化!

カワセミが凛々しい。実に凛々しくていい。桜も美しい。狛江的な要素は実はないけれど。カワセミもそうだし、この景色、住所的には調布なのだ。郵便局近隣の景色なので問題ないのだ。

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カワセミ!!!

和泉多摩川駅前郵便局

狛江には2つの駅がある。1つが先にあった「狛江駅」。もう1つが「和泉多摩川駅」だ。多摩川に一番近い駅が和泉多摩川駅となる。駅にはモスバーガーもある。そんな場所にあるのが「和泉多摩川駅前郵便局」だ。 

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和泉多摩川駅前郵便局
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風景印

この風景印は盛り沢山。多摩川に桜、多摩川にかかる水道橋、そして富士山だ。富士山は狛江にはないけれど、狛江から見えるのだ。元旦に多摩川沿いに行くと富士山を見る人たちで溢れている。いや、そこまで溢れていないけど、適度にいる。

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水道橋
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狛江から見た富士山
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多摩川
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水道橋の全体が風景印に使われていないのがいい。水道橋の途中で神奈川県になるので、狛江部分だけが風景印に入っているのだ、たぶん。

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実写化!

春の多摩川は賑わっている。鯉も活発だし、マルタウグイが遡上してくるし、少しすれば鮎もやってくる。母なる川「多摩川」なのだ。この風景印は多摩川がギュっと詰まっている。水道橋は登戸駅に歩いて行く時に必ず使うので、馴染み深い。

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狛江の詰め合わせ!

狛江岩戸南郵便局

最後は「狛江岩戸南郵便局」。岩戸南にはニトリがある。世の中にはオシャレな店というものがいくつかあると思うけれど、その一つが「ニトリ」だ。私の家の机とイスはニトリのもの。つまり私もまたオシャレということだ。 

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狛江岩戸南郵便局
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風景印!

風景印には岩戸八幡神社と岩戸ばやしが描かれている。岩戸八幡神社は400年以上の歴史がある神社。岩戸ばやしは毎年10月の第一日曜日に行われる祭礼で演奏される祭囃子だ。そこにひょっとこのようなお面が登場する。

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岩戸八幡神社
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探してもお面はない!

岩戸ばやしは時期ではないので、見ることができない。どうしたもんかと考えた。先に見ることができないのはわかっていたので、練習していたのだ。この記事の最初の方の私の写真が、その練習風景。練習の成果を存分に発揮し、実写化しようではないか。

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実写化!

もう自分でやってしまおう、となったのだ。た。風景印に自分が登場するのも夢があるなと思いそうしたのだ。素晴らしいできになった。絵が引き締まるよね。

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ピーヒャラドン!

風景印観光

狛江の全ての風景印を実写化した。実写化して思ったのは、風景印の素材を集めると十分すぎるほどの観光になるということ。風景印を集めるだけではなく、風景印のある場所に行くと完璧なのだ。20キロほど自転車で走ったけどね。

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いい眺めですな!

写真協力
流域ラボ
http://ryuikilab.com/

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