同じ道を避けた結果
このアプリで歩いたことがない道が可視化できるようになって、遠回りをする、わざわざ霧を消しに出かける、地下鉄を避ける、など並べてみたらデメリットしかなかった。
打ち合わせをリモートにせずに、わざわざ出かけるようになったのはメリットかもしれない。
できるだけ同じ道を歩かないようにしている。
遠くに行くときは行きと帰りでできるだけ経路を変えるし、出張に行くと帰りはフェリーで帰ってこれないか調べている。
そんな僕にぴったりのアプリがあった。
3ヶ月ぐらい遊んでいるので紹介します。
アプリの名前は「世界の霧」。
立ち上げると霧がかかった地図が現れる。歩くとその場所が晴れていく。それだけのアプリ。
これならば通ったことがある道・ない道がすぐ分かる。
地図はAppleとGoogle、それぞれ衛星写真かベクター(線画)の地図かを設定から選べる(Googleマップの衛星がおすすめです)。
歩いたことがない場所を「霧」と表現していること、歩くことを「霧を晴らす」と表現しているのがロマンがある。(でも、歩かずとも乗り物で移動しても霧は晴れます)
このアプリ「世界の霧」は買い切りで3000円。意外に高い!
払ってしまえば広告は一切出ないが、とても地味。
アバターもないし、ほかのプレーヤーとの交流もない。レアなモンスターも出てこない。
ただ地図上の霧を晴らしていくだけ。
アプリは起動しっぱなしにしておくとバックグラウンドで霧が晴れていく。
これで遊んでいるとどうなるのか。項目に分けて説明しますね。
新宿から渋谷に移動するときも山手線に乗るのはもったいない。そのルートの霧は晴らしてしまった。別のルートでもっと霧を晴らしたくなる。
バスに乗ってるあいだもずっとアプリを見ている。先ほど書いたようにバックグラウンドで動いているのでアプリを見ている必要はない。ただ、見たいから見る。
車が通らない細かい道は自転車で霧を晴らす。
自転車で通ったことのない道を走っていると、意外な景色に出会うのもメリット。
ということにして遠回りを納得させている。
景色に出会うが移動時間が1.5倍ぐらいかかるようになった。
よく行く街でも霧が残っているところがあると気になる。
気になるのは線路の一部に霧がうっすら残っていることだ。
埼京線に乗って池袋に行けば霧が晴れるだろう。こんど、用もないのに乗ろう。
最寄り駅が地下鉄だと駅周辺だけ霧が晴れることになる(地下はGPSが届かないので霧が晴れない)。
赤坂駅のまわりだけ霧が晴れているのがしゃくなので帰りに赤坂見附まで歩いて霧を晴らした。できるだけ地上のルートを選ぶようになる。
このアプリは乗り物でも霧が晴れる(なるべくGPSの電波を拾うように窓際にスマホを置いている)。新幹線なんてボーナスタイムである。
新大阪から新神戸まで、トンネルが多いので霧が晴れてない。残念。
このアプリで歩いたことがない道が可視化できるようになって、遠回りをする、わざわざ霧を消しに出かける、地下鉄を避ける、など並べてみたらデメリットしかなかった。
打ち合わせをリモートにせずに、わざわざ出かけるようになったのはメリットかもしれない。
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