RPGのような長いゲームでは、当然セーブが必要となるが、なんと。今なお続く超人気RPG「ドラゴンクエスト」の1作目では、
当時のファミコンにはセーブ機能がなく、ゲーム再開のためには、不規則に羅列された文字を書き写す、という、信じがたい作業が必要となっていた。
その際にシビアだったのが「ぱ」と「ば」。当時のテレビ画面の粗画質もあり、濁音と半濁音の目視での識別が、マジハードなのであった。なんであんなことさせられてたんだろう。
しかもそれを「「復活」の「呪文」」とか言って、当時のスペック上やむない文字の羅列を、ゲーム世界観的にうまいこと言ってたのも、いま思うとムカつく。で、その書き写しメモをミスろうものなら
ゲームが再開できず、これまでの積み上げが全て台無しになるという、鬼仕様。ひどい話である。そんな苦行がトラウマ過ぎたゆえか、なぜか。
今でも、キーボードでのタイピングなのに、ぱとばを打ち間違えてしまうことがある。
自分でもなぜだかよくわからない、
「P」と「B」、キーもそこそこ離れているのに。これも復活の呪文の怨念の仕業、ファミっ子特有のトラウマの一環なのであろう。
そんなドラクエの続編として発売された傑作「ドラクエ2」にて。
ゲームを進めていくと、途中で「水門のカギ」というアイテムが必要になる。
スペアキー作っておけよ、というクレームは胸にしまい、それを持ってる盗人ラゴスという男を探すことになるのだが、そいつが居るところがすごくわかりにくい。
ただの壁かと思われてた所に、1マスだけ入れる暗黒空間があり、そんな所に隠れていやがるのであった。意地悪すぎる。
よって見つけられた興奮と感動は今でも色濃く残っており、そのため、街なかにて、そんなスペースを見つけてしまうと、
ついグッときてしまうのであった。
チャットGPTをはじめ、最近はもう一線越えてきちゃっているAI。人類の叡智を凌駕するのも時間の問題とされているが、
そんなAIにファミっ子たちは、幼少時に出会っているのであった。
それが「ドラクエ4」での、戦闘時に仲間が自動的に行動してくるAIシステムである。当時は画期的、というか楽、であったが、気になることも。
それが、とある仲間キャラのAI。ラスボス戦において、メタ的にも効くわけがない「ザラキ」を連発しやがるのであった。いちおう「神官」という設定なのに、
ただの殺戮マシーンに。あれこそAIの暴走を露骨に具現化しており、ファミっ子はその恐怖を体験してるからこそ、AIに対してもきちんと距離をおいて捉えることができるのであった!