次回はリアル開催で
今回は僕だけだったが、次回は多くの人に入場して着席、チラシだけもらって帰っていく演劇祭を開催したい。
カバンにチラシの束が入っていると演劇を観たような気分になるかどうかを一緒に検証しましょう。
チラシ作りたい人は腕を磨いて待っててください。
演劇を見に行ったときにもらうチラシの束。
あれが全部うそだったら面白いと思うのだ。
「そんなのない演劇」だけでチラシの束を作った。
モノクロコピーのアングラ演劇もあれば、テレビにも出ている芸能人が出演する芝居のチラシもある(カラーで堅い紙)。
あきらかに内容が決まってないことがわかるチラシもある。
すべて「そんなのない演劇」である。チラシの束が好きな有志が集まってチラシだけを作った。チラシだけ演劇祭である。
本当にラスクルで印刷してセットしたのだ。
この写真はカルカルの空き時間にひとり撮らせてもらった。実際に開催されたわけではなくイメージ写真である。
チラシだけの19作品を紹介していこう。まずこういうフォーマットものは得意な北向ハナウタさんから。
二束三文というところに発注側として胸が痛む(すこし)。スケジュールのフォーマット(1日休演があったり)などディテールにいちいちリアリティがある。チケットが高い。
「客が入らなさそうな地味な演劇」「地味なんだけどずっとやってる」のイメージとのこと。
1枚ぐらい入っている子ども向けの演劇のチラシのイメージ。
ワードアートは1周まわって超クールである。当然コピー用紙だ。内容はまったく決まってないという設定。
とりもちうずらさんからは「いつか本当に人形劇でやりたい演目」のチラシ。
「人形劇のチラシで人形の写真が一切ないと、美術全然間に合ってないんだな……というヤバさが滲み出て、現場のヒリヒリ感が伝わってくる気がします。」とのコメントをいただいた。リアル。
さきほど客演していたつりばんど岡村さんのソロライブ。
表がカラーで裏がモノクロの王道パターン。と思ったら文字が黄色で結局カラー印刷になった。そういう点もあるある。
食べ物をテーマにした演劇が3つ集まった。まずはパンケーキ。
市民まつりの特別公演。そういうのもあるのか、というチラシがやってきた。QRコードはどこに飛ぶか試そう!
そして次はプリン。
学生演劇のビラです、とのコメントともに入稿された。学生演劇集団puddings、本格人情会話劇、アフタートークあり、というディテールがくどい。
食べ物3部作の最後はパン。
パイプ鉄也という名前が想像しなかったタイプの名前で気になる。パイプ鉄也の別作品もある。
連絡先が作家の携帯だ。
チラシにリードのようなあらすじのような短文があるとチラシっぽくなる。
「若くて、作家が注目されはじめている劇団のイメージ」とのこと。
このチラシだけデータではなく、白黒コピーに脅迫状のように文字を貼り付けた原紙での入稿だった。
上板橋に駅前劇場はない。
きっと映画版ソリティアがヒットしての作品。 トルーはソリティア状に重なっているのが似合う。
2.5次元も入れとかないとと思って作った。「新宿NSビルより大きい」というわかりにくい比較。
スケジュールの印を前方後円墳にしたところが工夫。
鬼と女子高生が入れ替わるお話。
演劇のチラシのなかにたいてい1枚だけアート系の映画のチラシが入っているのでそのイメージ。演劇のチラシよりも小さい。
チラシの束を挟んであるアンケート。クリップ付きの小さい鉛筆がついている。
冒頭はイメージ写真だが、実際にチラシの束があるのだ。ウェブだと一切伝わらないが、チラシごとに紙も変えてある。
リアルでニヤニヤしてしまうが、どうすんだこの束という困惑もまた本物のチラシ束と同じだ。
今回は僕だけだったが、次回は多くの人に入場して着席、チラシだけもらって帰っていく演劇祭を開催したい。
カバンにチラシの束が入っていると演劇を観たような気分になるかどうかを一緒に検証しましょう。
チラシ作りたい人は腕を磨いて待っててください。
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