あめ色の玉ねぎは時間がかかるがおいしい
初めて作ったあめ色の玉ねぎ。時間がかかるがその分おいしい。電子レンジを使ったり、冷凍させると早いが、本来のおいしさの80%になってしまうらしい。でも、30分もかからないらしいのでそちらの方がおすすめです。
あめ色の玉ねぎをというものがある。それを入れたらコクとうまさがアップするらしい。作り方を調べて思ったのだがどのぐらいの色になるまで炒めればいいのか。そうだ、あめを参考にした方がいいのか。
ふと家で料理をしてみようと思い、あめ色の玉ねぎを作ってみようと思ったときことである。どのぐらい炒めればいいのか正解がわからない。
インターネットで調べて「あめ色になるまで」としか書いておらず、料理初心者にはわかりづらいのだ。
そこで売っている「あめ」の色になるまで玉ねぎを炒めることにした。それならわかりやすい。
このあめの色、実際は何色なのだろうか。画像から色を抽出して調べてみることにした。Adobeのillustratorをこの機会に買ったが、gimpという画像編集アプリを無料で見つけた。いい時代です。
この色を参考にしてあめ色の玉ねぎを作ろうと思う。そうすればいいあめ色の玉ねぎが作れる気がするから。
さて、作って行こう。今回使用するのは新玉ねぎ。普通の玉ねぎよりも甘くて水分が多いそうだ。
玉ねぎを切らなければならない。レシピのサイトを見たらみじん切りと書いてあった。やったことがないがやろう。自分を成長させるってこういうことを言うのだから。(最初に作ったときは勘で切った。)
未経験のことをやるとき、だいたい取り返しのつかないアクシデントが起こる。しかし、今回なにも起こらず、ただ細かく切れた玉ねぎができた。何か起これよ、そう思った。
あめ色の玉ねぎを作る方法は色々とある。玉ねぎを冷凍したり、電子レンジで加熱してから炒めるとあめ色になるのが早くなるなど、色々とあるが、今回はただ炒めるだけで作っていこうと思う。シンプル。色々とやると失敗する人生を歩んできたから。
今回はバターを使って炒める。理由は家にあったからだ。レシピを見ると弱火で炒めたほうがいいと書いてあった。どのぐらいであめ色になるのだろうか。1時間ぐらいあればいけるか。
調べると今のカラーコードは「#e8d6ca」。生成り(きなり)色という色だった。全然違う。
ここからあめ色になるのだろうか。玉ねぎの気分によっては「今日はあめ色にならない気分だな」とかあるのか。ならなかったらみんなで夜空を見上げる素敵な記事になります。
炒め始めて40分。まだまだあめ色にならない。今日はあめ色にならないのか。そろそろなってもいいだろう。
まだまだかかりそうである。まぁでもかかったとしても1時間ぐらいだろう。乙女心と炒めた玉ねぎの色は急に変わると思いながら炒めた。
1時間半立ちっぱなしである。洋食のシェフは大変だなーと思うと同時に疲れたので少し横になりたいと思った。家にいるからこそ思うことである。
もしかしたら買ったフライパンが大きすぎて熱が広がらないのではないか。そう思い量を少なくして、小さいフライパンに変えてみた。
これで変わらないようだったら「カレーっておいしい」という記事になる可能性だってある。不安になりながらも炒めることしか今の自分にはできない。洋食のシェフの精神力の強さを感じた。
ようやく光が見えてきた。ここから焦がさないように混ぜながら炒めていく。ここからが正念場だ。
正念場でさしかかって気づいたことがある。あめ色の玉ねぎを作るのに必要なのは料理の腕や優れた味覚ではない。立ちつづけるための体力である。あめ色の玉ねぎを作るのにまずは足腰を鍛えよう。
本当はお昼を食べようとしてい作り始めたあめ色の玉ねぎ。もう夜ご飯の時間である。もうこのまま食べてしまいたい。
あめ色の玉ねぎとしては、完成しているがまだ色が少し違う。赤くするにはどうすればいいのか。
料理の隠し味として使われている赤ワイン。これなら味がおかしくなることもなく、赤くすることができるのではないか。これを思いついたときには「天才シェフになれるかもしれない」と思ったね。
入れてみる。すると思っていた以上に赤くなった。赤い彗星とはこのことである。
赤ワインを入れて加熱するとぶどうの甘酸っぱいにおいが賃貸のアパートに漂う。今、自分の部屋に行ったが、ベッドで寝ていてもそのにおいがしている。甘酸っぱい夢が見れそうだ。
赤ワインを結構な量入れてしまったが、どんな味がするだろう。ちゃんと食べられるものになっているのか。
玉ねぎの甘さとコクに赤ワインの甘さが足されて、干しイチジクぐらい甘い。これをいれたご飯を作りたいと思う。
ようやくできたあめ色の玉ねぎを使って調理をしていく。今回作るのは以前、旅先で食べておいしかったものです。
初めて作ったあめ色の玉ねぎ。時間がかかるがその分おいしい。電子レンジを使ったり、冷凍させると早いが、本来のおいしさの80%になってしまうらしい。でも、30分もかからないらしいのでそちらの方がおすすめです。
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