特集 2021年11月25日

コーンスープを缶から開放する

長いこと、缶のコーンスープに入ってる粒たちと戦い続けている。思えば、ライフハックを聞くたびに実践を心がけてきた。飲み口の下辺りをつぶしてから缶を開けると粒が出やすくなるとか、缶をまわしながら飲むと出やすくなるとか。

けれど、いまだに勝利の実感はなく、もうなにもかもがイヤになってきてしまった。

そうだ。いっそ缶で飲むことを諦めればいいんじゃないのか。コーンスープを缶から開放しよう。

1981年群馬県生まれ。ライター兼イラストレーター。飲食物全般がだいたい好きだという、ざっくりとした見解で生きています。とくに好きなのはカレー。(動画インタビュー)

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どういうことかというと、こういうことです

方法はとっても簡単だ。 

缶切りで開ける。以上である。

我々は、ものの2分弱で開放宣言できるのだ。

本来なら素手で開けられるはずのものを、缶切りでざくざく開けるというのは、悔しさもある。だが、それも最初だけ。半分を過ぎたあたりからは、開放感がじゃぶじゃぶ溢れてきた。

まるでこのパカっと口を開けた缶のような気持ちだ

ついに呪縛から解き放たれたのだ。

万が一しぶといコーンが底に残ったとしても、無印のシリコンスプーンとかで救い出すこともできる

どばっとカップに注ぐと、いつにもまして優雅な様相のコーンスープがお目見えした。

ほほう、こういう色をしていたんですねと思った。クリーム色だろうというところまでは予想がついていたものの、ちゃんと見るのはこれが初めてなのだ。

飲んでみると……

えっ!なんじゃこりゃ。いつもの3倍くらい甘い。

とうもろこしの風味もいつも以上に強く感じるし、心なしか、つぶつぶの量も多い気がする。同じ飲み物のはずなのに、違う飲み物を飲んでいるみたいだ。

心の余裕が味に変化をもたらしてる

理由を考えてみた。これ、おそらく気持ちの違いによるものではないのだろうか。心の余裕が、味の感じ方に変化をもたらしているのだ。

あと5分で休憩が終わっちゃうと思いながらかっこんだランチと、久しぶりに会った友人とゆっくりおしゃべりしながら食べるランチの味が全然違うのと同じ原理だ。

というか、缶を飲む時の自分、どんだけ心の余裕がなかったんだ。どんだけコーンを全回収することに夢中だったんだろう。

コーン粒の数を数えてみたところ45粒もあった。そんなに入ってたとは。体感的には10粒くらいと感じていた

しかも、何口か飲んでいるうちに、しょっぱくもなってきた。味という味が全部強い。こんなに濃かったんだ!とびびるくらいに濃い。

最終的には、もっと薄い味の汁が飲みたい衝動がおさえられなくなり、コーンスープと同量のあたたかい牛乳を混ぜ始めていた。

これがとってもうまかったので、コーンスープの缶って味濃いと思っている人がいたらぜひ試して欲しい。

黒こしょう振ったらよりおいしくなりました

なお、ほかのコーンスープも缶から開放してみたところ……

駅から家までの道にあったコーンスープをとりあえず買って帰ってみたら、結構な数になった(いちばん左においてあるやつは、最初に開放した缶)
開放してすぐの姿。色、微妙に違う
粒の数も微妙に違う。ただ、のきなみたくさん入っていることが判明した。メーカーのみなさん、ありがとうございますって気持ちになった
ぜんぶ集めたら、ちょっとしたサラダになった。壮観

穏やかな気持ちになれました。缶からコーンスープを開放したことで、開放されたのはわたしのほうだったんだろう。

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