今後も春日通りを通る時は、樹々の目を気にしながら歩くのだろう。
あなたの住むまちの樹もあなたを見ているかもしれない。
むかし住んでいた新御徒町駅前にある樹々がやばい。
どれもこれも目玉がついているように見えるのだ。
しかもなにかを訴えかけてくるような目をしていて怖い。
ほんの一部を撮ってきたのでとにかく見てほしい。
目のように見える木があったなと思い出し、新御徒町の駅前にやってきた。
住んでいた当時、よく目が合っていた木は相変わらずそこにあった。
A2出口を出てすぐのところだ。
当時からすごい眼力だな、と思ってはいた。
そして今回、この木がいったいなんの木だったのかを調べたくてやってきたのだけど、周りの木々を改めてみたら、ほかの木もたくさん目玉があったことを知る。
ひぃっ!
御徒町近辺から蔵前まで、春日通りの両側の街路樹に、ずーっとこのような感じで目玉がついている。
全てではないが、けっこうな確率でついている。
みんな、それを知らずに平然と歩いているが気づいてしまった私はすっかり挙動不審だ。
ところで、いったい何の木なんだろう?
どこにも木の名前が書いていないので、理科の先生でもあり、何でも知ってるライターの加藤まさゆきさんに連絡をとってみることに。
葉っぱの周りがギザギザなのと、葉が3つに裂けている(一部の木の葉は5つに裂けているのもあった)ことからフウだろうと同定してくれた。フウ、初めて聞いた。
フウは特に珍しいわけでも無いようで街路樹としてよく植えられているそうだ。
目玉に見える理由だが、加藤先生と、林業に携わる友人に聞いたところ「黒目に見える部分は枝を切った跡。木は枝を切られると、癒合組織(カルス)が切り口を覆うためこんなふうに見えるんだと思う」と意見がまとまった。
そうなのか、それにしたって目玉すぎる。
今後も春日通りを通る時は、樹々の目を気にしながら歩くのだろう。
あなたの住むまちの樹もあなたを見ているかもしれない。
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